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ヘルスケア 2020-04-01

【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.2】大貫里紗さん「ヨガインストラクター・セラピストとしての仕事の流儀」

新しく発足したこの企画では、「ヘルスケア業界」に関わるさまざまな職業の働き方を紹介。今回は、心を癒し、体を良好な状態へと導く「ヨガインストラクター」と「セラピスト」のお仕事にフォーカス。

双方の職業を兼業されている株式会社rebirth associat代表・大貫里紗さんに、前回は、その道を進まれたきっかけや、両方の知識を習得したメリットなどを教えていただきました。今回は大貫さんがつねにベストを尽くすために行われている仕事の流儀と、これからヨガインストラクター・セラピストを目指す人たちへのアドバイスを伺いました。

生徒さんやお客様のイキイキした表情が自分の活力に

―大貫さんがヨガインストラクター、セラピストとして常にベストを尽くせるように日頃から心がけていることはありますか?

どちらの仕事も、なんでも疑問に思う癖付けをするようにしています。

今までのセミナーで学んだ多くの知識を活かすと、相手の行動パターンや心情をある程度読み取ることができるので、お客様や生徒さんと接するときは、相手の話し方や仕草の意図を考えて理解し、歩み寄れるように心がけています。

あと、学んだことをすぐにアウトプットすることも心がけています。セミナーや養成講座でせっかく知識を学んでもアウトプットしなければ自分の糧にはならないので、外部で学んできたことは可能な範囲内でお客様にトライするようにしています。私はそれがすぐにできるよう、学んでいる段階で提供したい人たちを思い浮かべて活かし方を考えながら学ぶようにしています。

経営者としては、新規のお仕事の依頼は臆せず受けるようにしています。ヨガの哲学で「準備ができたときに師(グル)はあらわれる」という教えがあるように、準備ができていない場所にはチャンスはやってこないと思っているので、いただいた仕事は気負わず受け、相手の期待以上のものを提供できるようにしっかり取り組んでいます。

―つねにしっかりお仕事に向き合っていらっしゃるんですね。
 では、大貫さんが仕事を通じて自分自身の成長を感じるときはありますか?

日々成長を実感しています。とくに会社を経営しスタッフを抱えるようになったことで、私自身が成長させてもらったことも多いです。人を育てていくことは多種多様な人間を平等に見ていかなければならないので、正直、すごく忍耐が必要になります。決して相手のせいにはできず、自分が変わらなければならない場面に直面することも多かったので、トライアンドエラーを繰り返すうちにおのずと経験値が増え、人として深みが増すことができたのではないかと自分では思っています。

自分が何を与えられるのかを考えることが成長のための一歩です

―これからヨガインストラクターとセラピストを目指す人に向けて、アドバイスをお願いします。

ヨガインストラクターは、フリーのインストラクターとして働くことが非常に多いので、自ら仕事を獲得し、依頼先のニーズを満たさなければなりません。それができるようになるためにも、自分が相手に与えられることを客観的に把握しておくことが大事だと思います。厳しいことを言うようですが、たくさんのインストラクターがいる中で生き残るためには、自分の強みを打ち出していくことが必ず必要になります。私の場合は「ケア」に特化したヨガインストラクターとして働いていたので、その点では他のインストラクターの方たちとの差別化は図れていたのかもしれません。

セラピストを目指される方は、日頃からいろんなことに疑問を持つようにして自分の感度をあげる意識づけをしておくといいと思います。セラピストの仕事は「感受性の高さ」が重宝される機会がとても多いので、たくさんの情報がキャッチできるようになっておくと、実際にお仕事に就かれたときに活かせることも多いのではないでしょうか。

また、どのお仕事でも自分が何を得られるのかを先行して考えがちですが、いい仕事をするためには、むしろ自分が相手に何を与えられるのかを先に考えることがとても大切になると思います。自らを客観的に理解して懸命にうちこむことができれば、結果はおのずとついてくるはずです。

―とても貴重なアドバイスをありがとうございます!
 最後に大貫さんの今後の展望を教えてください。

実は去年からクリニックと提携して血液検査や栄養療法など、トータルでサポートできる体制を整えています。さらにこれからは予防医療の意識も広がっていくと思うので、今こそ「ヘルスケア」と「医療」の関係をより深められるように働きかけ、心身の健康をさまざまな角度から提供していきたいです。

大貫里紗さん流!ヨガインストラクター&セラピストとしての心得3か条

1.相手の心情を理解して歩み寄る努力をする

2.学んだことはすぐにアウトプットする

3.自分が何を与えられるのかを考える

自分ができることをしっかり把握して懸命に取り組むことこそが成功に繋がる秘訣であると、大貫さんのお話から学ばせていただきました。次回は、大貫さんの手技・技法をご紹介します!

取材・文:小沼奈央(レ・キャトル)
撮影:岩田 慶(fort)

▽#3はこちら▽
【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.2】大貫里紗さんのヨガインストラクター・セラピストの手技&技法>>

教えてくれたのは…

株式会社rebirth associat 代表 大貫里紗さん

ヨガインストラクター。セラピスト。株式会社rebirth associateの代表として、ヨガスタジオと整体サロンの運営・各種養成講座・法人や教育機関向けの出張ヨガや研修、講演などに携わる。全米ヨガライアンス認定校としては、まだ希少な全資格を発行できる養成講座も取り持っている。自身の整体サロン『salon de arati』では、心と体の両面からのアプローチを行い、施術後のストレスケアやセルフケア・食事のアドバイスなども伝え、心身ともに健康に導くセッションを行っている。

Salon Data

 

aratiヨガ&健康コンサルティング

住所:新宿区四谷1-20-4 中村ビル2F
TEL:03-6380-6596
URL:http://www.arati-web.com/

salon de arati

住所:東京都新宿区四谷1-20-4 中村ビル別館1F
TEL:03-6380-6596
URL:http://salon-de-arati.com/

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