【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.9】梅澤友里香さんが「ヨガインストラクター」を目指したきっかけ
「ヘルスケア業界」のさまざまな職種にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』の企画。今回は、「ヨガインストラクター」のお仕事にフォーカス。
フリーのヨガインストラクターとして活躍されている梅澤友里香さんに、その道を目指したきっかけや、インストラクターとして生徒さんと接する上で心がけていることを教えていただきました。
教えてくれたのは…
ヨガインストラクター 梅澤友里香さん
ヨガインストラクター。ウェルネスライフアドバイザー。モデル。
「ヨガフェスタ」や「オーガニックライフTOKYO」、1000人規模のイベントとして知られる「神宮スタジアムナイトヨガ」などの講師を担当する人気ヨガティーチャー。そのほか、雑誌・書籍・テレビ・ラジオなどのメディア出演、厚生労働省主催のイベントでの講師も務めるなど、多岐に渡って幅広く活躍。ヨガと食と美に関してのトータルライフにも力を入れ、「笑顔とHAPPY」をつくるライフスタイルを提案している。
「楽しむこと」をモットーに、ヨガを教えています
―はじめに、梅澤さんがヨガインストラクターを目指されたきっかけを教えてください。
元々はダンスをずっとやっていて、ヨガはメンテナンスの一環として18歳のときからはじめました。その後、22歳のときにヨガインストラクターの資格は取得したのですが、ちょうどそのころからダンスのお仕事をいただけるようになり、ヨガは資格だけ持った状態で、当時はダンスにのめり込んでいました。ですがその後、腰に怪我を負ってしまい、ダンスの道を諦めざるを得なくなりました。病院に行っても原因は分からなかったのですが、決まっていたダンスのお仕事が白紙になってしまい、当時はかなり落ち込んで気持ちもネガティブな状態が続きました。
そんなときに、ふとヨガのレッスンに参加してみたら、ヨガの先生が生徒さんたちにかけていた「そのままでいい」「自分の心地いいところで選んでください」といった言葉が、自分の置かれている状況とリンクして、心にすごく響いたんです。そこからは、原因が分からないのなら自分で治していくしかないと開き直り、再びヨガに通い始めるようになりました。
続けていくうちに、怪我をしてからは日々悪くなっていくような気がしていた体が徐々に整っていくのを感じられ、腰の痛みも改善していきました。同時にヨガの楽しさに気づき、ヨガやピラティスを改めて勉強するように。そしてヨガインストラクターの資格として最もメジャーな「全米ヨガライアンス」を取得し、インストラクターとしての道を歩みはじめました。
―ダンスからヨガの道に転身されたのですね!
では、ヨガインストラクターになられてから多岐に渡って活躍されている、現在に至るまでの道のりを教えてください。
私はいろんな場所でたくさんの人と触れ合いたいと思っていたので、どこかに所属などはせず、はじめからフリーのヨガインストラクターとして活動していました。デビューしたてのころは教えられる場所が少なかったので、経験を積む意味でも自主開催でレッスンを開いたり、ヨガイベントのオーディションに参加して、情報を得る・発信することを心がけました。
そのなかで、新人インストラクターがカフェでヨガを教える「カフェヨガ」というイベントのオーディションがあり、それに合格したことが私のキャリアのひとつのターニングポイントになりました。その後、大きなヨガイベントのひとつとして有名な「ヨガフェスタ」オーディションにもチャレンジしました。そこでも有り難いことに合格をいただけ、「ヨガフェスタ」にも出演することができ、今では毎年連続で出演させていただいています。そのほかのイベントやフェスに出演する機会も、いろんな所に出向いたことで構築された横のつながりがきっかけになっていることが多いです。
現在は各スタジオでのレギュラークラスと、ヨガと何かを掛け合わせたイベントやインストラクター向けワークショップなどを積極的に企画し土日に開催しています。もちろん都内イベント出演や地方ワークショップも積極的に行っています。
インストラクターをはじめたときから、自分も生徒さんもヨガを楽しめるように働きかけてきた結果、有難いことにみなさんがついてきてくださり、今に至っています。
先生と生徒の一定の距離感を大事にしています
―ヨガインストラクターは生徒さんとの信頼関係も重要になると思いますが、
梅澤さんはどのようにして生徒さんとコミュニケ―ションをとっているのですか?
レッスン中にしっかり声掛けをして気を配ることはもちろん、レッスンの前後で生徒さんの話を聞いたり、SNSを介してメッセージをやりとりするなどしてコミュニケーションをとっています。ただ、それも一定の距離感は大事。私としてはもっと仲良くしたい気持ちは山々なんですが、そうするとどうしても平等性が欠け、不快な思いをさせてしまう生徒さんも出てきてしまいます。そういった気持ちを抱かせないためにも、いい意味で構いすぎず、ある程度の距離感は保つように出来る限り心掛けています。
―あくまでも先生と生徒の距離感を大切にしていらっしゃるのですね。
インストラクターとしてのPRはどのようにして行われているのですか?
Instagramを主軸に、Blog、face bookなどのSNSツールを用いてPRをしています。SNSは生徒さんとのコミュニケーションツールとして活用するのはもちろん、ヨガの楽しさや理念を発信する場として使うことが多いです。今はInstagramがかなり主流になりましたが、なかにはSNSをやっていない方もいらっしゃるので、そういった方たちにも見ていただけるよう、Instagramで投稿した内容をあえてBlogでも発信しています。
―今はヨガインストラクターもSNSの活用が必須となる時代なんでしょうか?
必須というわけではありませんが、今の時代はほとんどの方が活用されているのではないでしょうか。とくにフリーランスのインストラクターは、次のチャンスに繋げるためにも自分を知ってもらうことが大切になってくるので、積極的に活用して損はないと思います。今ではイベントに呼んでもらえる条件として、ある程度の知名度や発信力を求められる場合もあるので、そういった意味ではSNSの重要性も高まってきているように感じます。
―貴重なお話をありがとうございます。
梅澤さんの1日のスケジュールを教えてください。
通常、1日のレッスン数は1~3本のことが多いです。ヨガインストラクターは朝型と夜型のタイプに分かれるのですが、私はお仕事終わりの方にも教えたかったので、今は比較的遅い時間帯でスケジュールを組んでいることが多いです。その分午前中は自宅での事務作業や、生徒としてレッスンを受けに行く時間に充てています。
自らを肯定するヨガの姿勢に感銘を受け、ヨガインストラクターの道を志した梅澤さん。自分と生徒さんが互いにヨガを楽しむために、努力を怠らない姿勢こそが多くの方たちから信頼を集めているんだなと、お話を伺っていて感じました。次回はヨガインストラクターのお仕事の魅力や経験談を語っていただきます!
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【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.9】ヨガインストラクター・梅澤友里香さんが活きた経験&知識をレクチャー>>
取材・文:小沼奈央(レ・キャトル)
撮影:岩田 慶(fort)