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特集・コラム 2020-08-08

社会福祉士の資格を一般企業でも活かすには? 社会福祉士におすすめの資格とは

社会福祉士の方の就職先として最も多いのは、老人福祉施設や障害者支援施設です。しかし社会福祉士の資格を取得している方のなかには、一般企業への就職や転職を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

社会福祉士の資格は一般企業でも活かすことができ、年収アップにつながることもあるでしょう。ここでは、社会福祉士の資格を一般企業でも活かす方法やおすすめの資格などについてご紹介します。

社会福祉士の資格・経験を一般企業でも活かすには?

厚生労働省の調査によると、社会福祉士の就職先として最も多いのは養護老人ホームや老人福祉センターといった高齢者福祉関係の社会福祉施設です。次いで障害者支援施設や医療機関などが多く、地域訪越支援センターや行政機関、教育機関や一般企業なども就職先としてあげられます。

ここでは、一般企業への就職を検討されている方のために社会福祉士の資格や経験を一般企業で活かす方法を解説していきましょう。

カウンセリングや支援・相談業務ができる企業に就職する

一般企業のなかには、カウンセリングや相談業務などに対応できる人材を募集しているところもあります。求人情報の募集要項を確認して、そのような企業に就職できたら、社会福祉士の資格を活かした働き方ができるでしょう。

資格を活かせる職業に転職する|保育士など

社会福祉士の資格や経験を活かせる職業に転職する方法もあります。女性の社会進出に伴い、保育サービスのニーズが高まっている現在、保育士への転職を検討することも可能です。保育士は、社会福祉士の資格があると筆記試験免除のメリットがあります。

保育人材の確保や資格の内容に共通するところがあるため、社会福祉士が保育士資格試験を受験する際は、「社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」の3つの科目が免除対象です。

一般企業でも活かせる! 社会福祉士におすすめの資格を紹介

ここからは、社会福祉士が一般企業で働くためにおすすめの資格についてみていきましょう。

1. 産業ソーシャルワーカー

社会福祉士が資格や経験を活かして一般企業で働くために役立つ資格のひとつとして、産業ソーシャルワーカーがあげられます。産業ソーシャルワーカーとは、どのような職業なのでしょうか。

・相談のプロ
産業ソーシャルワーカーは企業で働く方のさまざまな悩みに対応し、問題を解決するためのサポートをする相談のプロです。相談に来る方の悩みを解決してトラブルを未然に防ぐことが企業の生産性を上げることにつながるとされ、企業に所属したり契約を結んだりして仕事をします。

・企業におけるメンタルヘルス
企業におけるメンタルヘルスの問題は近年注目されており、メディアで取り上げられることも少なくありません。警察庁の調査によると、国内の自殺者数は直近の10年間でゆるやかに減少しているとはいえ、2019年で約2万人です。

自殺者の割合は40~50代の働き盛りといえる男性に多く、企業内のメンタルヘルス問題への取り組みや責任なども問われるようになっています。

・相談内容は多岐にわたる
自殺を考えるような最悪のケース以外にも、出産後に職場復帰する女性の悩みや介護問題の悩みなど、相談内容は多岐にわたるものです。仕事面だけでなくプライベートの悩みにも対応し、関係者と連携して解決にあたります。

産業ソーシャルワーカーは国家資格?

産業ソーシャルワーカーは国家資格ではなく、産業ソーシャルワーカー協会の認定する民間資格です。

産業ソーシャルワーカーの資格はどうすれば取得できるの?

産業ソーシャルワーカーの資格には、「1級」「2級」「3級」があります。それぞれ学科試験と実技試験があり、合格したら資格を取得することが可能です。受験するためには実務経験や研修の受講など、いくつかの条件があります。

JISWA認定産業ソーシャルワーカー3級

産業ソーシャルワーカーの役割を理解して、相談やサポートをしっかりできる人材であることを証明する資格です。学科試験では相談を受ける際の考え方を理解していることが求められ、実技試験ではメールでの相談の受け方を問われます。

・受験資格
実務経験が6カ月ある方、産業ソーシャルワーカー協会の3級研修を修了した方に受験資格があります。

JISWA認定産業ソーシャルワーカー2級 (2020年提供予定)

産業ソーシャルワーカーの知識や技術を身につけ、相談やサポートにあたることのできる人材であることを証明する資格です。学科試験では人材育成、安全配慮義務、メンタルヘルスなどを理解しているかどうかが問われます。

実技試験は、仕事やプライベートの悩みに対応して解決までサポートできるかを求められる内容です。

・受験資格
「1級の受験資格がある」「実務経験が5年以上」「3級合格後の実務経験が3年以上」のどれかにあてはまり、産業ソーシャルワーカー協会が実施する2級研修を修了した方に受験資格があります。

JISWA認定産業ソーシャルワーカー1級

企業などで働く方の悩みや相談に対応し、関係各所と連携して解決までのサポートができ、現場のリーダーとして活躍できる人材であることを証明する資格です。

学科試験では会社組織と人材マネジメントや労働法、高齢者介護や出産・子育てについてなど、産業ソーシャルワーカーが対応する相談内容について理解しているかが問われます。実技試験で出題されるのは、ネットでの情報収集や調査データの分析などに関する問題です。

・受験資格
産業ソーシャルワーカー2級を取得し、実務経験が2年以上ある方に受験資格があります。ほかにも「弁護士」「社会保険労務士」「保健師」「公認心理師」「1級ファイナンシャル」「プランニング技能士」「CFP」「1級キャリア・コンサルティング技能士」の資格をもち、実務経験が2年以上ある方です。

「社会福祉士」や精神保健福祉士」の資格を取得していて実務研修を修了した方、さらに産業ソーシャルワーカー協会の1級研修を修了した方に受験資格があります。

産業ソーシャルワーカー1級研修とは?

産業ソーシャルワーカーの1級研修は、すべての方が受講可能です。産業ソーシャルワーカーとして現場で働くための知識や技能について学びます。

2. 産業カウンセラー

産業カウンセラーとは、企業で働く方のカウンセリングをするカウンセラーのことです。心理学的な側面からそれぞれの悩みや問題に対応し、解決のためにサポートをしていきます。産業ソーシャルワーカーと同様に、企業のメンタルヘルスの問題に対応していきます。

産業カウンセラーは国家資格?

産業カウンセラーは国家資格ではなく、日本産業カウンセラー協会の認定する民間資格です。

産業カウンセラーの資格はどうすれば取得できるの?

産業カウンセラーの試験をクリアしたあと、日本産業カウンセラー協会に登録します。そうすることで、産業カウンセラーの資格取得ができます。認定後は「産業カウンセラー」という呼称で、仕事をすることが可能です。

産業カウンセラー資格試験を受けよう!

産業カウンセラー資格試験は臨床心理学や心理療法、産業心理学など、心理学について理解しているかどうかを問われます。

受験資格はあるの?

受験資格があるのは試験日で成人に達している方であり、日本産業カウンセラー協会の開催する講座を受講した方です。大学院研究科で心理学や人間科学などを専攻し、定められた単位を取得している方も受験資格があります。

資格取得はお給料・年収アップにもおすすめの方法! 自分に合った資格を選んで取得しよう

社会福祉士の資格を一般企業で活かすためには、産業ソーシャルワーカーや産業カウンセラーといった資格を取得すると就職や転職などにも有利です。一般企業でも働ける資格取得は転職にも活かせますし、資格手当などで給料アップにつながることもあります。自分に合った資格を選んで、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

出典元:
一般社団法人全国保育士養成協議会 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士資格所有者を対象とした科目免除について
厚生労働省 「保育士養成課程等検討会」ワーキンググループにおける議論の整理
一般社団法人産業ソーシャルワーカー協会 産業ソーシャルワーカーとは
一般社団法人産業ソーシャルワーカー協会 認定制度の概要
日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラーとは
日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラー試験
日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラー養成講座

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