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特集・コラム 2021-03-07

訪問介護におけるサービス提供責任者の役割とは? どうすればなれるの?

訪問介護サービスでは、サービス提供責任者の配置が必須です。サービス提供責任者は名称を略してサ責と呼ばれることもあり、訪問介護サービスの要となっています。サービス提供責任者は、訪問介護サービスでどんな役割を果たしているのでしょうか。

ここでは、サービス提供責任者の役割や業務を解説します。サービス提供責任者になるための方法についても、詳しくみていきましょう。また、介護福祉士実務者研修を受けられるスクールについてもご紹介します。

訪問介護におけるサービス提供責任者の役割や業務とは?

訪問介護における、サービス提供責任者の役割や業務について解説します。まずは、サービス提供責任者の仕事内容を把握しておきましょう。

サービス提供責任者とは|利用者40人に対し1人以上配置

サービス提供責任者は、質の高い訪問介護サービスを提供するためにさまざまな役割を担います。事業所の利用者40人に対して1人以上の配置が義務づけられており、原則常勤専従ですが一部常勤職員でも可能です。要件をすべて満たせば、利用者50人に対して1人の配置ができます。満たさなければいけない要件は、以下のとおりです。

・ 常勤のサービス提供責任者を3人以上配置
・サービス提供責任者の業務に主として従事するものを1人以上配置
・サービス提供責任者のおこなう業務が効率的におこなわれている場合

サービス提供責任者はどんなお仕事をするの?

サービス提供責任者の業務は、訪問介護計画の作成・利用申込みの調整・利用者の状態変化・サービスへの意向の定期的な把握・居宅介護支援事業者との連携(サービス担当者会議出席など)・訪問介護員に対しての具体的援助方法の指示および情報伝達・訪問介護員の業務の実施状況の把握・訪問介護員の業務管理・訪問介護員に対する研修・技術指導などです。このうち、サービス提供責任者のおもな仕事内容を解説します。

1. 訪問介護計画書の作成や利用申込みの調整

ケアプランをもとにして、訪問介護計画書の作成をおこないます。ケアプランは、ケアマネジャーが作成したものです。訪問介護計画書を作成することで、質の高いサービスを提供できます。

利用申込みの調整も、仕事のひとつです。サービス利用に関する手続きを調整したあと、本人や家族と面談してサービスへのニーズを把握します。

2. ヘルパーの管理や指導

ヘルパーの管理や指導をおこない、利用者にとってベストなサービスを提供できるよう努めなければなりません。利用者からサービス内容に対する相談があれば、ヘルパーを教育してサービスの向上を目指します。

3. ヘルパー業務を兼務することも

サービス提供責任者は、ヘルパー業務の兼務が可能です。日常的に兼務することもあれば、ヘルパーの欠勤時に急遽業務おこなうこともあります。管理者との兼務も可能であり、人員削減のために兼務することは多いです。

ただし、ヘルパー・サービス提供責任者・管理者の三役兼務は禁止されています。ここまで兼務すると業務に支障をきたす可能性があるからです。

サービス提供責任者になるにはどうすればいいの?

サービス提供責任者になるには、どうすればいいのでしょうか。続いては、サービス提供責任者の資格要件について解説します。

「サービス提供責任者」の資格はない

サービス提供責任者は役職のひとつであり、決まった資格はありません。ただし、サービス提供責任者になるためには、いくつかの資格要件を満たすことが求められます。

サービス提供責任者の資格要件とは

サービス提供責任者の資格要件は、介護福祉士資格または介護福祉士実務者研修修了です。旧資格の、介護職員基礎研修とホームヘルパー1級を有している人も対象となります。続いては、要件を満たす資格について詳しくみていきましょう。

介護福祉士

介護福祉士の資格は、養成施設ルート・実務経験ルート・福祉系高校ルート・経済連携協定(EPA)ルートのいずれかから受験資格をえられます。養成施設ルートは介護福祉士養成施設で2年以上、または福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設を経て介護福祉士養成施設で1年以上学ぶと受験資格を満たせるのです。実務経験ルートの場合は、3年以上の実務経験と実務者研修(EPA介護福祉士候補者以外)または介護職員基礎研修プラス喀痰吸引等研修が必要となります。

介護福祉士の試験科目は、人間の尊厳と自立、介護の基本・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術・社会の理解・生活支援技術・介護過程・発達と老化の理解・認知症の理解・障害の理解・こころとからだのしくみ・医療的ケア・総合問題の11科目です。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は450時間の研修を受けたあと、修了試験に合格するとえられる資格です。修了試験は必須ではないため、スクールによっては修了試験がない場合もあります。

介護職員初任者研修を修了していると、130時間分の研修が免除されます。研修で学ぶ内容は、介護に関連する制度やこころとからだのしくみなどです。喀痰吸引や経管栄養の手順についても、学ぶことができます。

注意! 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)+実務経験3年は除外に

以前は介護護職員初任者研修修了者(旧ヘルパー2級)も、実務経験が3年あれば任用要件に認められていました。しかし、2018年度から除外されています。

介護護職員初任者研修修了者(旧ヘルパー2級)がサービス提供責任者として働き続けるためには、介護福祉士または介護福祉士実務者研修の資格取得が必要となりました。

介護福祉士実務者研修のおすすめスクールを紹介!

介護福祉士資格を目指したい方の足掛かりにもなる、介護福祉士実務者研修を受けられるおすすめスクールをご紹介します。自分のスタイルに合うスクールを見つけましょう。

ベネッセスタイル ケア|介護福祉士実務者研修

ベネッセスタイル ケアでは、教材を受け取ったあとに自分のペースで学習に取り組みます。履修科目ごとの課題を提出し、すべてが合格基準以上になれば自宅学習は修了です。解答用紙を提出すると解説つきの採点結果を送ってもらえるので、苦手分野の把握に役立つでしょう。

スクーリングは全6回で、1~5回では介護過程Ⅲを学びます。介護職員基礎研修の修了者は、免除される科目です。6回目の医療的ケア・演習では、喀痰吸引や経管栄養の手順を覚えます。希望者は、ベネッセの有料老人ホームを無料で見学することが可能です。

ニチイ|ニチイの介護福祉士実務者研修

ニチイでは、生活スタイルに合わせてスクーリングの時間や曜日を選べます。コースは午前クラス・午後クラス・夜間クラス・全日クラスにわかれているので、働きながら学ぶことも可能です。

教材を受け取ったあとは開講オリエンテーションを受け、自宅学習を修了したらスクーリングとなります。応援フォローシステムや無料対策レッスン、質問回答システムなどサポートが充実している点が特徴です。

三幸福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修

三幸福祉カレッジの自宅学習は、Web学習コースとテキスト学習コースの2種類あります。Web学習コースはテキストで学んだあと、Web上で課題を解くことができ、メールで質問が可能です。テキスト学習コースは課題を採点センターに提出し、各段階で提出と返却を繰り返します。

自宅学習後の通学講習では、ロールプレイング方式で介護の技術と心を学ぶのが目的です。通常は7日間ですが、保有する資格により日数は変動するので事前に確認するようにしましょう。

サービス提供責任者は訪問介護事業所の要!

サービス提供責任者は訪問介護サービスの事業所に必ず配置する必要があり、訪問介護計画の作成や利用申込みの調整など重要な仕事を担います。役職のひとつでサービス提供責任者という資格はないですが、資格要件は満たさなければなりません。

資格要件は介護福祉士資格または介護福祉士実務者研修修了なので、いずれかの資格取得を目指しましょう。まずは介護福祉士の足掛かりにもなる、介護福祉士実務者研修がおすすめです。いろいろなスクールで講座を開講しているので、各スクールの特徴を見比べて受講を検討してみてくださいね。

参照元:
厚生労働省 各介護サービスについて
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 資格制度の概要
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 受験資格
ベネッセスタイルケア 介護福祉士実務者研修
ニチイ 介護福祉士実務者研修
三幸福祉カレッジ 介護福祉士実務者研修

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