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特集・コラム 2022-09-21

履歴書にガイドヘルパーと書くときの正式名称は?資格の書き方や履歴書を書くときのポイントも紹介

ガイドヘルパーの資格を持っている人は、就職・転職で履歴書を書くときに、所持している資格の欄にぜひ記載したいもの。

しかし、履歴書のようなきちんとした書類に記入する際は、「ガイドヘルパー」という通称ではなく、正式名称で書かなければなりません。間違って書くと恥をかいてしまう可能性もあります。

そこで、今回は履歴書に書く際のガイドヘルパーの正式名称を改めて学ぶとともに、資格の記入方法や記入時のポイントなどを解説します。しっかり身につけて、求人への応募時に役立ててください。

ガイドヘルパーとは?履歴書に書くときの正式名称


ガイドヘルパーの正式名称は、「移動介護従事者」です。知的・視覚・全身などに障がいを抱える人が外に出かけるときに、安全かつスムーズに移動ができるようサポートするとともに、移動中や目的地での排泄・食事などの介助をおこないます。

ガイドヘルパーの資格はどう書けば良い?


ここでは、ガイドヘルパーの3つの資格について紹介します。

移動介護従業者養成研修は、以前は「全身性障害者研修課程」「視覚障害者研修課程」「知的障害者研修課程」というカリキュラムに分けられていました。しかし、現在は以下の資格に移行してきています。

全身性障がい害者ガイドヘルパー

全身性の障がい害を持つ人の外出を支えるガイドヘルパーの資格を、履歴書へ書く際の正式名称は、「全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修」です。「全身性障害者移動介護従事者養成研修」「移動介護従事者養成研修全身性障害者課程」と表現されることもあります。

四肢に麻痺がある・全身的な機能障害があるなどの人が対象で、利用者が外出する際に目的地まで安全に移動できるように付き添い、状況や必要に応じた介助をおこないます。

視覚障がい者ガイドヘルパー

視覚に障がいを抱える人の外出をサポートするガイドヘルパーの資格を、履歴書へ書く際の正式名称は、「同行援護従事者養成研修」です。そのほか、「視覚障害者移動介護従業者養成研修」「移動介護従業者養成研修視覚障害者課程」とも呼ばれます。

目が不自由な人が対象で、利用者が外出する際に同行して安全な移動を援護します。標識・看板・掲示板などでは、文字やイラスト、写真のように視覚的な情報で示されることが多いため、代読して注意喚起をしたり危険を避けたりするのが大きな仕事です。

知的・精神障がい害者ガイドヘルパー

知的・精神的な障害がある人の外出を援護するガイドヘルパーの資格を、履歴書へ書く際の正式名称は、「行動援護従事者養成研修」です。ほかに、「知的障害者移動介護従業者養成研修」「移動介護従業者養成研修知的障害者課程」という名称もあります。

知的・精神的な障害がある人が対象で、性格や行動の特徴によって危険を伴ったり問題が起きたりしないように、移動や目的地での行動などをサポートします。

履歴書に資格を書くときは合格?修了?


履歴書に資格を書く際、資格名のあとに「取得」「合格」「修了」のような言葉をつけなければなりません。ガイドヘルパーの資格に適しているのはどれなのでしょうか。

まず、3つの言葉の違いに触れておきましょう。「取得」は、免許証が交付されるものや「業務独占資格(その資格がないと業務ができないもの)」に対して使用されます。自動車運転免許・弁護士・介護支援専門員(ケアマネジャー)・介護福祉士などです。

「合格」は、検定試験などに合格した結果合格証を付与されるものに対して使われます。簿記検定・英語検定・医療事務・介護事務などです。

「修了」は、研修や訓練などの所定の課程を完了させた場合に用いられます。ガイドヘルパーの場合は研修を受けることで資格が得られるため、「修了」と書くのが正しいです。

また、介護職員初任者研修や実務者研修の資格について記入する場合も、同じく「修了」を使用しましょう。

その他にあると良い資格


ガイドヘルパーの研修を受講する際、基本的には無資格でもOKですが、講座によっては資格が必要になる場合があります。また、就職・転職の際にも、他の介護系資格があると有利です。

では、他の資格にはどのようなものがあるのか、例を紹介しましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、以前は「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格です。介護の基礎知識や技術を学べる全9科目130時間のカリキュラムを修了し、試験に合格すれば資格を得ることができます。

きちんと学習していれば試験はそれほど難しくなく、通信制のスクールなどでは最短1カ月程度で取得可能なので、介護の道に進みたいならまずは介護職員初任者研修から始めるという方法もありでしょう。

介護職員実務者研修

実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格に当たります。「ホームヘルパー1級」の資格が廃止されて新たに作られたもので、ヘルパー1級にはなかったカリキュラムが追加されました。

なお、将来的に介護福祉士になりたい場合は、実務者研修の合格が必須です。ヘルパー1級を持っている人も持っていない人も、取得しておけばゆくゆく役に立ちます。

介護福祉士

介護福祉士は、実務者研修の上位資格かつ介護系で唯一の国家資格。試験に合格した人だけが名乗れる「名称独占資格」です。介護の専門的な知識と技術を有する者として、介護業界で重要な役割を担い、スペシャリストとしても期待されます。

他の介護系資格に比べて給与面でも好待遇であることが多く、介護の仕事を極めてリーダーシップを取りたい人や、生涯にわたって介護職を続けたい人におすすめです。

このように、介護系の仕事はガイドヘルパー以外にもいろいろなものがあります。自分にぴったりの介護職を探している人は、下記のページで求人をチェックしてみてください。
介護・看護・リハビリの求人・転職・募集│リジョブ

ガイドヘルパーの職務経歴書の書き方


ガイドヘルパーとして転職する際、職務経歴書に書くときは、履歴書と同様「移動介護従事者」と書きましょう。

自分の強みをアピールする
所持している資格はすべて書く
職種や雇用形態、業務内容を記載する
などのポイントも押さえることが大切です。

職務経歴書の例文

「〇〇年〇月 〇〇株式会社に正職員として入社
視覚障がい害者移動介護従業者として〇〇〇〇を担当
利用者さんのニーズを素早くくみ取り、安全かつ楽しい外出ができるよう心がけ、コミュニケーションの取り方にも注意しながらサポートをおこないました」

履歴書の書き方のポイント


つづいて、履歴書の書き方のポイントを紹介します。

読みやすいように記入しよう

手書きの場合は、採用担当者や面接官が読みやすいよう丁寧な文字で記入することが大切です。特に指定がなく自分の字に自信がない場合は、パソコンで記入してもかまいません。

書き損じたら書き直そう

手書きの場合、書き損じても修正液や修正テープは使用せず、できればはじめから書き直しましょう。あらかじめ下書きをして書き損じを防ぐ、二重線を引き訂正印を押すなどの方法もあります。

志望動機は具体的に書こう

なぜその施設で働きたいのかという理由や、その施設の求人で魅力を感じた部分などを具体的に書きましょう。前向きな内容や、活かせそうな経験などを書くとベターです。

丁寧に履歴書を記入してガイドヘルパーを目指そう


あらためて、ガイドヘルパーの資格を履歴書に書くときは正式名称で記入することが大切です。今回の内容でお伝えしたポイントなども参考にしながら、印象の良い履歴書を書いて採用につなげ、ガイドヘルパーとして活躍してください。

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