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特集・コラム 2023-09-15

介護・福祉系の資格は独学でも取れる!メリットやデメリット、おすすめの資格5選を紹介

介護職としてのキャリアを歩むうえで、就職やキャリアアップに役立つ介護・福祉系の国家資格や公的資格、民間資格を独学で取得したいと考えている方も多いでしょう。

しかし、独学で介護・福祉系の資格を本当に取得できるのか、どんなメリットやデメリットがあるのかについて、よくわからないという方もいるのではないでしょうか?

今回は、介護士のキャリアアップに役立つ資格取得や介護系の資格を独学で取得するメリット・デメリット、独学で取得できる資格5選と勉強法について紹介します。

介護士としてキャリアアップするなら資格を取得するのがおすすめ


介護士として働くにあたっての条件はなく、必ずしも介護系の資格を取得する必要はありません。無資格・未経験からでも介護士としてのキャリアをスタートできますが、無資格から介護士として働く場合、従事できる業務が限定される点に注意です。

介護士としてのキャリアアップを目指すなら、介護・福祉系の資格取得を目指すのがおすすめです。資格を保有していれば、給与アップや昇進に役立つ可能性が高いでしょう。

一般的には、まず介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格の取得を目指すパターンが多いです。独学でも取得できる介護・福祉系の資格については後述しますので、是非チェックしてください。

介護系の資格を独学で取得する3つのメリット


介護・福祉系の資格を独学で取得するメリットは、コスパよく自分のペースで学習を進めながら、専門知識やスキルを獲得でき、キャリアアップにつながる可能性が高いことです。

資格を独学で取得するメリットを知って、資格勉強のモチベーションにつなげましょう。

1.費用をおさえながら専門知識を身につけられる

独学で介護・福祉系の資格の取得を目指せば、テキスト代と受験料だけで試験に挑戦できます。中古の教材を購入すれば、さらに教材費を節約しながら試験合格を目指せます。

通学・通信制の講座の受講にかかる数万円〜数十万円の受講料を節約でき、コスパよく介護・福祉系の資格にチャレンジできるのが独学するメリットです。

2.自分のペースで学習してチャレンジできる

自分のペースで学習できる点も独学するメリットです。通学・通信制とは異なり、学習スケジュールが組まれておらず、空いた時間を有効活用しながら資格勉強を継続できます。

本業や家事、育児などで忙しく、決まったスケジュールに沿って勉強するのが難しいという方でも、独学であれば自分の生活スタイルに合わせて勉強ができるのが魅力です。

3.有資格者になれば給与手当がつくことも多い

職場によっては特定の介護・福祉系の資格を取得することで、資格手当がつき、もらえる給与がアップするケースもあります。今いる職場で昇進を目指すだけでなく、手当がつくような資格の取得をし、効果的な給与アップを狙いしょう。

介護系の資格を独学で取得するデメリット


資格を独学で取得する際は、わからない点をそのままにせずに、自力で解消する努力が大切です。また、一定以上の金銭的・時間的なリソースを割く必要もあります。

独学のデメリット・注意点を確認して、資格勉強に生かしてみましょう。

1.疑問点や不明点を解決するのが難しい

独学をする場合は、自分が本当にテキストの内容を理解できているのかを、客観的に判断するのが難しい点に注意です。あまり理解できていないと思う単元に関しては、問題集やテキストを繰り返し読んで、自分で理解を深めていく努力が求められるでしょう。

試験範囲を漏れなくカバーできるように、学習スケジュールを管理することが大切です。

2.資格を取得するためには時間とお金が必要

介護・福祉系の資格と言っても、難易度はそれぞれ異なります。難易度の高い資格を独学で取得するためには、それなりのお金や学習時間が必要です。

独学とはいえ、お金と時間が必要になることは念頭に置いておきましょう。

独学でも取得できる!介護・福祉系の資格5選


独学でも取得できる介護・福祉系の資格はいくつかあります。ここでは、実際に独学でも取得できる資格の内容とどのような業務に従事できるのかについて見ていきましょう。

1.介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に携わる人が知っておきたい最低限の知識やスキルを身につけ、実際の業務において活躍できることを証明する資格です。

介護初任者研修では、下記の科目が実施されます。

研修科目 研修時間
職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
振り返り 4時間
合計時間 130時間

引用元
厚生労働省:介護員養成研修の取扱細則について

介護職員初任者研修の修了試験はスクールごとに行われる試験です。スクールによっても異なりますが、合格率はほぼ100%だとされています。スクールによっては、追試や再試験を実施している場所もあり、きちんと研修に参加していれば合格できる試験です。

介護職の基本的な知識・スキルを証明する最初の資格として考えておきましょう。

2.介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、幅広い利用者に対する介護サービスの提供能力を証明し、介護福祉士養成施設(2年以上)における到達目標と同等水準の能力を養成できる資格です。

研修内容には社会福祉士制度・認知症の理解・医療の知識・障害の理解・介護技術・介護課程といった科目があり、合計450時間以上の研修を履修する必要があります。

介護職員初任者研修の上位資格として、より実践的な知識・スキルを証明できます。

引用元
厚生労働省:実務者研修の指定基準について

3.ケアクラーク

ケアクラークは、介護保険制度下で必要となる、介護事務職を養成するために創設された資格です。介護事務業務だけでなく、スタッフや介護者とのコミュニケーション、介護技術など、介護職として働く上で必要な知識やスキルを証明できるのが特徴だといえます。

試験内容は介護事務知識に関する択一式の筆記試験と、介護報酬請求や介護給付費明細書作成に関する実技試験から構成されており、それぞれ7割以上を得点すれば合格です。

介護事務のプロフェッショナルとして活躍したい方におすすめの資格だといえます。

引用元
一般財団法人 日本医療教育財団:ケアクラーク技能認定試験

4.福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者が暮らしやすい住環境を提案する仕事です。医療・福祉・建築に関する知識を身につけて、各分野の専門家と連携を取り合いながら、居住者がより暮らしやすくなるような住宅の間取りや設備・改修案を提案します。

また、福祉用具の提案やその他の介護に関する施策情報を共有することも業務の一部です。対象者のニーズを考慮した、最適な住環境を提案できる唯一無二の専門職だといえます。

引用元
東京商工会議所:福祉住環境コーディネーター検定試験®とは

5.ケアマネジャー

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、要介護者やその家族の相談に乗り、各対象者が求めている訪問介護や、デイサービスなどの介護サービスを受けられるように、ケアプランを作成する仕事です。また、各市町村や施設と連絡を取り合う役割も担います。

ただし、受験資格を得るためには、国家資格に基づいた業務に5年以上、かつ900日以上従事しなければならないため、まずは該当する国家資格を取得しなければなりません。

利用者の相談に乗って、ケアプランの作成に携わりたい方におすすめの資格です。

引用元
厚生労働省:介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護系の資格を取得するのにおすすめの勉強方法


介護・福祉系の資格を取得するには、学習のコツをおさえて勉強することが大切です。具体的な学習のポイントを確認して、独学での試験合格を目指していきましょう。

1.過去問を解いて問題の傾向を分析する

独学で資格取得を目指すなら、過去問を何度も解いて、試験の範囲や傾向を分析し、本番の試験に慣れておくことが重要です。過去問を解いて出題傾向を分析した上で資格勉強を継続することで、本番に備えた試験勉強ができます。

2.繰り返し過去問を解いて試験に慣れる

過去問を繰り返し解くメリットは、出題傾向を分析できるだけでなく、試験の環境に慣れ、問題をスムーズに解けるようになる点にもあります。本番を想定した環境に慣れれば、本番のコンディションに関わらず、目標点数を安定的に獲得できるようになるでしょう。

3.模擬試験を受けて問題点を分析する

過去問を解くことに加えて、定期的に模擬試験を受けてみることで、自分の弱点を確認でき、試験本番までに自分が苦手とする問題の対策ができます。また、模試を何度も繰り返し解くことも、自分の知識を定着させることに役立つのでおすすめです。

自分のキャリアアップに活かせる介護・福祉系の資格を独学で取得しよう!


介護士として働くために、必ずしも介護・福祉系の資格を取得する必要はありません。ただし、独学でコスパよくマイペースに取得できる資格もあり、職場によっては特定の資格を取得することで資格手当をもらえたり、昇進につながったりするケースもあります。

介護士としてのキャリアアップを目指すなら、介護・福祉系の資格取得がおすすめです。

独学する際には、不明点や疑問点を自分で解消する努力をし、過去問題や模擬試験を何度も解いて試験問題を分析し、試験に合格できるように学習しましょう。

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