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特集・コラム 2020-06-27

視覚障害者をサポートするガイドヘルパーとは? 専門のガイドヘルパーになるにはどうすればいいの?

ヘルパーの仕事にもさまざまな種類がありますが、そのひとつに「ガイドヘルパー(移動介護従事者)」があります。ガイドヘルパーは、障害によって外出時に移動(歩行)が困難になった人々をサポートする職業です。

ガイドヘルパーは、障害の種類によって、いくつかの種類に分かれているのが特徴です。今回の記事では、ガイドヘルパーのなかでも、視覚障害者を対象としてサポートをおこなう「同行援護従業者」をご紹介します。

同行援護従業者の仕事内容や、同行援護従業者になるための要件・資格取得方法について詳しく解説していきますので、ガイドヘルパーを目指す方はぜひ参考にしてみてくださいね。

視覚障害者(児)の方をサポートするガイドヘルパーとは?

視覚障害者をサポートする「同行援護従業者」とはどのようなものなのでしょうか。その仕事内容と合わせて解説します。

同行援護従業者|視覚障害者(児)の外出をサポート・必要な介助サービスを行う

同行援護従業者とは、視覚障害によって外出時の移動に困難が生じる視覚障害者に対して、必要なガイドとサポートをおこなう職業です。移動時のサポートだけでなく、外出先でのさまざまな介助サービスを担います。

ガイドヘルパー(移動介護従事者)の中のひとつ

ガイドヘルパー(移動介護従事者)の種類はさまざまありますが、そのなかのひとつに同行援護従業者が含まれます。

視覚障害者を対象にサポートをおこなうガイドヘルパーは以下のとおりです。
・視覚障害者ガイドヘルパー(同行援護従業者)
・全身性障害者ガイドヘルパー(全身性障害者移動介護従業者)
・知的障害者ガイドヘルパー(行動援護従業者)

全身性障害者ガイドヘルパーは四肢が不自由な身体障害者を対象に、知的障害者ガイドヘルパーは、知的・精神的な障害者を対象にサポートをおこないます。

同行援護従業者はどんなお仕事をするの?

同行援護従業者はどのようなサポートをしているのでしょうか。具体的な仕事内容について見ていきましょう。

外出中の移動をサポート

同行援護従業者にとってもっとも基本的な業務となるのは、視覚に障害のある方が安心・安全に移動ができるように適切なサポートを実施することです。外出の際に一緒に同行し、歩行だけでなく公共交通機関の利用など、移動における全面的なサポートをおこないます。

外出中の代筆や代読など視覚をサポート

外出先では、移動以外の視覚的なサポートもおこないます。視覚障害のある方は文字による情報を読むことが困難な場合が多いので、必要に応じて代読をおこないます。記入が必要になる場合は、代筆もおこないます。このように出先で必要となる情報を適切に提供することも、同行援護従業者の大切な仕事です。

外出中の食事やトイレなどの介助を行う

外出時には、食事や排泄といった生活動作のサポートもおこないます。

同行援護従業者になるにはどうすればいいの?

同行援護従業者になるためにはどうすればいいのでしょうか。必要な研修や資格について見ていきましょう。

ガイドヘルパー資格は都道府県の管轄|自治体の規定を確認してみよう

ガイドヘルパーの仕事は、2006年から全国の各都道府県が管轄する事業となりました。そのため、ガイドヘルパーになるための資格要件も、各都道府県および各市町村によって異なります。

ガイドヘルパーとして同行援護従業者を目指す人は、自身が住む自治体の規定を確認し、ガイドヘルパーになるための資格要件はどうなっているのかを事前に知っておく必要があります。

今回の記事では、神奈川県を例に同行援護従業者の資格要件をご紹介していきます。

ガイドヘルパー養成研修事業認定要綱

神奈川県では、ガイドヘルパーの資格要件としてガイドヘルパー養成研修が義務付けられています。養成研修の過程は「同行援護従業者養成研修課程」「全身性障害者ガイドヘルパー養成研修課程」「知的障害者ガイドヘルパー養成研修課程」に分けられています。

同行援護従業者養成研修は一般課程と応用課程のふたつがあり、同行援護従業者の資格を取得するためには一般課程の受講が必要になります。応用課程は一般過程修了者が対象であり、応用課程を修了すれば同行援護事業におけるサービス提供責任者になることができます。

神奈川県|認定要件

ガイドヘルパー養成研修を受講する要件として、神奈川県では以下のように規定されています。

「受講者は、各研修課程の養成目的にあった者で、原則として、神奈川県 において市町村地域生活支援事業の移動支援事業に従事しようとする者又は居宅介護における通院介助に従事しようとする者とする。」

この研修を修了したのち、障害者居宅支援サービス事業所などでガイドヘルパーとして働くことが可能になります。

同行援護従業者養成研修を受講・課程を修了しよう

自身が住んでいる市区町村で、同行援護従業者に認定されるために養成研修が義務付けられている場合は、自治体が実施している同行援護従業者養成研修を受講し、必要なカリキュラムを修了する必要があります。

東京都福祉保健局では、2020年4月から5月にかけて、同行援護従業者養成研修の開講が予定されています。それぞれに開講事業者が異なり、申し込み条件や応募方法・受講料も違ってくるため、詳しくは東京都福祉保健局のサイトから確認してみましょう。

同行援護従業者養成研修は、自治体以外に外部スクールでも実施されますので、おすすめの外部スクールをいくつかご紹介します。

三幸福祉カレッジ|視覚障がい者同行援護従業者養成研修

三幸福祉カレッジが開講している「同行援護従業者養成研修」は、演習体験・類似体験といった実体験のカリキュラムが豊富であるのが特徴です。

より現場に近い感覚で学べるため、スキルの習得をスムーズに進めることが可能です。講師は実際に介護現場で働く方が担当しており、プロフェッショナルな知識をじかに聞くことができます。

なお、同行援護従業者養成研修と介護職員初任者研修を同時に申し込むことで、受講料が20%割引になるサービスも実施されています。介護職員初任者研修は介護業界でも最も基本的な資格といえるため、まだこの資格を取得していない方は合わせて受講するのもよいでしょう。

出典元:三幸福祉カレッジ 視覚障がい者同行援護従業者養成研修

未来ケアカレッジ|同行援護従業者養成研修

未来ケアカレッジの同行援護従業者養成研修は、講師に介護福祉士・障害者施設長・視覚障害者ガイドヘルパー・看護師など、各分野のエキスパートを迎えている点が特徴です。それぞれの現場で活躍する人の、貴重なノウハウやスキルを詳しく学ぶことができます。

何かしらの理由で講習を欠席した場合でも、同校が実施する別コースで振替授業を受けることができます。スケジュールが合わなくても、学習の遅れを取り戻せるというのはうれしいポイントですね。さらに、振替授業は受講料が無料となっています。

出典元:未来ケアカレッジ 同行援護従業者養成研修

日本キャリアパスアカデミー|同行援護従事者養成研修

日本キャリアパスアカデミーの同行援護従事者養成研修は、埼玉県知事が指定する養成研修です。講習は金曜日コースと日曜日コースに分けられています。平日の仕事が忙しい人のために、日曜日コースが設けられているのが同講習のメリットです。

履修内容は3日間の一般課程と2日間の応用課程に別れており、一般課程を修了すると応用課程を受講することができます。

講習申し込みは、持参・郵送・FAX・メールで受け付けており、講習は埼玉の日本キャリアパスアカデミー内でおこなわれます。

出典元:日本キャリアパスアカデミー 同行援護従事者養成研修

同行援護従業者の資格を取得して視覚障害者(児)の外出をサポートしよう!

ガイドヘルパーのひとつである同行援護従業者は、視覚障害者が外出する際に全般的なサポートをおこなうのが仕事です。

同行援護従業者を目指したい方は、まずは同行援護従業者養成研修を受講する必要があります。研修期間や開催場所は、現在住んでいる自治体の資格要件(規定)を確認しましょう。

介護事業所のサービス責任者を目指す場合は、同行援護従業者の講習において一般過程と応用課程の両方を修了する必要があります。

将来的なキャリアアップという点で、同行援護従業者からサービス責任者を目指すという道筋を検討してみてはいかがでしょうか。

出典元:
厚生労働省 6 同行援護について
神奈川県 ガイドヘルパー養成研修事業認定要綱
東京都福祉保健局 2 障害者居宅介護従業者基礎研修等 開講日程の御案内 同行援護従業者養成研修

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