同期や先輩に支えられ、苦手な試験を克服。パーマという特技に出会うまで「BLANCO Tres 鏡島」中川朋美さん
東京都・愛知県・岐阜県に店舗を持ち、骨格に合わせた独自のカット技法を開発するなど最先端の技術を提供する「BLANCO」。岐阜県では5店舗を展開し、県内でも人気を博しています。
今回はそんな岐阜県の「BLANCO Tres 鏡島」でスタイリストとして働く中川朋美さんにインタビュー。個性豊かなパーマヘアを得意とし、店舗での指名数No1を誇ります。
前編では雰囲気や教育制度に惹かれたという「BLANCO」への就職の理由や新人時代に苦労した技術試験の乗り越え方を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
「BLANCO Tres 鏡島」
スタイリスト 中川朋美さん

石川県出身、大原学園 金沢ウエディング・ビューティー専門学校卒業。卒業後「BLANCO」に就職し、「BLANCO Tres 鏡島」にて3年半でスタイリストデビューを果たす。個性的なパーマスタイルを得意とし、店舗での指名No1に。2025年9月現在美容師歴は8年。
「BLANCO」の雰囲気と教育体制に惹かれ、入社を決意

――美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。
もともと別の夢があったのですが、途中で諦めてしまったんです。他の道を考えた際に、昔から「おしゃれ」や「人の髪に触れること」など美容に関して興味があることに気づきました。高校生のときに美容師を目指そうと決意し、地元の専門学校に進学しました。
――石川県の専門学校をご卒業とのことですが、岐阜県にある「BLANCO」を選んだ理由は?
地元の石川県を出て新しいことにチャレンジしたいという思いがありました。ちょうど兄弟が名古屋に住んでいたこともあり、当時は名古屋を中心に美容室を探していたんです。そんななか、偶然「BLANCO」のSNSを発見し、洗練された雰囲気に惹かれて、興味を持ちました。
その後の会社説明会で、デビューまでのカリキュラムが明確で、教育体制が整っていることを知り、応募を決意。個人店よりも大きな会社で学びたいと考えていたので、店舗の雰囲気、条件ともに理想のサロンでした。
――なぜ大きな会社で学びたいと考えていたのですか?
大手の魅力はそのサロンならではの教育制度やカットの仕組みが整っており、基礎からしっかり学べる点です。中途採用を行っているサロンは限られているので、新卒としての最初のキャリアを大手に絞り、そこで経験を積むことが自分に合っていると分析。まずは大きな会社で美容業界全体の流れを学び、そのうえで必要であれば個人店に進む道を検討すればいいと考えていました。
同期と先輩の支えのおかげで技術試験を乗り越える

――実際に「BLANCO」に入ってよかったと思えることは?
まず、同期や同僚がたくさんいることです。私は県外から入社したので不安はありましたが、プライベートでも遊んでくれる同期や、支えてくださる先輩方のおかげで、寂しさを感じずに過ごせました。
また、教育カリキュラムがとても充実していたのも大きなポイントです。入社して最初の半年間は、店舗ではなく外部の研修施設でシャンプーやカラーなどの基礎を学びました。私は決して器用な方ではなかったのですが、基礎から丁寧に教えていただけたことで「自分に合っている」と感じられましたし、それがあったからこそ辞めずに続けられたのだと思います。
また、同期と一緒に練習を重ねるので自然と絆が深まりました。違う店舗の先輩方も指導に来てくださるため、多くの人から学べる機会があるのも魅力です。大変さよりも楽しさのほうが大きく、仲間と一緒にがんばれる環境が整っていました。
――新人時代に苦労した経験はありますか。
同期と同時に技術試験を受けていたのですが、私だけが不合格になり、同期が先に進んでいくのを見るのがつらい時期がありました。不合格の場合は再試験まで約2週間待たなければならず、焦りや同期へのライバル心が芽生えていましたね。1つひとつの技術を習得するのに時間が掛かったことが一番苦労した経験です。
――どのようにして乗り越えられたのですか?
技術練習の際に先輩方が熱心に指導してくださり、オーディションも一緒につき添ってくれました。合格したときには自分のことのようによろこんでくれる存在が大きな励みになり、「次もがんばろう」と思えたんです。厳しさのなかにも支えがあり、先輩方が励ましてくれたからこそ前向きに取り組めたと思います。
1人ひとりに合わせた指導を意識し、教育を行う立場に

――現在は逆に教える立場にもなっていると思うのですが、どのようなことを心掛けていますか?
私自身が不器用で、苦戦してきた経験があるので、後輩へ指導する際は 1人ひとりに合わせた教え方を意識しています。たとえば理論的に理解したいタイプ、感覚で覚えたいタイプなど、技術の習得方法もさまざま。そのため練習時には自分も一緒に手を動かしながらどうしたらうまくいくのか、一緒に考えるようにしています。
また、練習後には必ず振り返りの時間を設けて、本人が納得のいくまで説明。基礎をきちんと身につけてもらったあとは「できるようになったら自分らしく楽しんでやってほしい」と思いながら指導しています。これは、かつて先輩方が私にしてくださったことを、そのまま後輩に返している感覚ですね。
――中川さんはパーマスタイルが得意とのことですが、きっかけはあったのでしょうか。
もともとカラーも好きでしたが、同期にカラーが得意な人が多く、「自分の強みは何だろう」と考えるようになりました。Instagramでいろいろと参考のスタイルを探しており、「岐阜 パーマ」と検索してみたところ、あまりパーマに特化している方がいないことに気づいたんです。そこで先輩から「パーマで押してみるのもひとつの戦略のひとつ」とアドバイスをいただき、Instagramの投稿をパーマに絞ってみました。
すると、次第にパーマで指名をしてくださるお客様が増えていきました。パーマは奥が深く、技術的に難しいところもある分、伸ばしていくのは簡単ではありませんが、だからこそやりがいがあると感じています。
後編では店舗での指名数がNo1という中川さんにパーマスタイルのこだわりや多くの方の支持を得るために心掛けていることなどを伺います。
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BLANCO Tres 鏡島
住所:岐阜県岐阜市鏡島精華1丁目3-3
TEL:058-254-8288

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