マネジメントでつまずき、転職を通して自己理解と成長の道へ。再び院長に挑むまで「KOTURIBA」小渕幹太さん

東京・東村山、麻布十番に3店舗を構える整体院「KOTURIBA」。自費診療に特化し、痛みの根本改善から生活習慣の指導までを行う整体院として、多くのお客様から支持を集めています。

今回お話を伺うのは東村山店の院長を務める、柔道整復師の小渕幹太さんです。前編では柔道整復師を目指したきっかけや1社目に入った整骨院での新人時代について伺いました。

後編では実力を認められ、院長に抜擢された小渕さんがぶつかった壁について伺います。初めて部下を持ち、思うように結果が出せなかったという小渕さん。悩んだ末に現場スタッフに戻る決断をくだします。

その後も挫折感をずっと抱えていた小渕さんは、もっと成長できる場に身を置きたいと「KOTURIBA」に転職。「どうなりたいのか」と何度も問われる環境のなかで成長を続け、再び院長に就任。今では自分の課題を楽しめるようになったといいます。

お話を伺ったのは…

小渕幹太さん

KOTURIBA 東村山店 院長/柔道整復師

高校時代に野球のケガをきっかけに柔道整復師を志し、専門学校へ進学。卒業後は接骨院に入社し、院長職まで経験する。その後、より成長できる環境を求めて「KOTURIBA」に転職。現在は東村山店の院長として、施術とマネジメントの両面からお客様の健康づくりを支えている。

インスタグラム

院長に抜擢されて直面した、マネジメントの壁

前社で順調にキャリアアップしていた小渕さんだが、マネジメントの難しさにぶつかったという

――その後、キャリアアップは順調でしたか?

はい。入社当時の壁を越えてからは、1〜2年目までは大きな挫折もなく、成長意欲も高かったです。院長や受付の方など、人にも恵まれた環境でした。

――3年目以降に壁が?

はい。入社3年目に院長に抜擢されたのですが、そこで大きな壁にぶつかりました。それまでも後輩はいましたが、実際にマネジメントを担う立場になってみると、思うように成果が出なかったんです。

今考えると浅はかですが、「伝えれば動いてくれる」、「できて当然」、「気合いがあればうまくいく」というような思い込みがあって、後輩の気持ちの部分を理解しようともしていませんでした。

徐々にただ伝えるだけでは何も変わらないという現実を痛感しましたが、それでも状況を改善することができなかったんです。

――どのようにして乗り越えたのですか?

結論からいうと、乗り越えられませんでした。1年半ほど院長を務めたのですが、追い込まれるような感覚が続き、会社を辞めたいと伝えたんです。

一度は会社から引き留められ、現場スタッフという立場に戻らせてもらうことになり、半年ほど働くことになりました。技術を評価してもらえても、人を導く力はまた別物なのだと痛感した経験でしたね。

「KOTURIBA」で働く先輩たちの存在が、転職を決意する大きな後押しに

小渕さんが転職し、現在は院長を務めている「KOTURIBA東村山本店」

――その後「KOTURIBA」に転職された理由は?

「KOTURIBA」の代表・鎌谷先生は、前職の先輩でもありました。直接の上司ではありませんでしたが、患者様や先輩たちから「すごい先生がいる」と何度も名前を耳にしていたんです。

さらに田無時代の院長だった高嶺先生も「KOTURIBA」で働いていると聞き、前社で憧れていた先生たちが自然と集まっている環境だと知って。とても魅力的に感じました。

院長を外れたあと、目標を見失いかけていたこともあり、「『KOTURIBA』でもっと成長したい」という思いが強くなっていったんです。

――それで面接を受けられたのですね。

はい。鎌谷先生と話したときに「どうなりたいのか」、「何を目的に働きたいの?」と聞かれて。当時の僕は、憧れの先生のようになりたい、患者様にもっと感動してもらいたいという漠然とした思いしかありませんでしたが、それを正直にお伝えしたんです。

鎌谷先生からは「挑戦する人を応援し続ける会社だから、環境を活かして成長してほしい」
と言っていただき、入社させてもらうことになりました。

――入社後、とくに印象に残っていることは?

まず感じたのは、スタッフ全員の施術レベルの高さです。そして価値観や理念、目的がしっかり共有されていること。人数は多くなくても、1人ひとりが主体性を持ち、挑戦し続けている姿に強い刺激を受けました。

――難しさを感じたことは?

自分で考えて行動することを徹底して求められる環境だったため、入社当初は戸惑いも大きかったです。

前職では、指示に対して動くことが多かったので、自分がどうなりたいのか、何を大切にしたいのかを言葉にする習慣がほとんどなかったんです。

しかしスタッフ同士が遠慮なく意見を交わし、対話を大切にする文化のなかで、徐々に自分の考えを言葉にできるようになっていきました。

――具体的にどのような経験が言語化の力につながったのでしょうか。

「KOTURIBA」では、幼少期から現在までの出来事を振り返り、感情を言語化していく、自分の人生を深掘りするワークが定期的に行われるのですが、これを経験したことが大きかったと思います。

そのプロセスを経て、家族に大切にされてきた記憶や、家族を大事にしたいという想いが自分の軸として浮かび上がりました。その結果、家族を大切にしながら、仕事でも成長し続けられる大人でありたいという目標が明確になり、行動も変わっていったんです。

また想いを言葉にすることへの怖さがなくなり、患者様にも自分の言葉で説明や提案がスムーズにできるようになっていきました。

伝える力が患者様との信頼関係を築いていく

新人時代の経験から学んだことは「伝える力」を身につける重要性だという小渕さん

――現在は東村山店の院長として働かれているとのことですが、前職での苦手意識はありませんでしたか。

正直、また同じようになってしまうのではないかという怖さもありましたが、それでも挑戦したいと思いました。人として成長したいという気持ちが強かったからです。

今でも課題はありますが、昔のように押しつぶされるのではなく、この課題を超えた先に新しい自分がいると、前向きに取り組めるようになりました。

また言葉で伝える力がついてきたことで、部下への指導も以前よりスムーズにできるようになったと感じています。

――新人時代の経験は、どのように生きていますか?

一番の学びは、自分の言葉で伝える力の大切さを知ったことです。コミュニケーションは、自分だけが話して終わるものではありません。相手の話を傾聴することも重要で、技術だけに意識が向きがちな治療家にとって、患者様に状態の変化を言葉で届けることは信頼にもつながると感じています。

――最後にこれから柔道整復師を目指す方へのアドバイスをお願いします。

技術は練習すれば身につきます。ですが、人としてのあり方や伝え方は、意識して育てていかないと身につきません。その点を新人時代から意識して磨いていくといいのではないかと思います。

僕もまだまだ成長中ですが、一緒に学び続ける柔道整復師が増えたらうれしいですね。


現在の小渕さんを作った新人時代の3つの習慣

1.基本手技を徹底的に磨き、昼休みを使って練習をする習慣を身につけた

2.患者様と向きあうための「伝える力」や「聞く力」を意識して育てた

3.自分がどうなりたいかを問い続けられる、成長できる環境を選んだ

小渕さんの歩みから見えてくるのは、技術だけでなく人としての成長が柔道整復師のキャリアを大きく左右するということ。とくに院長としてぶつかった壁を一度は避けたものの、環境を変えて再び挑戦した姿からは、強い成長意欲が伝わってきました。

壁にぶつかったときこそ、学びのタイミング。これから柔道整復師を目指す方にも、その学びがきっと励みになるはずです。


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KOTURIBA-整体院東村山本店
住所:東京都東村山市本町2-18-10武田ビル201

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