美容師同士の交流の場を作り、繋ぎたい。それが業界全体を高めることになるはずだから【WILLLUMINOUS/FOUNDER/北村礼央さん】#2
今回取材した美容師の北村礼央さんは、老舗美容室で14年経験を積み、店長まで経験。34歳で独立し、自身のサロンを2店舗立ち上げ活躍の場を広げています。
「美容師の道を選んだのは自分だけど、何となく流されるように来てしまった」と話す北村さん。独立から10年で自分を見つめ直し、新たな思いで始動したのが「WILLLLUMINOUS」です。
【後編】では、そんなWILLLUMINOUSの魅力を深掘り。北村さんが考えるこれからのサロンのあり方や美容師同士の繋がり、働き方などついてお聞きしました。
ここへ来たらまたがんばろうと思えるパワースポット的な美容室

――WILLLUMINOUSはどんなサロンにしたいですか?
コンセプトは「パワースポット」。美容室って、髪をキレイにして、気分もリラックスして、五感から自分がいい感じになれる場所だと思うんです。
さらにそこから、これからもがんばっていこうという気持ちになってもらえたら一番うれしい。
ここに来ると不思議と力がわいてきて、より一歩輝けるような、そんな美容室でありたいです。そういう場所を作るために、まずは自分たちスタッフが輝いて、さらにお客様にも輝いてもらえるような活動をしていければ。
――店内は広々として自然光も入り、居心地がよさそうです。
内装は、エイトデザインさんにお願いしました。
始めは別の会社を考えていたのですが、とあるきっかけでエイトデザインさんを知り、しかもオフィスが阿佐ヶ谷にあるということでお願いすることに。
デザインする前に、どんな雰囲気にしたいのかよりも、その先にどんなことをやりたいのか、何を目指しているのかを聞かれました。コンセプトや芯の部分ですよね。
うちは人と人がつながれるような美容室を作りたいと話したら、カウンターっぽい空間だったり、入り口付近に気軽に座って話せるようなベンチスペースを作ってくれました。
担当さんの人柄もすばらしくて、大満足の仕上がりになりました。

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美容師同士の交流がもっと活性すればみんなで高め合える

――「人と人がつながる美容室」って、いいですね。
いろんな人たちの交流の場所になったらいいなと思っています。
あとそもそも、美容師は美容師の知り合いがあまりいないんですよ。同級生か元同僚みたいな。
僕は美容師も美容室も好きだから、後輩や知り合いのサロンにも行きます。それぞれが違う技術で、扱う商品もさまざまで、それを感じとれるだけでもかなり刺激になる。
そんな風に、美容師同士が何かしら交流している形の方がいいと思うんですよね。クリエイターとして、インプットの量が多いとアウトプットの質も上がってくるはず。
――なるほど、独立されてからアウトプットベースの仕事になってしまったと言ってましたもんね(前編参照)。
今、シェアサロンだったり、少ない人数の美容室が多いじゃないですか。僕もここの前の10年はそんな感じで、結局アウトプットばかりになってしまったのですが、これからさらにそういうサロンが増えていくと技術レベルが下がってしまうのではと…。
美容師のやりがいって、お客様に喜んでもらったり人の役に立つことだと思うから、技術の低迷というのは避けたいですよね。
フリーランスは確かに儲かるのかもしれないけれど(それはよいのですが)、そっちにばかり気をとられてしまって、自分の成長ややりがいに目が向かなくなるのが心配。
――個人、小規模の店舗が増えていく時代でも、美容師同士の交流がもっと活発になれば、また違った形も見えてきそう。
知り合った美容師さんと一緒に勉強会をやったり、情報交換したり、そういうことができるようなサロンを目指したいです。
WILLLUMINOUSが、美容師同士の交差点になれたら。
――北村さん自身も勉強会に参加したりするのですか?
先日は、TWWIGY.の松浦美穂さんの講習に参加させていただきました。
その中で、松浦さんから「みなさん、今どういう課題や考えを持って活動していますか?」という問いかけがあって、参加者たちで意見をシェアしたんです。
いろんな意見が聞けたのは刺激になったし、僕が「美容師同士が交流する場を作りたい」という話をしたら、松浦さんが共感してくださったのもうれしかった。「つまり業界の底上げをしていきたいってことでしょ?」と、背中を押してもらえた気がしてすごく力がわいてきました。
そこで知り合いになった美容師さんとも話が盛り上がって、今度一緒に勉強会をやることになりました。
――貴重な出会いでしたね。
こうやって自分で出会いに行くスタイルもありつつ、もっとシステム的に機会を作るやり方もあるのかなと思っていて。
例えばですけど、隣店講習のサポートとして僕も同行させてもらって、技術や商品を広めるお手伝いをしながら美容室の輪も広げていくような。
セミナー講師にもチャレンジしようと思っています。
お金のためじゃなくて、美容師さんたちの細胞の活性化を目的として何かできないか…いろいろ模索中です!
――おもしろいですね。ぜひ新しい流れを作ってほしいです。
美容師は意外とシャイな人が多い気がします。基本的に職人気質だし、上下関係や周りとの押し引きも難しかったりする。
そう思うと、美容師同士の距離感を縮めるのは難しいのかもしれないけれど、そこをもう一歩近い関係までいかないと活性しにくいのかなと思います。
いい距離感で、みんなで上手くなっていいライバル関係を作っていきたい。やっぱり与えないと入ってこないですからね。
出会いを大切に、人と人を繋げていきたい

――まだ始まったばかりではありますが、今後の展開としては?
今は僕を含め、スタイリストは3名。それぞれが技術を高めながら、まずは骨格部分をしっかり作っていきたいです。
将来的に店舗を増やすことも視野に入れています。その際は、人数がたくさんいて、数年働いたら店舗間を移動するスタイルがいいのかなと思っています。
ずっと同じ場所にいると環境に慣れて、変化や成長も止まりがちなので。あと単純に飽きてくるんですよね。例えば近隣で3、4店舗とかなら、移動があってもお客様にあまり迷惑がかからないのかなと。
――シャッフル制度、いいですね。環境が変わるタイミングがあると、自分の働き方を見直す機会にもなりそう。
僕はスタッフの成長にお給料を払いたいと考えます。人の成長って、自分だけが作るものでなく、環境が作るものだと思うんです。
例えば、Aさんががんばって勉強したことで周りのみんなの技術も上がっていった。Bさんは、技術はそこそこだけど、会社のムードをすごく高めてくれる人柄。どちらも評価したいですよね。
そういうみんなの力が合わさって給料が上がっていくことが理想なので、うちは全体売上の歩合+評価給という形をとっています。実力至上主義ではなく、チームで会社を作っていくイメージです。
――チームワークも、個人のモチベーションも高まりそうです。
営業スタイルとしても、お客様一人に対してスタイリスト一人が全部やるのではなく、他のスタッフが空いていればサポートに入るようにしています。休憩時間以外は手伝うというルール。
人の仕事を見て手伝うから、学べることがあります。そうしてお客様に喜んでいただいて、その先にみんなの成長があったらいいですよね。
――最後に、北村さんにとって「働く」とは?
自分を見つけるために働いています。
自分って何なんだろう、何のために働いているんだろう…と立ち返る時ってあると思います。責任を持って働いていく中で、うまくいかない時や自分の弱みを知った時に考えも深くなるから、自分が知れるんだと思います。それが人としての成長なのかも。
美容師の交流の場を作りたいと思ったのも、これまでの仕事を通じて、人と人とを繋げるのが僕の得意な分野だと気づけたから。
これからも美容師という仕事を続けながら、僕がHUBになっていろんな繋がりを作っていきたいです。それで社会の役に立てたら、みんなが喜んでくれたら、本当に最高です。
取材・文:青木麻理(tokiwa)
撮影:高村瑞穂
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WILLLUMINOUS(ウィルミナス)
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-31-4 CORETAS ASAGAYA3F
電話:03-5356-8692
サロンのInstagram:@willluminous_
北村さんのInstagram:@leoh00
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