【子育て応援メソッド】売れっ子ママ・エステティシャンになりたい! ポーラ ザ ビューティー ビューティーディレクター金子育代さん #2
美容業界で働くワーママ・ワーパパたち。子育てには目に見えない細かなお世話もあり、時間に追われている人も多いと思います。そんな多忙なママ・パパに、仕事と育児を両立するためのコツをインタビューする「子育て応援メソッド」。
前半では、元ご主人との育児協力のお話などを伺いました。この後編では、ご愛用の自社アイテム、これからどんなエステティシャンを目指していくのかなどをお伺いします。
外部企業に営業に行くことも
――研修制度はありますか?
「サロンのスタッフの方に施術を教えてもらい、ポーラの方に見ていただく検定を経て、ビューティーディレクターの合否が決まります。スタッフの方に教えていただく前から家でも勉強を始めていたこともあり、落ちずに進むことができました。サロンに入ってからは、1ヶ月くらいでお客様に施術をさせていただくようになりました」
――予約はどういう形で入るのですか?
「お店に直接来られて予約を入れる方、お電話の方、ラインアットというお店の公式ライン、ホットペッパービューティーからも予約がとれるようになっています」
――でも、最初は、まったくお客さまがいない状態ですよね?
「はい、それはすごく不安でしたね。最初はお友達に声をかけたりしました。いまはコロナ禍でできないのですが、駅前でチラシを配ったり、ポスティングもしました。ホットペッパービューティーから入った予約を振り分けていただいて担当させていただくこともあります。
そこでお客様になってくださった方が、娘さんやお母さまを連れてきてくださることもあり、そういうご縁はとてもうれしいですね。いまお客様づくりで力を入れているのは、外部の企業様に出向いてエステティックのご案内をすることです」
――突然でお話は聞いてくださいますか?
「聞いていただけないこともあります。そういうときは資料を置かせていただいて、後からお電話させていただいたり、もう一度訪問させていただきフォローアップするようにしています」
産後のたるみも寝る前のマスクですっきり
――おすすめの施術はありますか?
「ポーラは化粧品がしっかりしているので、フェイシャルがおすすめです。とくにB.Aエステ/エイジングケア<ハリ>は、ベストコスメを多数受賞しているポーラ最高峰ブランド『B.A』の美容液をたっぷり使ったコースで、ハリ感に満ちあふれた肌になります。キュッと上がったご自身のフェイスラインを見て『一回でこんなに変わるの?』とびっくりされる方もいらっしゃいます。
まずはトライアルエステを受けていただいて、その後6回コースを選ばれる方が多いですね。年齢や肌の状態、ご自宅でのケアにもよりますが、半年続けていただくとだんだん肌質が変わっていくので、よい肌の状態が長持ちするようになります」
――お話を聞くだけでうっとりしちゃいます。金子さんは、ママになってから肌質の変化はありましたか?
「たるみを知ったのは、産後ですね。授乳期が終わってから肌も変わってきたなという感じがしました。そのときは、自分の知識を総動員して、いろいろなアイテムを使ったり、マッサージをしたりして、これまでの知識が役に立ったかなとは思います。いちばん実感できたのが『Red B.A コントゥアテンションマスク』です。
顔から首までクリームをなじませて、付属のかっさでマッサージすると、翌朝むくみがすっかりとれているラクチンなアイテムです。生理前になると顔がパンパンになってしまうのですが、これを塗るとフェイスラインがすっきりと出てきて、勝手にキュッと上がってくれるんです。これがいまいちばん気に入っています」
――ほかにご愛用のアイテムはありますか?
「B.A ローションです。いま、ちょうど1本使いきったところなんですが、毛穴とか気になっていたところがどんどん気にならなくなって、肌全体がぷりっとしてきました。エイジングしてしまった細胞がエイジレスに変わるという商品なので、つくづくすごいなと実感しながら使っています」
――お肌つるつるですもんね。金子さんは、ママになってからエステティシャンをされていてよかったと思うことはありますか?
「保育園のママたちに『どんなお仕事されているんですか?』と聞かれて『エステティシャンです』と答えると、お肌の悩み相談を受けたりして、仲良くなれるきっかけになることでしょうか」
――実際、ママ友がお客様になってくれることもあるのですか?
「先方からやってみたいとお話があれば、もちろん施術させていただきます」
お客様とエステティシャンの関係性は特別なもの
――金子さんがリラックスできる時間はどんなときですか?
「お休みの日の昼間、子どもたちが学校に行っている間にひとりで映画館に行ったりします。メリル・ストリープが好きで、最近では『ザ・プロム』がよかったですね。
それから、自然の中で過ごす時間はすごく楽しいです。この前、友だちの車で湖までドライブしました。コンクリートに囲まれた街中ではなく、自然に触れるとやっぱり癒されます。お友達と会う時間は、少しの間ママを離れて、ひとりの女性としていられるので貴重です」
――今後の目標は?
「エステティシャンとしては、お客様と向き合っているときが幸せなので、もっともっとお客様を増やして、いまの2倍くらいのお客様を担当できたらいいなと思っています。売れっ子エステティシャンになりたいです! そのためには、まずはこのお店を知ってもらうこと。インスタにまめに投稿することもそうですが、営業に行ったり、できることをコツコツやっていきたいです。
お客様とエステティシャンとの関係性って特別だなと思うんです。体に触れさせていただくことって、友達でもなかなかないことですよね。20~70代の方まで、この仕事をしていなかったらお話することもないような方と出会える、幸せな仕事だなって感じています。
日頃のストレスを解消していくお客様もいらっしゃいますし、そんなに深い話をしなくても『ここだけが楽しみ! ここに来るとリフレッシュできて元気になれる』と言ってくださる方もいらっしゃいます。そういうつながりを持てた方をもっともっと増やせたらいいなと思います」
――ママとしての目標は?
「まずは、東日本大震災のときに、明日死んでもいいように一生懸命生きようと決めました。そして、ママの子どもでよかったなと思ってもらえるように生きていきたいです。わたしも、両親をとても尊敬して育ってきて、それはすごく幸せなことだったなと思っています。そんなふうに、この人が親でよかったなとか、ママだったらこうするだろうなとか、お手本になれるような生き方をしていけたらいいなと思っています」
――そのために努力されていることはありますか?
「日々いろんなことがありますので、精神が安定した人でありたいなとは思っています。20代後半で前職のサロン店長をしていたときに、上に立つ者としてさまざまな葛藤がありましたが、人の良いところを見つける、悪口を言わない、この2つのことを実践しようと決めました。
いま、子どもの前で感情的になってしまいそうなときは、そんなことを頭におき、ひと呼吸おいて考え方をコントロールするように努めています。
あとは、体を動かすと気持ちがリセットされるので、ジムに行く時間はないですが、自宅で子どもが寝た後にユーチューブを見てストレッチをする時間をとるようにしています」
金子さんが仕事と育児を両立させるためのコツは
前職でサロン店長を経験するなど20年のキャリアを持つ金子さんは、そこで培った人間関係をよくするためのコツを子育てにも活かしていました。仕事と育児を両立させるためのコツは次の3つでした。
1. 一人の女性になれる時間をもつ
2. 考え方をコントロールできる人になる
3. 目標を高くもつ
エステティックの仕事が大好きとおっしゃる金子さん。「売れっ子エステティシャンになりたい!」と言い切った清々しい表情が印象的でした。子育てしながら、仕事でも高い目標を掲げ、前向きに取り組む姿勢はぜひ見習いたいですね。
▽前編はこちら▽
【子育て応援メソッド】自由度の高いシフトでエステティシャンに返り咲き ポーラ ザ ビューティー ビューティーディレクター金子育代さん #1>>
撮影/古谷利幸
取材・文/永瀬紀子