本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【pour toujours 山口麗さん】

今回、採用のホンネを話してくれたのは、人気ネイルサロンpour toujoursで採用を担当している、オーナーの山口麗さん。面接では、応募者の「ネイルが好き!」という想いを見ていると言います。人柄は「素直であるか」が決め手なのだそうです。

魅力的な人財の確保は、お店にとって重要なミッション。pour toujoursならではの方法を教えていただきます。

今回お話しを伺ったのは…

pour toujours オーナー 山口麗さん

エステティシャンを経験後、都内のネイルサロンに入社。統括マネージャーとして活躍した後、2016年に『pour toujours』をオープン。得意なテイストは、普段使いがしやすい大人デザイン。目標は、地元の方々から愛されるサロンを作ること。「ネイルをきれい&おしゃれにすることで、笑顔で幸せな毎日を送ってもらいたい」という想いのもと、日々のサロンワークに励んでいる。

上下関係を作らず、チームワークを円滑に

――まず、pour toujoursはどのようなサロンでしょうか?

pour toujoursは、人間関係を重視しているサロンです。ネイルサロンには「お客さまとネイリスト」、「ネイリスト同士」の大きく2つのつながりがあり、もちろん、どちらも大切にしなければなりません。お客さまとの関係では、シンプルに「楽しんでもらいたい!」という気持ちで、施術に臨むことが重要です。その前向きな想いは、必ずお客さまに伝わりますからね。

また「ネイリスト同士」の関係では「上下関係をつくらないこと」がポイントです。これはオーナーである私が、もっとも意識しなければなりません。スタッフには「細かい作業が得意」や「広報に適している」などの得意分野があり、私の分野が「サロンをまとめる」ということです。つまり「オーナー」というのは役割です。トップに立つのではなく、「対等であること」を常に意識しています。

――それでは、よいチームワークを作るためには、どのようなことを大切にしていますか?

物事の伝え方を大切にしています。共有の仕方には気を付けなければならないことがいろいろとあり、その注意点を全員が理解していることが重要です。たとえば、技術面の指導では、1から100までをきちんとフィードバックしています。

私は駆け出しの頃に、自分の技術に対して先輩から否定だけをされたことがありました。その時「なぜ、アドバイスをくれないのだろうか?」と思うことがあったんです。否定だけで技術はうまくならないので「どうすれば上達できるのか?」までを、しっかりと伝えています。

清潔感と開放感のある空間。お客さまが心からくつろげる、ゆったりとして時間を提供している。

面接時のチェックポイントは「素直であること」

――それでは、採用の流れを教えてください。

選考の流れは、とてもシンプルです。サロンでは、「ネイルサンプルのチェック」などのテスト式のステップを設けておらず、だいたい一次面接で終わります。もしかしたら、今後は二次面接をするかもしれません。ちなみに、以前私が働いていた大型店ではネイルサンプルのチェックや、実際の実技を採用に取り入れていました。

大型店は、すぐに入客を求められるので技術チェックは大切ですが、pour toujoursは小さめのサロンです。お店にはネイリストとの触れ合いを楽しみにしているお客さまが多くいらっしゃいます。温かみのある接し方は、指導をしてもなかなか身に付くものではありませんから採用では、特に人柄を大切にしています。

――面接は、どのようなスタイルでしょうか?

私と応募してくれた方、1対1のスタイルです。面接では、その方の素を見たいので、固い雰囲気ではなく、なるべく砕けた空気感を作っています。また質問をするだけではなく、「何か不安なことがあったら、聞いてください」と言って、質問を受けることも大切です。応募してくれたネイリストには、きっと不安なことがいろいろとありますからね。入社してから「思っていた雰囲気ではなかった」という行き違いを生まないために、面接では、すべてをさらけだすことを意識しています。

――面接では、どのようなポイントをチェックしていますか?

「ネイルが好き!」という想いを見ています。その気持ちには、お客さまを喜ばせる力がありますから。楽しそうに施術をしていたほうが「またサロンに来たい!」と思っていただけます。なので、面接では会話を通して「接客が好きか」「楽しく話を聞く力があるか」などをチェックしています。

――その他に、面接ではどのような資質に注目をしているのでしょうか?

「素直であること」も大切にしています。サロンでは、技術をはじめ、いろいろなことをスタッフ同士が教え合っています。それは、サロン全体のスキルアップのためにとても大切です。この良好なチームワークを生むためには、やはり自己主張ばかりをしてはいけません。もちろん、自分の考えを持っていることは魅力的ですが、その個性を生かすためにも、まず素直にアドバイスを聞き入れることも必要ですね。

――――入社2年目、鈴木穂乃花さんの採用を決めた理由を教えてください。

「本当にネイルが好きそうだったから」です。面接では、「自分でネイルをしていて、とても楽しい!」、「ずっとネイリストに興味があった」ということを熱く話してくれました。その様子を見ていて「とても可愛らしいな」と思い採用を決めました。

ここからは山口さんが選んだ鈴木穂乃花さんにお話を伺います。

山口さんが採用を決めた人材:ROOKIE’S FILE 鈴木穂乃花さん

ネイリスト歴1年9ヵ月。神奈川県出身の24歳。得意な施術はネイルケア。憧れの人は、てんちむさん。趣味、ハマっていることはアニメ鑑賞(最近は呪術廻戦が好き)。

――ネイリストを目指した理由は?

細かい作業や絵を描くことが好きだったからです。ちなみに、学生の頃には美術部に所属していました。その経験もあり、「自分の好きなことを生かせるネイリストは、私に向いているかもしれない」と思い、この業界を目指しました。

サロンでは、日頃から「お客さまに楽しんでいただきたい!」と思い、サロンワークをしています。自分の接客で、お客さまが楽しそうにしてくださっていると、とてもうれしいですね。

――pour toujoursへの入社を決めた理由は?

オーナーと初めて話しした時に、「出会いを大切にしているサロンだ」と強く感じたからです。サロンには、近くにお住まいの方や、お店を営んでいる方が訪れていて、そんな温かな関係もとても魅力的でした。また「大人の遊びゴコロを満たしたい」という、サロンのデザイン思考も個性的で「自分の刺激になる」と思い、就職を決めました。

――将来の目標は?

周りがマネできないようなデザインを作ることです。美容業界には流行があり、それは目まぐるしく変わっています。トレンドに合わせつつ、自分らしいセンスが生きたネイルをご提供したいです。そのために、色彩検定をはじめデザイン系の資格を取得するために勉強をしています。

ホンネから分かった採用に大切な3つのポイント

1. リラックスした雰囲気のなかで選考を行い、素の状態チェックする

2. 応募してくれたネイリストの質問を丁寧に聞き取る

3. 「素直であること」を大切に採用を決める

お客さま視点に立った面接を意識しているという山口さん。「『もし、私がお客さんだったら施術をしてほしいかな』と考えながら面接をしていますね」と笑顔で話します。pour toujoursならではの採用方法をぜひ参考にしてみてください。

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Salon Data

pour toujours(プール・トゥジュール)

住所:東京都渋谷区上原2丁目45-7 プレインハイツ B1号室
TEL:03-6407-1020

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