SNSを使わずリピーターのクチコミで人気サロンへ成長！【QOB オーナー 林みなほさん】#2
エステサロン「QOB筋肉ほぐしの痩身＆コリ解消サロン」のオーナーとなった林みなほさん。前職はアナウンサーという異例の経歴を持っています。
前編では、女子アナ時代にエステに興味をもったきっかけやオーナー就任後の苦労などを伺いました。
後編では、SNSで集客せずとも人が集まるQOBこだわりのメニュー内容や「自分の心が触れた瞬間に行動を起こす」という林さんの経営に対する考え方について伺います。
施術に自信があるからこそ、招待客を作っていないことが強みなんです
こだわりの施術内容を丁寧に語っていただきました
——SNSでの集客をほとんどしていないように見えます。どのように集客をしているのでしょうか？
SNSで訴求するための招待枠はつくっていないことがこだわりです。良いサービスを提供すれば、お金を払ってでもお客様は来てくださると思っています。逆に招待の枠を作ってしまうと、お金を払って来てくださるお客様の枠が減ることになるので失礼だと考えています。だからこそ結果にこだわるサロンにしているし、思わず人に勧めたくなるメニューにしています。
偶然が重なりSNSでバズった事例もあります。女性タレントのおのののかさんが結婚をするタイミングで、減量のお手伝いをさせていただいたことがネットニュースになり、瞬く間に問い合わせが増えました。
ご本人が本当に結果にご満足くださって、ご好意でご紹介してくださったので、とっても嬉しかったです。このような影響もあり、ありがたいことにSNSで必死に集客せずとも予約が殺到しています。
——お客様にリピートしていただけるのは大きいですね。
だからこそ絶対にクオリティをキープしなければならないと思っています。単発ではなく連続して通っていただく中で体質を改善していくサロンなので、新規のお客様をお迎えできるよう体制強化をしながらも、リピーターのお客様を優先させて頂いています。コロナ渦でも信頼して通い続け支えてくださっているお客様に恩返ししたいという気持ちで、日々より良いものを届けたいと奮闘しているんです。
——こだわりの施術内容について教えてください。
痩身マシン2種と、ハンドマッサージで顔から足先まで徹底的に筋肉をほぐし、ボディラインを整え、遠赤外線サウナでヘッドデコルテスパを入れながら大量発汗でデトックスというエステメニューに加え、食改善とファスティングがセットになった「フルドレ」というメニューを去年の夏に新たにローンチしました。
ダイエットで陥りやすいのは辛い極端な食事制限をしてしまい、その後リバウンドしてしまうこと。「制限」ではなく、体質に合わせた「改善」をして生活に馴染ませていくとリバウンドがないんです。食事量を大幅に減らさずしっかり食べながら、量ではなく質を変えて正しい順番で食べていくことで痩せ体質に変わるというプログラムになっています。
私はもともとファストフードやアイス、ポテチ、チキンなどを食べるのが大好きで何度も痩せてはリバウンドを繰り返すタイプでしたが、プログラム実践後は食の好みも自然と変わり、半年で合計16kgほど減量。その後もキープが出来ています。長年体重が変わらないという70kgを超える50代のお客様にも効果が出ているので、一度体感していただいたらこのメニューのスゴさがわかると思います。
——他のサロンとは違うQOBならではの特徴は何でしょう？
言葉を生業としたアナウンサー業をしていることもあり、「喋り」のコミュニケーションという部分はすごく大切にしています。
3時間という時間をお客様と1対1で共有するので、技術にプラスアルファの付加価値をつけることができるなら、会話力・コミュニケーション力・ホスピタリティだと思い、これまで培ってきたトーク力や経験値をもとに、従業員たちにはアドバイスをしています。
また、お客様の中には必ずしも痩せることを目的とせず、健康美を目指している方もいるので、お客様がどうなりたいかを徹底的にヒアリングします。こちらのサービスの押し付けではなく、その人のなりたい姿、目指す方法に寄り添いたいので、例えばエステよりもジムに行った方が良いなという方には率直に伝えています。
自然と行動していたことが経営に繋がっていたんです
自身のビジョンを熱く語る林さん
——ご自身で経営についての勉強はされてきたのでしょうか？
正直何も学んでいないんです。これまで自分が自然としていたことが経営につながっていたようです。最近読んだ本によると経営者には「目標達成型」と「自然展開型」の2つのタイプがあるようで、私は完全に後者。
目標を設定して逆算したときは、打算的になってしまうのでうまくいかないんです。自分の心が触れた瞬間やワクワクした瞬間に行動を起こすほうが必ずうまくいくと思っています。
ただ、一時的ではなく恒常性がなくてはならないので、ここからの1年は経営に関してのインプット期間と位置づけています。
——いつも前向きに経営する秘訣を教えてください。
前職を退社してこれからの人生どうしていこうか、うじうじ悩んだこともありました。ですが、自分が幼少期から含めて、これまでの人生でワクワクしたり、メンタルが前向きだった状況を思い返すことで、自分がやりたいことや好きなことが見えてくることに気づきました。「楽しい」や「好き」といった気持ちを活かしながら仕事していこうと思ったんです。
そこで見えたものを仕事につなげたり、プライベートに取り入れるのも良いと思います。自分の人生をプラスな感情で生きていけるようにシンプルに整えてあげることは大事だなと気づけたのは、退社して良かったことの一つです。
——林さんが過去を振り返って見えてきたものはなんでしたか？
自分に対してはずぼらで面倒なことも、人のためなら時間を費やすことが楽しい、良いものや良いことを知ったら人に教えてあげることが好きと気づいたんです。これらの想いがサロンを作る上でのベースになっていましたね。
——今後のビジョンを教えてください。
やっぱり人のためになることをし続けたいですね。
今は美容サロンを経営していますが、自己実現が主軸ではなくて、人の役に立つことに全力を注ぎながら、それを楽しんで幸せを感じ、結果として生き生きと輝けたら何よりだなと思っています。
また、異業種へ「キャリアチェンジ」しましたが、本当の意味での０からのスタートにはならない。積み上げた経験は絶対に消えないし、次の場所や別の場所でも、必ずそれまでの経験は活きてくるものだと実感する日々から、キャリア『アップ』なんだなって思います。
だから私は、これからもアナウンサーとして培った熱量と言葉の力を信じて伝えることや広めることを続けていくんだろうと思います。
——これだけ幅広く色んなことに取り組めるのは、林さんの強みでもありますね。
アナウンサーでもありながら「経営者」と名乗るとびっくりされますが、今はパラレルキャリアへの理解も深まっているし、せっかく独立したので、やりたいことはなんでもやってみようと思っています。何を言われようと、関わってくださるお客様や周りの人が幸せになれば私は幸せなんです。
林みなほさんが経営者として大切にしていること
1. 過去を振り返り、自分が好きだったことを思い出す
2. 自分がワクワクすることを仕事にする
3. 人が幸せになるためにどうすれば良いかを考え行動する
SNSでの集客をせずともお客様が集まるのは、メニューへの圧倒的な自信と新規のお客様の募集を止めてでもリピーターのお客様を大事にする姿勢でした。過去を振り返って自分の好きなことを思い出し、自分の気持ちがワクワクしていたときのことを仕事につなげたことも林さんならではの秘訣ではないでしょうか。
▽前編はこちら▽
異色の経歴！ アナウンサーから予約の取れない人気サロンのオーナーに転身しました。【QOB オーナー 林みなほさん】#1>>
撮影／中村早
取材・文／梅澤暁
Salon Data
住所：東京都港区赤坂9-6-28 アルベルゴ乃木坂202
TEL：03-6804-2022
林みなほさんのInstagram：@hayashiminaho
QOB 筋肉ほぐしの痩身&コリ解消サロンのInstagram：@qob_official_insta
