常識にとらわれず、自分なりの進み方で夢をつかむ! ネイリスト 立岡やよいさんのママでもネイリストになる方法

自宅サロン経営のかたわら、ネイリストを目指すママ達へノウハウを伝える講座を開き、人気を集めているネイリストの立岡やよいさん。前編ではどのように講座を作ったのか、またSNSの活用法を伺いました。過去の自分がどんなことに悩んだかを意識して講座を作ったり、発信をすることで、同じような境遇のママさんたちから信頼を集めているそうです。

後編では、未経験で小さなお子さんを抱えながらネイリストデビューを果たし、念願だった自宅サロンを構えた立岡さんがどのようにモチベーションを維持し、夢を叶えたのかを伺います。とにかく上手になってお客さまを喜ばせたいという思いで、ひたむきに努力を重ねてきた立岡さん。自宅サロン開業によって時間に追われない生活になり、家族仲もよくなったといいます。

今回、お話を聞いたのは…

立岡やよいさん

「nail room Briller」オーナーネイリスト。2児の母。出産後、31歳でネイリストになりたいと考え、スクールへ入学。およそ2年をかけジェルネイル検定上級を取得後、サロン勤務へ。2019年、自宅ネイルサロン「nail room Briller」開業。現在はサロンワークのかたわら、「大切なのは検定ではなくサロンワーク技術と経営知識」をモットーに、ネイリストになりたいママ向けにノウハウの発信や講座も開いている。

心が折れそうになったときは、ネイル画像を見てモチベーションアップ!

緑の色合いとストーンが印象的なデザイン

————小さなお子さんを育てながら、検定練習するのは大変ではありませんでしたか?

とても大変でしたね(笑)。下の子がまだ小さかったので、練習の時間が思うようにとれず…。自主練をするときは子どもが寝たあとの夜9時とか10時からスタートしていましたが、子どもが途中で起きてしまい中断されることもよくありました。さらにネイル検定は、ポリッシュ、つまりマニキュアでの受験になるんですけど、これがジェルに比べてすごく難易度が高いんです。だから本当に心が折れそうになることがありました。

————そういうときはどのように、気持ちを立て直していたんですか?

かわいいネイル画像を見て、モチベーションを維持していました。自分もいつか夢を叶えて、こんなデザインを作れるようになって、お客さまに喜ばれる存在になりたいと、考えていたのはそれだけですね。

あとは負けず嫌いなので、その性格もモチベーションアップには一役買っていたかもしれません。どんなに疲れても「疲れた」と言ったことはないし、家事にも一切手抜きはしませんでした。夫に愚痴をこぼしても、きっと「好きでやっているんでしょ」と言われるだけだと思って(笑)。

家族との時間を大切にできる自宅サロン開業へ

「nail room Briller」の様子。
白で統一され、スタイリッシュさが印象的なサロンとなっている

————自宅サロンを開く夢があったとのことですが、サロンを開くタイミングはどのように決めたんですか?

こういう状態になったら開こうと決めていたというよりは、サロン勤務時代、あまりにも余裕がなくて、家族にも負担をかけていたので、そこは勢いで決めてしまったという感じでしたね。週4日のパート勤務ではあったのですが、遅いときは業務の終了が19時になることもあり、そこから帰るとまだ小さかった子どもたちの夕食には遅い時間になってしまって…。家族にも申し訳なかったし、私も時間に追われてゆとりがなかったのでイライラしてしまうことも多く、このままではだめだと思ったんです。

————なるほど。ときには、そのような勢いも必要かもしれませんね。

はい、そう思います。自宅サロンをオープンする前はとてもうれしくもあり、一方でこのときがネイリスト人生のなかで一番ドキドキしていました。サロン勤務はシフトがあり、働く時間が決められないという点では大変ですが、守られてもいるんですよね。自宅サロンの場合、何かクレームが起きたとしても自分が対応しなくてはいけません。しかも自宅サロンだと、自宅の場所がわかっているわけなので、何かあったときに子どもたちに危害を加えられるのでは…? などと不安もありました。

————3年やってみてどうですか?

おかげさまで大きなクレームもなく、着実にお客さまを増やすことができています。リピートにつながるよう、とにかく丁寧に、それでいてスピーディーな施術を心掛けてきたことが、結果につながったのかなと考えています。

ママが楽しく生きていたら、家族も明るくなる!

グラデーションに金色のパーツで、
エレガントに仕上げたデザイン

————自宅サロンに変わってから、生活はどのように変わりましたか?

まず、時間に追われることがほとんどなくなりました。今は子どもたちがまだ小学生なので、家族との時間を大切にしたいと思い、施術は1日2組までと決めています。午後のお客さまが終わってから、夕食の支度に入るまでにも時間に余裕があるのがうれしいですね。そして私自身が時間に追われず、笑顔で過ごしていることによって、家族も変わりました。本当に家庭内が明るくなり、仲が良くなったと思います。私に余裕があるだけで、こんなにも変わるんだと驚きました。

————それはうれしい変化ですね。ネイリストに憧れながらも一歩が踏み出せないママさんたちに、何かアドバイスがありましたらお願いします!

子育てをしながら夢を叶えるんだったら、常識にとらわれてばかりではだめだと思うんです。先ほどもお伝えしたように、プロヘの道は1つではないですし、「ネイルサロンを開くなら月に何十万稼がないといけない」という決まりがあるわけではないので、営業時間や働き方は自分で決めていいと思うんです。とくに自宅サロンならコストを抑えられるわけですから、週に1回の営業でも立派なネイルサロンです。自分でできる形でいいから、夢を叶えることに挑戦してほしいなと思います。

ママになったら子ども優先で自分のことは後回しにしなくてはいけないという風潮がありますが、これもだれが決めた常識なのかなといつも疑問に思っていて。ママが笑顔でいたら、家族みんなも幸せになれるので、何もかも家族優先ではなく、自分らしく生きる時間もぜひ持ってもらいたいですね。

ママでもネイリストの夢を叶えるための3つのポイント

ママからネイリスト、そして自宅サロンを開いた立岡さんに、ママでもネイリストになるためのポイントを伺うと、以下の3つでした。

1. モチベーションが維持できないときは、夢を叶えた自分を思い描く

2. ときには、勢いで突き進む勇気も大切に

3.常識にとらわれず、自分のやり方で夢を実現させる

柔らかいお話ぶりからは想像できないほど、自分の意志を強く持ち、ネイリストへの道を突き進んできた立岡さん。ネイリストを目指すママさんは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

▽前編はこちら▽
ネイリスト志望ママたちに、サロンワークに特化したノウハウを提供! 立岡やよいさん流、人気講座の作り方>>

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Salon Data

nail room Briller

住所:岐阜県各務原市蘇原吉野町3
Instagram:@y_nail1958

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