コロナ禍でもできることに挑戦し新たな可能性を切り開く【salon de beaute Jolieオーナー Mihoさん】#2

美容業界で働く上で「独立」という目標を持つ人は多いはず。そんな方に向けて、独立して成功した先輩オーナーの経験談をお届けする本企画。

前編に引き続き、今回もマツエクサロン「salon de beaute Jolie」オーナーのMihoさんにインタビュー。「メンタルに不安がある人でも安心して通えるサロン」として、たくさんのお客様の信頼を得ているMihoさん。後編では、コロナ禍の影響で生まれた時間を活用し、訪問マツエクやオリジナル商品の開発に取り組むなど、現状に甘んじない姿勢についてお聞きします。

お話をうかがったのは・・・

salon de beaute Jolieオーナー
Mihoさん

さまざまな企業での勤務を経てアイリストに。
2018年、東京・自由が丘に「salon de beaute Jolie」を開店

本当に信頼してくれるお客様を大事にしたいから接客数を半分に

──独立から4年がたちますが、その間に接客方法や経営方針で変えたことはありますか?

もちろんあります。お店をやっているといろいろな課題にぶつかるので、そのたびに試行錯誤しながら解決してきました。接客でいえば、当初は1日8人ほど施術していたのを、現在は4人までに抑えるようにしています

はじめは予約をお断りしたらもうお客さまに来てもらえないと思い、いただいた予約は全て受けるようにしていました。でも、私の接客はお客様と時間をかけて向き合うスタイル。1人のお客様に使うパワーがとても大きく、1日8人接客しているうちに心と体が追いつかなくなってしまい、4人までとルールを決めたんです。

幸いなことに、お客様の希望日が埋まっていても、「いつが空いてる?」とこちらの都合に合わせてくださる方がほとんど。私を信頼し、通い続けてくれるお客様こそ大事しなければと思うようになりました。

──ブログやインスタグラムでの発信も積極的におこなっていますね。

SNSはPRのためもありますが、お客様に自分の考えを分かりやすく伝える練習も兼ねています。SNSがきっかけで来店する方がとても多いので、客観性は意識しながら、私の人柄もよく分かるように書いています。お店の特長として「メンタルに不安な方でもOK」を掲げているので、その意味でもSNSとは相性がいい気がします。

以前は写真と文章だけでしたが、動画をアップするようになったらバズる確率がかなり高くなりました。カラーやボリューム感の細かいニュアンスは、動画のほうが伝わりやすいですからね。撮影は全くの素人でしたが、カメラマンの友人に機材の選び方から撮り方、加工処理まで教えてもらい、全て自分で作業しています。

サロンのインテリアは白を基調に。
「白だけだと心理的に緊張してしまうので、
グレーや黒を指し色として使っています」

訪問マツエクやクレンジングの開発etc.新しいことに次々挑戦

──昨年からのコロナ禍は、お店の運営にも影響が大きかったのでは?

一回目の緊急事態宣言の時は休業もしましたし、感染対策のために積極的な集客も控えているので、売り上げは下がりましたね。でも今はそういう時期だと思って、リピーターさんを大事にしながら、逆に今だからこそできることに取り組んでいます。

──どのような取り組みですか?

1つは、小さなお子さんがいたり、介護をしていたりして、長時間の外出ができない方のために訪問マツエクをはじめました

以前、入院している父のお見舞いに行った時に、父が「今日は美容師さんが来て髪の毛を切ってくれたんだよ」って、とても嬉しそうにしていたので、いつか私もマツエクで同じように誰かにの役に立ちたいと考えていました。

ただ、訪問事業をするには自治体の許可が必要なのですが、申請作業がものすごく大変なんです。そこで、SNSを通じて知り合った訪問事業運営会社の方とタッグを組むことで、手続きを簡素化することができました。

──オリジナルのクレンジングも作ったそうですね?

はい。施術をしているとメイクがちゃんと落ちていない方が多くて。なかにはそれが原因で肌荒れしているケースもあったので、その悪循環を解決したいと思ったんです。

目指したのは、ナチュラルなマツエク以外はノーメイクで出かけられる、透き通った無垢な肌。だから、メイクがしっかり落ちる肌なじみのいいテクスチャーと、肌がもちもちになるやさしい洗いあがりにこだわりました。

中身を何度も修正し、「やっとできた!」と思ったら、容器や製造本数を決めるのが意外に大変でした。感染対策で休業している時期に開発をはじめて、完成まで1年以上かかりましたね。

──お客様の反応はいかがですか?

私が開発経過をお客様に報告していたので、みなさん「やっとできたんだね!」って一緒に喜んでくれました。使い心地もとても好評なんですよ。

オリジナルのクレンジング「無垢」。
商品名の由来は透き通った無垢な肌をイメージ

小規模事業者向けの助成金制度をかしこく活用

──コロナ禍の制限があるなかでも、やりたいことを次々と実現していますね。

「もう会社員には戻りたくない」と思っているので(笑)、長く続けるためにもいろいろなことに挑戦したいと思っています。

お金がかかることも多いですが、今は自治体ごとに小規模事業者向けの補助金制度もあるので、そういった情報をしっかりキャッチして積極的に活用しています。

申し込むには事業計画書を書いたり登録手続きをしたり、慣れないうちは大変ですが、過去の採択データや見本を隅から隅まで読むと書き方のコツがつかめてきました。苦手だったことまた1つ克服できたので、いい経験になりました!

頼れるのは自分だけ。自信を持って進もう

──1人で経営することに不安はありませんか?

自分がやりたいことを自分のペースで自由にできるのは、独立オーナーの醍醐味。だから、不安はあまりないですね。

1人でやる以上、信じられるのは自分だけ。私自身が自分に自信を持たないと、お客様の信頼も得られません。自分という軸足をしっかり持つことは、とても重要だと思います。

──今後の目標やビジョンを教えてください。

引き続きマツエクをとおして、美容のチカラでお客様の人生が豊かになるお手伝いをしていきたいですね。

将来の夢としては、カウンセリングのようなメンタルに悩んでいる人のサポートにも、もっと取り組んでみたいです。そのためにも、心理学を勉強できたらいいなと考えています。

独立を目指すあなたへ

アイリストとしての経験がほとんどない状態で独立したので、私のこともお店も誰も知らない状態からのスタート。しばらくはいつ辞めようかと思うくらいお客様が来ませんでした。苦しい状況を打破できたのは、「メンタルに不安がある方でも来店しやすい」という、独自の強みを見つけられたから。そして、その強みを発信し続けること。それができれば、少し時間はかかっても、お客様のほうから見つけてくれるはずです。(salon de beaute Jolie  Mihoさん)

取材・文/池田 泉
撮影/柴田大地(fort)

Salon Data

salon de beaute Jolie

住所:東京都目黒区自由が丘1-25-9 自由が丘テラスB1
お問い合わせLINEID:@zoj2580x

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