コロナ禍で「無人営業セルフ脱毛サロン」をスタートして見えたこと/CLEVY 千葉美優さん #1

新型コロナウイルスの流行を経て、これまでと同じ働き方が難しくなってきた美容業界。そんなwithコロナ時代を生き抜くために、他のサロンはどんな取り組みを行っているのか、そのプラス効果は?

今回は、2021年3月にオープンしたセルフ脱毛&フォトフェイシャルサロン『CLEVY(クレビー)』で働くエステティシャン 千葉美優さんにインタビュー。『CLEVY』はお客様が自分で脱毛を行う完全無人営業をベースに、プロのエステティシャンによる施術をオプションとして追加できるという「ハイブリットセルフ脱毛」という新しいサロン形態を実現しています。

前編では、『CLEVY』オープンの背景と、オープンから半年経った現在の反響や売り上げの変化についてお聞きします。

お話を伺ったのは…

CLEVY エステティシャン
千葉美優さん

大手エステサロンに10年勤務後、株式会社feileBに入社し、セルフ脱毛&フォトフェイシャルサロン『CLEVY』立ち上げに参加。前サロンではお客様の施術はもちろん、教育係としても活動。丁寧なカウンセリングをベースに、脱毛からフェイシャルまで幅広いお悩みに対応する。

コロナ禍のニーズと脱毛サロンの課題解決を実現した新しい形態

完全無人のセルフ脱毛&フォトフェイシャルサロンとしてコロナ禍にスタートした『CLEVY』

―2021年3月というコロナ禍にスタートした『CLEVY』。なぜこの時期にスタートしたのか、立ち上げの背景を教えてください。

株式会社feileBはウェブメディアやECを中心にしている会社で、その新事業として起案されたのが『CLEVY』です。コロナ禍においても新事業は進めなければならないので、せっかくならコロナ禍に合わせた事業を起こそうというのが、起案のきっかけでした。

なぜ脱毛サロンなのかというと、美容業界のなかでも顧客単価の高いビジネスモデルだからです。しかし一方で、既存の脱毛サロンビジネスは、営業や広告など実際の施術とは関係のない人件費がかかるという面もありました。

その無駄な経費を極力かけないことと、感染対策として人との接触を避けること。これらを実現できる営業形態として、「完全無人型」のセルフ脱毛サロンをスタートすることになったんです。

―コロナ禍に対応した脱毛サロンを考えるなかで、これまでのビジネスモデルを変える営業形態にたどり着いたんですね。

脱毛サロンに対するお客様のお悩みとして、過剰なセールスや価格の不明瞭さ、予約の取りづらさというものがあります。その点をウェブに精通したfeileBの知見で解決することで、コロナ禍において需要増が見込まれる無人型サロンの運営ができるのではないかと考えました。

『CLEVY』は月会費のみで通い放題という明朗会計で、部位ごとに追加料金が発生することもありません。あるとすれば、オプションであるエステティシャン派遣をご利用いただく時だけ。予約も決済もウェブで24時間いつでもできます。

シンプルでわかりやすく、予約がスムーズにできる点は、脱毛の需要が高い若年層に安心して通っていただける要素になっていると思います。

感染対策として有効なセルフ脱毛で、脱毛をもっとクレバーに

千葉さんは店長兼エステティシャンとして
初回カウンセリングや施術、機械の説明を主に行っています

―「完全無人」と聞くと、安全面も気になりますが…

その点を考慮して、店舗はセキュリティ面のしっかりしたマンションの一室にしました。防犯面、感染対策、「人に会いたくない」というニーズに応えるため、予約時間ごとの入れ替え制にしています。またご予約ごとに異なる暗証番号式のキーレスキー、玄関外の防犯カメラの設置、入退室の記録などのセキュリティ対策も万全。会社もすぐ近くにあるので、緊急時はすぐにかけつけられるようになっています。

また施術面に不安がある場合は、「エステティシャン派遣オプション(30分¥3,300~)」をご利用いただければ私が施術します。また新規のお客様の場合は、最初のカウンセリングや機械の使い方の説明などが必要になるため、必ず私が立ち会うことになっているんです。

―たしかに、それは必要ですね。セルフ脱毛の需要はいかがですか?

世の中の流れとしてセルフエステの認知は多少進んでいますが、セルフ脱毛サロンはまだまだ少なく、経験者がほとんどいないのが現状です。『CLEVY』のお客様でも、最初は定額制セルフ脱毛が目的ではなく、派遣ありきでのご予約も多いんです。

またセルフ脱毛と聞くと、家庭用脱毛器をイメージされる方が多いです。コロナ禍になり家庭用脱毛器も増えてきていますが、やはりパワーが弱いため時間もかかり、なかなか脱毛効果が得られないイメージがあるかと思います。 しかしセルフ脱毛サロンは、自宅でリラックスしながら好きな箇所を自由にお手入れするように、サロンレベルの本格的な脱毛が可能。脱毛サロンと家庭用脱毛器のいい所取りなんです。

脱毛マシンは最新式の業務用のため、初回の施術指導は必須。
その分、しっかりとした効果をセルフならではの低価格で提供できる

そんな状況ですが、できるだけ非対面型に誘導するためにも、セルフでの脱毛を一度体験していただくようにしています。一度やってみると、「もしかしたら自分でもできるかもしれない」という気付きにつながるんですよね。ご自身でできるようになれば、もっと自由に脱毛ができるようになりますし、コロナ対策としてもより有効だと思います。

―そうなれば完全無人のメリットが活きてきますね。感染対策として他にされていることはありますか?

入り口に消毒を設置して、入室前に手指の消毒をお願いしています。また予約と予約は15分間隔にしていて、お客様同士のバッティングを避けるとともに、室内清掃の時間をとっています。その際、脱毛機器はもちろん、触れる場所の除菌などもきちんと行うようにしています。

プロモーションの方向性が決まってから売り上げも右肩上がりに

CLEVYの売り上げ変動イメージ(2021年3月10日~9月8日)

―売り上げの変動はいかがですか?

3月10日にオープンして、プロモーションの方向性が決まったのが5・6月。そこから徐々に右肩上がりになっています。最初はSNSから集客することを想定していたんですが、まだスタートしたばかりで在籍エステティシャンが私ひとりなので、一番合っている集客方法を模索してminimoを活用することにしました。

―客層はやはり若い女性が多いですか?

サロン脱毛の経験者が多いですね。20代前半の方は確かに多いんですが、30代40代の方もいらっしゃいますし、少ないですが男性もいらっしゃいます。

男性の脱毛サロンも増えてきましたが、まだ数が少ないですし、女性より料金が高かったりするんです。人に見られることに抵抗がある方も多いので、『CLEVY』はニーズがあるのではと感じています。料金が性別問わず一律と言う点も好評ですね。セルフでひげ脱毛など、みなさん上手にされていますよ。

―半年続けてみて感じる課題などはありますか?

一度サロン脱毛を経験されていて、ちょっと生えてきたところの残毛処理として来店いただいた方は、離脱が早いんです。通い放題なうえ最新マシンを使用しているので、毛周期が変わって新しく生えてきた毛を目にしなくなり、毛がなくなったと感じられるんだと思います。でもセルフだと私もお客様に会えないので、そのあたりを詳しくお伝えできないんですよね。

その点を解決するため、有料の派遣オプションを定期的に無料にする施策をスタートしたところです。ふだんセルフではできない箇所の施術をしつつ、お客様の脱毛に関する悩みや気持ちをお聞きして、解決していけたらと思っています。

また継続率を上げる施策として、フォトフェイシャルも取り入れていただけるように伝えていきたいです。お肌のお手入れを辞めるタイミングはないので、続けることをオススメしやすいかなと思います。

あとは初めて脱毛する方にも選択肢に入れていただくこと。そのためにも、セルフ脱毛の認知を上げることが今後の課題だと感じています。

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コロナ禍のニーズを取り込んでスタートした無人営業型のセルフ脱毛&フォトフェイシャルサロン『CLEVY』。これまでの脱毛サロンの課題を解決しつつ、お客様にとって価値のあるサービスを提供する…そんな大きな使命を模索しているのだなと感じました。後編では、在籍エステティシャンとして働く千葉さんの働き方について、詳しく教えていただきます。

取材・文:山本二季
撮影:米玉利朋子(G.P.FLAG)

Salon Data

CLEVY(クレビー)

住所:東京都新宿区新宿1-3-2 サンクチュアリ新宿御苑アネックス6F
※ご予約はホームページまたは minimoから

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