じっくりカウンセリングと時代のニーズに合わせた施術で予約困難な人気サロンに「eyelashsalon Clover」伊藤麻里子さん

東京・国立でまつ毛・眉毛専門サロン「eyelashsalon Clover」を運営する伊藤麻里子さん。前編では美容師、ネイリストを経てアイリストになった経緯や、どのように成功しているかを伺いました。お客さまの心をつかむ秘訣は、独立後も技術力を上げるためにコツコツと努力を重ね、日々の施術を振り返ること。

後半では、郊外にあるサロンながらもお客さまが途絶えない理由を探ります。広告は一切出さず、Instagramではお客さまの視点で情報を発信。コロナ禍を受け、まつ毛に加えて眉毛の施術を始めたことが売上にもつながっているそうです。

お話を伺ったのは…
伊藤麻里子さん

eyelashsalon Clover代表。美容師、ネイリストを経てアイリストへ。2015年に独立し、東京・国立でまつ毛・眉毛専門サロン「eyelashsalon Clover」をオープン。2019年に韓国で開催されたアジア最大のまつ毛エクステコンテストではボリュームラッシュ部門、シングルラッシュ部門で金賞を受賞。一人ひとりの悩みに耳を傾け、「なりたい目元」「自信が持てる目元」を叶えてくれると定評がある。
ホームページ:eyelashsalon Clover
Instagram:@mmariko.clover

心地いい空間で、安心して施術を受けてほしい

来店したらまずは丁寧にカウンセリング。完全貸切サロンならではのプライベート空間が嬉しい

――アイリストとしてお仕事をされる中で、伊藤さんが大切にされていることはありますか。

お客さまへの感謝を忘れないことと、居心地がいい空間づくりです。当店では、他の人の視線や声が気にならないよう、「おひとりさま完全貸切サロン」として運営しています。アロマフレグランスを置いたり、お茶やお菓子をお出ししたり、ちょっとしたことですが、サロンで過ごした時間を「いい時間だった」と感じてもらえたらという思いでおもてなしをしています

カウンセリングも重要ですね。お客さまの骨格やまぶた、まつ毛の状態などをきちんと把握したいということもありますが、アイサロンにいらっしゃるお客さまは目元にコンプレックスを感じている方が多いので、一人ひとりのお悩みや「なりたい目元」を伺い、相談しながらその方にとって最適な施術を考えていきます

――前編では施術中にも気づいたことを細かくメモを取ると伺いました。丁寧にカウンセリングをされているんですね。ちなみに、独立されてから挫折を味わったことはありますか?

開業してから2年くらいは順調に売上を伸ばしていたのですが、そこからしばらく伸び悩んだ時期がありました。原因としては、私は1本の地まつ毛に、数本のエクステを付けるボリュームラッシュが得意で、Instagramでもボリュームラッシュの施術写真をメインに乗せていたのですが、まつげ美容液が進化したことで、ご自分のまつ毛を活かしたまつ毛パーマの需要が増えたんですね。そこで、まつ毛パーマなど新メニューを導入したことでまた売上が伸び始めました。今はまつ毛パーマの方が人気がありますね。

当時の私は、例えブームが終わったとしても、流行に流されずに自分がおすすめしたいメニューをやりたいと思っていたのですが、お客さまのニーズに合わせて臨機応変にメニューを変えていくことの大切さを感じました

コロナ禍のニーズに合わせ、美眉メニューを導入

コロナ禍を受けて目元を意識する人が増加。さっそく取り入れた眉毛メニューが好評

――なるほど。最近新しく眉毛のメニューを始められたそうですが、こちらもお客さまのニーズがあったのでしょうか。

そうですね。ここ数年のコロナ禍でマスクをしたままの生活が当たり前になり、アイメイクやアイブロウを重要視される方が増えています。美容師時代にメイクコンテストで受賞した経験を活かして、当店では骨格や黄金比率に合わせた「美眉スタイリング」、眉毛の形と毛の流れを整えてあか抜けた印象にする「Hollywood blow lift」を導入しました

一度の予約で眉毛とまつ毛を同時に施術することも可能ですし、眉の描き方などメイクのアドバイスもしています。眉毛が変わると顔の印象がグッと変わるので、喜んでくださったお客さまがその場で次回の予約をされて帰るケースも多いです

――まつ毛と眉毛、同時に施術可能なのは忙しい現代人にとってはとてもありがたいですね! お客さまは地元の方が多いのでしょうか。

車でいらっしゃる方もいますが、比較的近隣にお住まいの方が多いと思います。また、40~50代のお客さまが多いのが当店の特徴かもしれません。若い頃に目元専門のサロンがなかった世代の方の中には、美容を諦めている方もたくさんいらっしゃいます。「いまさら眉毛なんて、まつ毛なんて…」と思っていたという方から、施術後にご家族や職場で褒められたというコメントをいただくと嬉しいですね

――美容を諦めていた方に「自分も変われるんだ」と思っていただけるのはやりがいがありますね。リピーターのお客さまが多いとのことですが、顧客を増やすために行っていることがあれば教えてください。

開業から7年間、広告は一切出していなくて。Instagramが唯一の集客ツールです。Instagramでは施術例をビフォー、アフター画像にお客さまのコメントを添えてご紹介したり、おすすめのコスメや、サロンの近くのランチスポットなど、技術者目線になりすぎないように、お客さまが気になるポイントを意識しながら発信しています

当店に来ていただきたいという気持ちももちろんありますが、最近は特に、まつ毛、眉毛のサロンに行かれたことがない方にも、ぜひ一度プロの施術を受けてみてほしい、たくさんの方に美容室に行くような感覚でまつ毛、眉毛のサロンにも行ってほしいという思いでInstagramを更新しています。

欲を出し過ぎず、目の前のお客さまとの関係を大切にしたい

伊藤さんのInstagramにはお客さまから寄せられたコメントも多数掲載されている

――確かに、伊藤さんのInstagramを拝見していると「プロに施術してもらったら、自分の眉毛やまつ毛はどうかわるんだろう」という気持ちになります。選ばれるアイリストになるには、どんなことが必要だと思いますか?

アイリストが増え、薬剤などの技術がどんどん進化してどんな方でもうまく施術ができるようになっている中で、毎月通いたいと思っていただくためには、やはりお客さまとの信頼関係が一番大切だと思います

確かに技術力の高さも重要で、私自身もまだまだ勉強が必要だと思っていますが、単にただ巧いだけではなく、居心地の良さだったり、プラスαの魅力が必要ではないでしょうか。

――初めてまつ毛や眉毛の施術を受ける方にとっては、技術力の良し悪しよりもサロンの雰囲気や、アイリストの方との相性が重要かもしれませんね。最後に、今後の目標について教えてください。

お店を大きくしたいというような欲望はないのですが、これからも美容の仕事に携わり続けていきたいと思っています。まつ毛パーマや、眉毛のメニューを導入したように、常にトレンドやお客さまのニーズを意識しながら新しいメニューを増やしたり、そのときの状況に応じて柔軟に変化していきたいです

当店にいらしたお客さまに「ここにきたらキレイになれる!」と思っていただけるような技術やメニュー、商品を提供し続けられるよう、私もアンテナを張って努力を重ねたいと思います。

伊藤麻里子さんがアイリストとして愛される3つのポイント

1.お客さまのコンプレックスや悩みを解消するために、じっくり丁寧にカウンセリング

2.お客さま目線で「居心地のいい空間」「また行きたいサロン」づくりを心がける

3.時代のニーズに合わせて、柔軟に新メニューを導入する

すでに人気サロンでありながらも、いまも技術力向上のために勉強を続けているという伊藤さん。常にお客さまの視点に立って物事を考える謙虚さと、押しつけがましさがないところも愛され続ける理由のひとつだと感じました。

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Salon Data

eyelashsalon Clover
住所:東京都 国立市東1-17-20 サンライズ21ビル505号室
TEL:080-3014-9680
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