高校生から始めたSNSと、サロン内定を勝ち取った「形に残る実績」作り。【LIPPS hair 渋谷 annex 池田瞬さん】#1
SNS発信が潮流となりつつある美容業界。就職活動におけるSNSの影響力も年々高まっています。本連載では、就活に役立つSNS活用法を、現役美容師のリアルな経験から紐解きます。
今回は、メンズヘア業界を牽引する人気サロン『LIPPS hair』で活躍する池田瞬さんにインタビュー。就活の大きな武器となったSNSの取り組みや、どのようにして憧れのサロンへの切符を手にしたのかなど、前編では気になる学生時代のストーリーに迫ります。
お話を伺ったのは…
『LIPPS hair 渋谷annex』デザイナー・池田瞬さん
静岡県出身。高校3年生からSNS運用を開始。国際文化理容美容専門学校時代に多数のコンテストで実績を残し、憧れの『LIPPS hair』へ入社。2025年4月にサロン内最速記録でスタイリストデビュー。
きっかけは、高校生時代に訪ねた『LIPPS hair』の先輩の一言
――SNSを始めた時期ときっかけを教えていただけますか?
始めたのは高校3年生の終わり頃です。その当時から「将来は『LIPPS hair』で働きたい」と思っていました。ただ、地元が静岡だったので、一度東京の渋谷店に髪を切りに行ってみたんです。そのとき担当してくださったのが石井さん(現エグゼクティブデザイナー / ディレクター)だったのですが、当時の自分からしたら、とても入れる気がしなくて。
思い切って「どうやったら『LIPPS hair』に入れる人材になれますか?」と直球で聞いてみたんです。そうしたら、「SNSのフォロワー数が多いと、就職活動で強みになるよ」と教えていただいて。それがきっかけでSNSを始めました。
――高校3年生の時点ですでに将来を意識して行動されていたのは素晴らしいですね。美容師を目指したのもその頃だったのですか?
美容師を目指したきっかけ自体はもう少し前です。もともと僕、くせ毛で悩んでいたんです。ある日、母のストレートアイロンを借りて自分の髪を伸ばしてみたら、劇的に変わって本当に感動して。それを機に髪の毛をいじるのが好きになって、「美容師になりたい」と思うようになりました。
「トレンドの型」×「誰もやっていないこと」の掛け合わせ
――石井さんからアドバイスをもらった後は、すぐにSNSをスタートしたのでしょうか?
はい、アドバイスをいただいた次の日にはアカウントを作っていました。ただ、何も調べずにやっても上手くいかないなと思ったので、まずは書店に行ってTikTokのノウハウ本を1冊買ったんです。それを参考に、企画を考えてから投稿し始めました。
――最初の投稿では、どのような企画を発信したのですか?
当時流行っていた「100日後に〇〇」という動画です。この内容でヘアセットを発信している人がまだいなかったので、「100日でヘアセットが上手くなる高校生」というテーマでスタートしました。
――トレンドの型に、まだ誰もやっていない「ヘアセット」を掛け合わせたのですね。フォロワーはそこから徐々に増えていったのでしょうか?
毎日セットする様子を投稿して、コメント欄で視聴者さんからいただくアドバイスを参考にしながら、だんだん上手くなっていく……というプロセスを見せる企画にしていたんです。
ありがたいことに最初からまあまあ再生数がありました。高校を卒業する頃には、TikTokのフォロワーが3,000〜4,000人くらいになっていた気がします。
――当時、SNSのクオリティをさらにブラッシュアップしていくために、どのような工夫をされていましたか?
「伸びそう」と思った動画はとりあえずやってみて、もし反応が悪ければすぐ辞める、というのを繰り返していました。これも本に書いてあった内容なんですが、「コメント欄を見ればその動画がなぜ伸びているかがわかる」とあったので、コメントをくれた人は動画のどこを面白いと思ってくれたのか、どのシーンがきっかけでフォローや応援をしようと思ってくれたのかを分析したりするうちに、だんだんと「どういう企画が伸びるのか」が分かるようになっていきました。
就活で差がつく、「形に残る実績」の作り方
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――ご自身の経験から「就活生はこれをやっておくと役に立つ」というアドバイスはありますか?
自分がやっていて本当に良かったなと思うのは、SNSの運用とコンテストへの挑戦です。面接の時に他の人と差別化できるというか、例えば「朝練をめちゃくちゃ頑張っていました」とアピールしても、それって形には残らないので、証明するのが難しいと思うんです。
でもSNSであれば、「フォロワー数」という数字や、これまでの投稿を見てもらえれば、どれだけ継続して努力してきたかが一目瞭然です。
コンテストの受賞歴も、客観的に結果としてわかりやすいですよね。そういうパッと見で分かりやすい実績を作っておくと、就活ではとても強い武器になると思います。
――学生時代のコンテスト受賞歴は17回と、とても多いですが、具体的にどんなコンテストか教えていただけますか?
一番大きいものだと、LIPPS主催の「LHPA(LIPPS Hair-design Photo Awards)」という、美容学生と美容師部門もあるフォトコンテストです。1年生の時に美容学生優秀賞をいただいて、2年生の時には美容学生最優秀賞をいただきました。他には、スタイリングのコンテストや、クリエイティブのコンテストなどにも学校を通して出場していました。
――学生時代に内定を取るために頑張っていたことで、他にもあれば教えていただけますか?
積極的に気になるサロンに足を運んで、代表の方を指名してアピールしたり、日頃のSNS発信を通しても想いを伝えたりしていました。
――とても行動力がありますが、池田さんからはガツガツさを全く感じないですよね。そのナチュラルさに魅力を感じます。
ありがとうございます。実は周りからもよく言われます(笑)。
――『LIPPS hair』を目指した理由を教えていただけますか?
高校生の時から、誰もが知っている有名な「日本一の美容師になりたい」というのはずっと思っていて。そうなったときに、どこのサロンに就職すればいいんだろうと考えて、まずはやりたいメンズヘアのサロンをいろいろと比較したんです。
その中でもやっぱり、当時SNSで見ていた『LIPPS hair』のスタイルが一番かっこよく、メンズ業界をずっと牽引してきたパイオニアであることや、アカデミー制度という教育環境がすごくしっかりしているところに魅力を感じて、「ここなら上手くなれる」と思いました。
――SNSでも「日本一の美容師になる」と発信していますよね。キャッチーでもあり、すごく勇気のいる言葉だと思います。あえてその言葉を選んだ理由はありますか?
本当に美容師として日本一になりたいというのはあって。どうせやるなら人生一回きりですし、悔いのないように一番上を目指したいなと。
それと、僕は本来とても怠けちゃう性格なんです。自分からSNSを通して「日本一になる」と言葉にしておくことで、怠けられないというか、逃げ道をなくして自分を追い込んで、やらざるを得なくする、みたいな側面もありますね。
――ストイックに努力を積み重ねてきたことが実を結んだのですね。
就活で一歩リードするためのSNSのコツ
1.「流行りの企画」に「まだ誰もやっていないこと」を掛け合わせる
2.「コメント欄」からヒントを得る
3.パッと見て努力が伝わる「形に残る実績」を作る
『有言実行で叶えた「LIPPS hair最速デビュー」。飾らない日常を届けるVlog発信と「日本一」への道のり』へ続く
取材・文/長井まき
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LIPPS hair 渋谷 annex
住所:〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町36-1 SANWA SHIBUYA Bldg. 4F

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