有言実行で叶えた「LIPPS hair最速デビュー」。飾らない日常を届けるVlog発信と「日本一」への道のり【LIPPS hair 渋谷 annex 池田瞬さん】#2

SNS発信が潮流となりつつある美容業界。就職活動におけるSNSの影響力も年々高まっています。本連載では、就活に役立つSNS活用法を、現役美容師のリアルな経験から紐解きます。

専門学生時代に17個のコンテストを制覇し、『LIPPS hair』へと入社した池田瞬さん。 後編では、入社から「1年16日」で最速スタイリストデビューを果たした裏側や、日々の練習風景をそのまま届けるVlog発信のコツ、今後の展望について伺いました。

お話を伺ったのは…

『LIPPS hair 渋谷 annex』デザイナー・池田瞬さん

静岡県出身。高校3年生からSNS運用を開始。国際文化理容美容専門学校時代に多数のコンテストで実績を残し、憧れの『LIPPS hair』へ入社。2026年4月にサロン内最速記録でスタイリストデビュー。

Instagram:@lipps_ikeda_shun

練習風景をそのままコンテンツに。「タイパ抜群」のVlog活用

「日本一になりたい美容師の一日」と題し、朝練や夜練のリアルな様子を届けるVlog。失敗も含めたリアルでひたむきな努力の姿が、多くのフォロワーからの応援を集めている。

――4月にサロン内で最速のデザイナーデビューを叶えた池田さんですが、それを目標にしていた理由と、どのようにSNSを活用していたのか教えていただけますか?

早くデビューすることが目的ではなかったのですが、「日本一の美容師になる」という大きな目標の前に、「LIPPS hairで一番早くデビューする」ことが最初のステップだなと思ったんです。そっちすらできなかったら日本一も無理だろうなと。

あとは、ダラダラと美容師生活を送ってしまわないように、自分に発破をかける意味でも周囲に公言して、やらざるを得ない環境を作っていました。SNSも、デビューした後の集客のことまで見据えて取り組んでいました。

――デザイナーデビューまで、SNSではどんな発信をされていたのですか?

流れとしては、一日の朝練から夜練までの様子をVlogにする感じです。Vlogの方がカウンセリング動画などに比べて編集のコスパが良いというか、あまり時間がかからないんですよね。練習している風景を撮っているだけでいいので、SNSのために時間を取らなくても、練習しながら動画投稿ができます。

あえて失敗したところやミスした風景、上手くいっていない様子も映すようにしていました。「朝めっちゃ大変、眠い……」みたいな泥臭い部分もリアルに届けていた感覚です。そうすることで、応援してくれる方も増え、その甲斐あって、カットモデルになってくださる方がスムーズに集まりました。

――時間がないなかで、練習と発信を兼ねるスタイルはすごく効率的ですね。このVlogの手法は、SNSで流行っていたものを参考にされたのですか?

美容学生の頃、修一朗さんというTikTokクリエイターの方の「僕は東京の大学生」っていう動画ですごく伸びていて。それを見て「美容学生バージョンをやってみよう」と始めたら反響が良かったので、美容師になってからも継続しています。

――学生時代のSNS活用の経験が活かされていますね。池田さんの行動からは圧倒的な熱意を感じますが、そのモチベーションを維持するために、意識していることはありますか?

最速デビューに関しては、ずっと目標にしていたので、「デビューした瞬間はきっと最高に嬉しいんだろうな」ってずっと想像していました。逆に、これだけ大口を叩いておいてできなかったら「結構ダサいな……」とも思っていましたね。

また、自分の中で「中二病」みたいなところがあって(笑)。もし自分が漫画の主人公だったら、どんなに巨大な壁があってもやるだろうし、誰よりも一番練習するだろうなと。客観的に見てカッコいいというか、自分に対して恥ずかしくないようにしよう、という気持ちは常に持っています。

――SNSに投稿(公言)することで、「周囲からどう見られるか」という客観的な視点も、自分を動かすエネルギーになっていたのでしょうか?

そうですね。やっぱり「最速デビューを目指す」って言っているのに、早く帰っちゃったり、朝来なかったりするのはダサいなと思っていたので。

自分が一回口にしたことは、ちゃんと有言実行したいっていう気持ちがずっとありました。SNSに投稿することは、自分に甘えを作らないための環境づくりでもありましたね。

高い壁を楽しみ続ける、飽くなき向上心

人気の韓国風シースルーセンターパート。「セットも難しくないので、朝ラクしたい人にもおすすめです」。

――常に歩みを止めない池田さんですが、ご自身の強みや、魅力はどんなところだと思いますか?

うーん、「現状に満足しないところ」ですかね。それが良いところなのか、悪いところなのかは分からないんですけど(笑)。例えば、最初にSNSを始めたときは「フォロワー1,000人」を目指したんですけど、いざ達成してみたら全然嬉しくなくて。次は10,000人を目指したんですけど、10,000人達したときも「こんなもんか。まだ周りにはもっとすごい人がたくさんいるしな」と思ってしまって。

ずっと目標にしていた「最速デビュー」が決まった瞬間も、もちろんすごく嬉しかったんですけど、だからといって急に技術が上手くなったわけではないし、まだ多くのご指名を頂いているわけじゃないので、全然満足できないんですよね。そこが自分の特徴かなと思います。

コンプレックスも武器に。ありのままの自分を届ける、これからの発信

――もし今、池田さんがフォロワーゼロの専門学生だったとしたら、どのようなSNS運用を始めますか?

自分の「コンプレックス」というか、そういうリアルな部分ってすごく伸びるなという印象があって。例えば技術が下手なら「学年ビリの美容学生が1位になるまで」というVlogで練習風景を出したり、就活中なら「あのサロンに内定するまでの物語」にしたり。見ている人が続きを気にして「応援したい」とフォローしてくれるような、目標に向かって頑張る動画を投稿していきます。

――今後の展望として、美容師として日本一になるためのプロセスやSNSの活用についての目標を教えてください。

やっぱりLIPPS hairに入ったからには、技術はもちろん全ての施術、カラーもパーマもカットも、全部一流の技術を身につけたいなと思っています。でも、技術を持っているだけでは伝わらないので。それをいかに上手く、カウンセリング動画で見せていけるか。今後はそういうカウンセリング動画ももっと増やしていきたいです。

――最後に、これからの美容業界を担う美容学生や就活生のみなさんへ、メッセージをお願いします。

苦手なことがあったり、周りより不器用だったりして悩んでいる方も多いと思います。でも、SNSだったらそれが逆に武器になったり、バズる要素になったりします。頭を柔軟にして、みんながやっているようなありきたりな企画じゃなくて、自分なりにちょっと工夫して発信してみてください。SNSは就活にも絶対に役立つと思うので、諦めずに頑張ってください。

成功を引き寄せるSNS活用のポイント

1.Vlog形式で、忙しい日々でも毎日継続できる仕組みを作る

2.失敗や泥臭いリアルを隠さず見せる

3.目標を周囲に公言し、有言実行のスピードを加速させる

取材・文/長井まき


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LIPPS hair 渋谷 annex
住所:〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町36-1 SANWA SHIBUYA Bldg. 4F

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