2千人から今ではフォロワー数19万人に!毎日投稿を継続することが大事【フリーランス美容師 ERIKOさん】#1
フリーランス美容師として活躍するERIKOさん。美容師以外にも活動の幅を広げており、セルフヘアアレンジや美容知識を発信するインスタグラムのフォロワーは約19万人、さらにはユーチューブのチャンネル登録者数が約11万人と、多方面での人気ぶりが伺えます。どのような経緯で注目を集める存在となったのでしょう。
前編では、人気アカウントに昇りつめたSNSを始めるきっかけや当時の活用方法についてお聞きします。
お話を伺ったのは…
フリーランス美容師 ERIKOさん
高校生の頃より、「好きなことを仕事にしたい」という思いから美容師を志す。専門学校卒業後は、恵比寿にあるサロンに就職。アシスタントとして勤務しながらInstagramに注力し、デビュー時にはなんと5万人ものフォロワーが。その後、フリーランスへ転身し、現在は美容師としての活動以外にファッションブランドを立ち上げ、自身でプロデュースを行う他、講師、ヘアアレンジの監修など幅広く活動の場を広げている。
Instagram:@___er_5m
スタイリスト時代にサロンの意向でInstagramに着手
――どのようなことがきっかけで美容師を目指したのですか?
幼い頃から美容師に憧れていたわけではないんです。何となくヘアアレンジが好きで友人の前髪カットなどもしていました。高校生で進路を考える時に、「一度きりの人生なら、好きなことをして楽しく働きたい!」と思って、美容師を目指しました。それから都内の専門学校に通って国家資格を取得した後、恵比寿にあるサロンに就職しました。
――サロンのターゲット層はどのあたりだったのですか?
それが…スタイリストによって全くバラバラでした。それもそのはず、集客は個人に任せるというサロンだったんですね。
スタイリストデビューをした時のために、2年目のアシスタント時代から集客を視野に入れ、Instagramに力を入れ始めました。
――アシスタント時代から将来に向けた集客を考えていたのですね。
そうなんです。もともとプライベートアカウントだったものを集客用にしてスタートしました。
――最初はどんな投稿をしていましたか?
当時主流だった動画投稿をメインに、セルフヘアアレンジについて発信していました。今でこそ、ネット上にはセルフヘアアレンジの投稿が多く見られますが、当時はまだ流通していなかったんです。美容師が施術をする動画が流行っていた時期に、セルフヘアアレンジを中心に発信したところ、自分で簡単にできるセルフヘアアレンジを紹介するのは斬新だったようで注目を集めましたね。
具体的には、人にやってもらうアレンジでは入手できない情報をこまめに取り入れることを意識しました。例えば、ピンの差し方や種類、ゴムの使い方…それらを駆使して「いかに自分の手で、簡単なアレンジができるのか」をとにかく追求する。
あとは、季節ごとのイベントに合わせたアレンジも。例えば、夏はお祭りに向けた浴衣姿に合うアレンジ、冬はクリスマスパーティーにできるアレンジなども必ず散りばめるなど季節感は大事にしてました。
毎日欠かさず投稿することで、フォロワーを定着させた
――始めてどのくらいでフォロワーは増え始めましたか?
最初は2千人からのスタート。その頃は、セルフヘアアレンジの投稿が目新らしかったのか、動画は常に好評でした。最初に投稿した動画からフォロワーが、毎日1000〜2000人ずつ増えていきましたね。
――フォロワーが定着した理由は?
私、本当に負けず嫌いでやると決めたら徹底的にやり遂げないと気が済まないタイプなんです。最初はサロンから言われて始めましたが、火がついちゃって…(笑)。1年間毎日ヘアアレンジを投稿し続けていました。たまに投稿して仮にそれがいいものだとしても、毎日コンスタントに情報を発信しているほうが、投稿を追いたくなると思うんです。
あとは、1分くらいの尺の中でなるべく見やすくするために簡潔に、わかりやすく、あまり凝り過ぎずに、ちょっと頑張ればできる…を自分の中で意識して発信していました。
そうして継続したことや心がけが、フォロワーの定着に繋がったと感じます。やはり、普遍的な投稿だとしても、継続して発信することが大事なんだと分かりました。
――継続するのは確かに簡単なことではありませんよね。サロンの仕事との両立…大変そうです。
大変でしたね。投稿していた日のルーティーンとしては、お昼にヘアアレンジの完成系の写真を投稿。その後、仕事が終わってから夜にお昼あげた投稿の説明動画を…という流れです。
――毎日投稿…というと、アレンジ方法も尽きそうだと感じました。何か参考にしていたことは?
その通りで、イベントごとがある月以外には、ネタ切れすることが多々ありましたね(笑)。それからは、私が普段からしているアレンジの組み合わせを変えて、基本的な編み込み方法などをもとにしたアレンジを展開するので応用させて対応したり。実際に、鏡の前で椅子に座って自分の髪を触りながら試行錯誤していましたね。
あとは、他の人の投稿を参考に自分流に組み替えて紹介することもありました。
――たしかにヘアアレンジ以外の投稿も多く見受けられました。当初と目的が違ってきたのでしょうか?
たしかに、目的は変化してきたと感じます。集客が安定してきたということもあり、最近はヘアアレンジ以外の洋服や美容アイテムとかプライベートなことも載せています。というのも、だんだんとフォロワーからも私服やネイルなど他にも参考にしたいという声があって、幅を広げることにしたんです。
――今まで一貫してSNSを続ける上で気をつけていることは?
マイナスな投稿をしないように気をつけています。やはり気持ちの良いものじゃないと見てくれませんし。知識を得たいと思って見てくれていると思うので、いかに役に立って楽しんでもらえるかを重視して活動していきたいです。
ERIKOさんがフォロワーを増やすためにした3つのこと
1.率先して新しい方法を試す
2.必ず毎日投稿する
3.季節やイベントに合わせたアレンジを展開する
アシスタントの頃からInstagramに注力してきたERIKOさん。その継続してきた成果により、現在も多くの支持を得てきたことがわかりました。後編では、InstagramをはじめとするSNSがバズったことによる仕事の幅の広がりについて伺います。
取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄