ロング料金とは? 設定するメリット&注意点を紹介|ロング料金を設定する4つのポイント

美容室・ヘアサロンでは、施術の代金として「ロング料金」がかかることがあります。ロング料金を設定し、お客様に支払っていただくこと自体は悪いことではありませんが、対応の仕方によってはお客様の信頼を失ってしまう可能性もあり、注意が必要です。

そこで、今回の記事では、ロング料金の概要や基準について説明するとともに、ロング料金の注意点や設定するときのコツをお伝えします。ロング料金の導入を検討したいなら、ぜひ参考にしてみてください。

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ロング料金とは?

ロング料金とは、長い髪への施術に対してお客様から追加料金をいただくことです。ロングの場合、施術時間が長くなったり薬剤を多く使用したりするため、サロンによっては通常の施術代金にロング料金を上乗せして請求することがあります。

以下でロング料金を設定する際の目安について見ていきましょう。

どれくらいの長さから「ロング」を設定している?

ロング料金を設けるときの髪の長さの基準は、「肩より下」や「胸の下」などサロンによって異なり、まちまちです。

ショートヘアを基本料金の基準として定め、それ以上の長さはセミロング・ロング・スーパーロングといったように段階を分けて、それぞれの料金をこまかく設定している美容院もあります。

また、ロングヘアであれば一律同料金の追加請求をおこなうところもあり、サロンによって設定方法にも差があります。

「ロング料金」の相場はどれくらい?

ロング料金を設定する場合のおおよその相場は、以下の通りです。

・セミロング:500~1,000円前後
・ロング:2,000円前後
・スーパーロング:3,000~4,000円前後

自店で設定する際の参考にしてください。

ロング料金を設定する2つのメリットとは?

では、ロング料金を設定するとどんなメリットがあるのでしょうか。2つの点を紹介します。

1. 使用する薬剤などの量に見合った価格にできる

前章でも触れましたが、ロングヘアはショートヘアに比べて、パーマ液やカラーリング剤・シャンプーなどを使う量がどうしても多くなります。そこで、ロング料金を設けることにより、使用量に見合った料金をもらえるというのがメリットです。

ロングの施術ではショートの人の約3倍もの薬剤が必要になることもあり、同一料金では損失になりえるので、お客様からロング料金をいただくことによって損失を解消します。

2. 施術にかけた時間に見合った報酬を受け取れる

もうひとつのメリットは、労力や所要時間に見合う報酬を得られる点です。ロングはショートに比べて施術の手間が増え、時間が長くなるぶん、ロング料金を定めて調整をおこないます。

髪が長いことによる長時間の施術では、ショートと同じメニューでも時間単価に差が出てしまいます。そこで、差額をなくすための対策として、ロング料金が設けられているのです。

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ロング料金を設定する際の2つの注意点とは?

ロング料金は店側にとってメリットになる一方、設定する際に注意しておきたい点があります。

1. お客様の印象を損ねる場合も

前述したロング料金のメリットは店側にとっての利点なので、お客様のなかにはロング料金を取られて損をした気分になる人もいるようです。

とくに毛先のみ切り揃えた場合などは、手間や時間もショートの場合とそれほど変わらないため、ロング料金に納得できなかったという声も聞かれます。

ショートヘアの方にメリットがあるわけではない

髪が長い人には「ロング料金」というプラス費用がかかりますが、かといってショートヘアの人に何らかのメリットや特典があるわけではないので、その点に不満を感じる人もいるようです。

ロング料金とは反対に、ロングの場合の料金を通常の基準にして、ショートの場合に割引されるシステムにしてほしいという意見もあります。

2. 料金設定がわかりにくくなりがち

ロングの長さ基準は美容室ごとにまちまちのため、明確に表示や説明をしないとわかりにくく、お客様が不満を感じる原因になります。

Webサイトや店内掲示などでイラストや写真を用いながらわかりやすく表示するとともに、ロング料金が発生するお客様には丁寧に説明して理解を求めましょう。

ロング料金を設定するときの4つのポイント

ロング料金は、お客様によっては不快に感じられてしまうこともあるため、導入しないという選択肢もあります。しかし、サロンの経営において、ロング料金がどうしても必要という場合もあるでしょう。

ここからは、前章の注意点をふまえ、美容室でロング料金を設定する際のポイントを解説します。

1. すべてのメニューに適用しない|カラー・パーマのみなど

お客様になるべく不満や不信感を与えないように、すべてのメニューにロング料金を適用させるのではなく、カラーやパーマなど、薬剤を多く使う・施術時間が長くなるメニューに限定するのがおすすめです。

たとえば、毛先を少しカットするだけの施術でロング料金を請求されては、お客様から不満を感じられてしまってもやむを得ません。そのような事態を避けるためにも、お客様の同意を得やすい形で導入することが重要といえます。

2. 長さの基準を明確にする

前述したように、「ロング」の規定は店舗ごとに違います。そのため、どこまでがミディアムでどこからがロングかといった長さの基準を、「肩下〇センチ」のように明確に決めておくことが大切です。

さらに、お客様にも理解しやすいように設定し、案内しなければなりません。

3. ロング料金の基準をわかりやすく提示する

2で決めたロング料金の発生基準を、お客様にも伝わりやすいように店内やWebサイトなどに記載しましょう。画像やイラストを利用すると、基準になる長さをイメージしやすくなるのでおすすめです。

また、お客様から「自分がロングかどうかわからない」などの事前問い合わせがあったときのために、きちんと口頭で伝えられるようにしておくことも大切です。

4. 料金に付加価値をつける

ロング料金をお客様に適用する場合も、なるべく損をしたと感じられないように、サービスなどの付加価値で補うとベターです。ロングヘアには少し質の高いトリートメントを使う、美容ドリンクを提供するなど、些細なことでもかまいません。

ロング料金の説明の際に付加価値についての説明もあわせておこない、お客様からの理解を得ましょう。

ロング料金を設定する場合はお客様へのフォローが必須!

ロング料金の設定は、美容室側にとって損失を抑えられるというメリットがある一方、お客様からは理解を得づらいこともあります。

少しでも安く済ませたい・予算内に収めたいというお客様も多く、きちんと説明や対応をしなければ、「ロング料金の存在を事前に知らなかったから腹が立った」「不満なので二度と行かない」と思われてしまう可能性もあるので、十分な配慮が必要です。

そのため、ロング料金を設ける際は、わかりやすく提示することやしっかり説明して納得してもらうことなど、お客様への丁寧なフォローが求められます。誠意ある対応をおこなってお客様との信頼関係を築き、円滑なサロン運営につなげましょう。

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