子育ても仕事もあきらめない!自分の生きがいを大切にする働き方。「Nailsalon.BIEN」オーナー・稲村裕子さん

3歳のお子さんを育てながら「Nailsalon.BIEN」のネイリストとしてサロンを経営する稲村裕子さん。前編では子育て中の方はもちろん、それぞれのスタッフに合った働き方ができるサロンづくりについて紹介しました。後編では稲村さん個人がどのように仕事と子育てを両立しているのかを伺います。周囲の協力のもと仕事を続けることは稲村さんにとって人生の大切な時間なんだそう。子育ても仕事も充実させるためのヒントが見つけられるはずです。

今回お話を伺ったのは…
稲村裕子さん

ネイリスト、「Nailsalon.BIEN」オーナー
大阪府吹田市出身。2008年江坂に「Nailsalon.BIEN」をオープンし、ネイリストとして現在まで活躍を続ける。2022年4月からはネイルスクールを開講。現在は3歳の子どもを育てながらネイリスト、サロン経営者として仕事を行っている。

家族との時間はメリハリをつけて全力で楽しむ!

娘さんの運動会。仕事と子育て、メリハリをつけて楽しんでいるそう

――稲村さんご自身も3歳のお子さんを育てられているとのことで、子育てと仕事はどのようにして両立されているのですか?

周りの協力のおかげです。とくに近くに住んでいる母にはいつも助けられていますね。保育園が休みの土日は朝から夜まで子どもの面倒を見てくれています。

それからスタッフの協力も大きいです。サロンのある江坂は夜に予約されるお客さまも多いので、現在は22時までオープンしており、おもに独身のスタッフが回してくれています。信頼できるスタッフがいることも大変ありがたいですね。今は土日はフルで出勤していますが、今後さらにスタッフを増やしてどちらかは私が休んでも成り立つようにしていきたいです。

――ご主人とは子育てについてどのようなお話をされていますか?

とくに話し合いはしていないのですが、お互いができることを協力しあっています。夫も仕事が忙しく、帰りが遅かったり土日も出勤だったりするので、仕事がある日はワンオペのことが多いです。その代わり休みの日は食事を作ってくれます。

じつは妊娠した当初は初めてのことだらけで、このままやっていけるのか、家族やお客さまに迷惑をかけてしまうのではないか、とお店を辞めるべきか悩んだこともありました。しかし夫が「続けたほうがいい、仕事してないとダメになるでしょ」と言ってくれたおかげで今まで続けられることができたんです。私の性格をよくわかってくれていると思います(笑)。

――ご家族との時間はどのように過ごされていますか?

月に1回は夫と休みを合わせて家族の時間をつくるようにしています。普段忙しい分、子どもとの時間は全力で遊ぶ!と決めているんです。そのときはスマホや仕事関係のものは見ないようにしています。

またどんなに仕事が忙しいときでも、子どもにはどんな1日だったか必ず聞くようにしています。一緒にいられる時間が短い分、メリハリをつけてコミュニケーションをとるよう意識していますね

ママ以外の自分の時間を充実させることも人生には必要

サロンのスタッフとのレッスンの様子。

――「仕事を続けたほうがいい」とご主人もおっしゃったとのこと。そこまでして仕事を続ける意味とは?

もちろん子どもや家族との時間が一番大切ですが、ママではない「自分」の時間も必要だと思っています。出産前後、大人としゃべらずに1日が終わってしまうことがとてもさみしくて。仕事をしていないとなんだか落ち着かず、臨月まで働いて、出産後は3カ月くらいで復帰しました。私にとって「自分の時間=ネイリスト」という仕事なんですよね。さらにスタッフやお客さまとは子育ての悩みや家庭の相談をお互いにすることもあり、そこで学びを得ているので、仕事は私の生活の支えのひとつです

――充実感を得られるのはどんなときですか?

土日の忙しい日は6、7名のお客さまをフルで対応するのですが、目標の売上を達成して、
家に帰ったときに子どもがうれしそうに出迎えてくれる瞬間に幸せを感じます
。それから最近は子どもがネイリストという仕事を少しずつ理解してきたようで、「ママのつくるものかわいい!」と言ってくれたんです。その一言を聞いたときは、がんばってきてよかったなと思いました。

どんな環境の人でも自分らしく働けるサロンを続けていきたい

休日に東京ディズニーランドへ。子どもとの時間は思いっきり楽しむことがモットー

――今後、サロンをどのようにしていきたいとお考えですか?

自分が経験してみて妊娠、出産、そしてその間働くことの大変さが初めてわかったので、これからは同じようなママネイリストをはじめ、どんな環境の人でも自分らしく働けるサロンを作ることが目標です。あと2、3店舗オープンできたらと考えています。たとえばどうしても出勤が難しくなった場合は自宅でプライベートサロンをオープンする支援を行うなど、柔軟に考えていきたいですね。

――現在子育てをしながら働きたいと思うネイリストをはじめ美容業界の方がたくさんいると思います。そのような方にメッセージをお願いします。

美容業界にいる方って、それなりにずっと勉強して、目標があってやってきている人が多いと思います。その努力は決して無駄にならないはず。ライフステージの変化によって諦めることはせずにチャレンジをしてほしいです。そのためには理解のあるサロンを探すことが重要。昔に比べると産休や育休の制度が整っているサロンが増えていると思うので、自分にあったお店を探せば続けられるはずです

子どもはどんどん成長していくし、大きくなるにつれ子どもだけの世界ができてくると思います。そのため、自分自身の時間や生きがいも大切にしてほしいです


育児と仕事を両立する3つのポイント

稲村さんが考える、育児と仕事を両立するための3つのポイントをまとめると、以下の3つでした。

1.周りの人との信頼関係を大切にして、協力を得る

2.子どもとの時間はメリハリをつけていつも全力で

3.自分の状況に合った働き方ができるサロンを見つける

妊娠、出産の経験を生かして、ご自身のサロンの働きやすさにつなげた稲村さん。とても忙しそうでしたが、それでもいきいきとされているのはご家族の協力と、ネイリストというご自身の生きがいがあるからだとお話を伺ってわかりました。子育て中の方、自由な働き方を求めている方はぜひ参考にしてみてください。

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Salon Data

Nailsalon.BIEN
住所:大阪府吹田市江の木町2-32 フレアコート江坂1001号
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