入社1年でROIS表参道の代表に。美容師・高島一誠さんが大切にしていること
HAIR COLOR ACADEMYの講師で、山崎健吾さんがオーナーを務めるROIS表参道代表も兼任する、高島一誠(たかしま・いっせい)さん。前編では、オンラインサロンで学べることや、その人気の理由について深掘りしていきました。後編となる今回は、ROIS表参道に務め始めて、1年とう速さで代表を任されるまでになった、仕事術や技術の磨きかたについてお話を伺っていきます。
今回、お話を伺ったのは…
高島一誠さん
ROIS表参道で代表を務める。インスタグラムのフォロワー数は約5万人。サロンワークと併せて、美容業界最大級カラー特化型オンラインサロンHAIR COLOR ACADEMY の講師としても活躍している。
得意なカラー写真を投稿し続け、インスタフォロワーは5万人超え
――ここからは、ROIS表参道と高島さんご自身について、お話をうかがっていけたらと思います。どんなきっかけで、ROIS表参道で働くことになったのでしょうか?
2021年の12月に山崎健吾さんが表参道にお店を開くと聞いて、ぜひ私もそこで働きたいと思い、応募しました。採用していただいてからは、お客様がいない中で、売上を作っていかないといけなかったので、大変でした。一日10時間、11時間働くのは当たり前。それに加えて、売上を担保するためにも、新規の方に来てもらうべく集客のための活動を行いました。
――どのような方法で集客をされたのでしょうか?
インスタグラムですね。当初は2000人もいない状態でしたが、日々投稿を続け、現在では50000人のフォロワーさんができました。お店のコンセプトや自分の得意なことが、カラーだったので、カラーの施術写真とどうやってこのスタイルを作ったか、大切にしたポイントについても合わせて掲載するようにしています。
――なるほど、他に集客で大切にされたことがあれば教えてください。
当たり前のことかもしれませんが、お客様に継続して来ていただくために、カルテをしっかり残し、お客様の目指されているスタイルについて、どうやって作り上げていくか丁寧に説明するようにしています。個人的には、ただ綺麗なカラーになればいいというわけではなく、髪の毛自体が傷まないよう、どんなことができるか、美容師でないと分からない部分をしっかりお話するようにしております。
――高島さんの「1日3名限定の最高級艶ハイトーン」についても教えていただけますか?限定数があるのはどうしてでしょうか?
これは、施術内容的に3時間半ほど時間がかかり、一日3名しかできないためです。処理剤やトリートメントにこだわり、ブリーチワークも高度なものになっている人気のメニューです。
カラーの経験を豊富に積んだ、アシスタント時代
――なるほど、ありがとうございます。高島さんのこれまでの経歴についても教えていただけますか?
元々、母親が美容師だったのでいつも髪を切ってもらっていたのですが、転職した後は、忙しくなってしまったため、自分で美容室に行くことになったんです。それが転機ですね。当時、少し太っていたことにコンプレックスがあったのですが、サロンでスタイリングをしてもらって、いつもと雰囲気が変わり、気持ちがとても晴れやかになっていったのを覚えています。
その後、東京の専門学校に通いながら、ヘアメイクのアシスタントをしていました。その紹介でハイトーンが得意なサロンに入社することになったんです。
――アシスタント時代は、どのようなことを経験されたのでしょうか?
ブリーチやカラーについて、深く学ばせてもらいました。そこから先は、先程お話したとおり、山崎さんのサロンに興味がわき、応募して採用いただき、今に至ります。
美容業界全体のカラー技術を底上げしたい
――カラーがお得意なのは、アシスタント時代の影響も大きいのですね。サロンワークにおいて大切にされていることがあれば教えてください。
そうですね。お客様に心から居心地のいい場所を提供し、「ここに来て良かったな」「晴れやかな気分になれたな」と感じてもらうことを大切にしています。そのために、施術やサービスも磨きを掛けていきたいですね。
――最後に、高島さんの今後の目標について教えていただけますか?
自分の美容師としての様々な活動を楽しみたいですね。サロンワークでのお客様や、オンラインサロンの講師としての仕事を通じて、たくさんのつながりを作り、最終的には美容業界全体のカラーにまつわる悩みを解決し、技術の底上げができたらと考えています。
――本日は、ありがとうございました!
高島さんが1年で代表に選ばれた背景にある3つのポイント
1.寝る間も惜しんで、サロンワークに取り組んだこと
2.集客のために、自分の得意なカラーを分かりやすい解説とともにインスタグラムに投稿した
3.アシスタント時代から、培われてきた圧倒的なカラーの技術
お話を伺って感じたのは、「強み」や「得意」があることの重要さと、世の中に向けて、それを発信し続けることの大切さ。もちろん、カラーという得意分野を築くためには、並大抵ではない努力があったと思いますが、そんな自分の強みがあったからこそ、今の高島さんがあるのではないかと感じました。オールラウンドもいいけれど、それに加えて、コレ!という得意分野があることが選ばれる美容師の特徴なのかもしれませんね。