「表現者」を目指して美容師という道を選択【THE SLICK代表 樗木佑太さん】#1
人生は選択の連続。「自分が選んだ道は正しかったのか」と考えることもあるでしょう。
今回、登場していただくのはTHE SLICKの代表、樗木佑太さん。あらゆる選択を成功へと導き、ご自身のサロンを経営する傍らオンラインサロン「share lab.」も運営。インスタグラムのフォロワーも17万人を有するまさに美容業界をリードする存在です。
前編では、美容業界を目指した理由、美容師を嫌いにならないためにご自身に課していたこと、スタイリストデビューから半年で売上200万円を達成するために行っていたことについて伺います。
OTEKI'S PROFILE
お名前 |
樗木佑太 |
|---|---|
出身地 |
茨城県 |
出身学校 |
日本美容専門学校 |
趣味・ハマっていること |
愛用のカメラで写真を撮る |
仕事道具へのこだわり |
品質の高いものを長く使い続ける |
髪を通して自分を表現するために、美容師へとシフトチェンジ

――樗木さんはもともと美容に興味があったんですか?
僕の場合はちょっと特殊だと思います。ずっとサッカーをやっていて、大学に進学してその後はプロになるつもりでした。でも、ふと「サッカーの選手以外の新しいことをやりたい」って思ったんです。
――それはなぜ?
今から思えば自分を表現できる何かを求めていたのだと思います。それが髪だったんですね。へアアーティストになりたいと思うようになりました。
――そう思ったのは、どんなタイミングですか?
高校3年の後半ですね。その時期になると進学するにも選べる学校は少ない…という事情もありました。
ずっと続けていた人と初めて体験する人とでは、スタートラインが違うじゃないですか。僕は同じスタートラインに立って、新しいことを始めたかったので、大学ではなく専門学校を選びました。
――専門学校に進学した人たちは美容に興味のある方が多かったと思います。勉強は難しくなかったですか?
「分からない」、「できない」が積み重なると嫌いになるじゃないですか。だから、ひたすら自分が納得できるまで練習しました。
特別な努力をしなくても何でもできる天才は世の中にいるのかもしれない。でも、僕はまだそんな人に会ったことがないですね。
――樗木さんの自信は努力に裏打ちされているんですね。
よく自分のことを「不器用」とか「頭が悪い」って言う人がいますよね。自分が自分のことどう感じるかは自由ですけど、他人がどう感じるかは分からないですよね。明確な基準があるわけではないので、ニュアンス的なものだと思っています。「上手い」と「下手」も同じです。
――確かに基準はないですよね。
ニュアンスに左右されず、絶対的に上手いことを証明するには一番を獲るしかないんです。だから学校の成績でも一番を獲ることにこだわりました。負けず嫌いというのもありますけど。
ハイレベルの技術力を身につけられるサロンに就職

――最初にお勤めするサロンはどうやって選んだんですか?
友だちと一緒にカットモデルで行ったサロンの技術がものすごく高くて、スタイリストもクオリティの高さをすごく追求していたんです。「働くならここがいい」と決めました。
――学生とアシスタントとでは、また覚える内容が違いますよね。
美容って回数なんですよね。スタイリストになるためにカリキュラムがありますけど、例えば1か月でパーマが受かるとします。受かるのは期間ではなく、そのために何回練習すればいいのかが問題。1か月1000回なら、期間に関係なく量をこなせばいい。新たに学ぶ技術に触れたとき、自分にはどのくらいの努力が必要なのか肌感覚で分かるようになっていました。
――それはすごい! ご自身を俯瞰で観察しているんですね。
サッカーをやっていたとき、そういう高いレベルで練習していましたから。どうすれば自分が成長できるのかが分かるようになっていたんだと思います。
できないことをできるようにするのが、僕からすれば当たり前のことなんです。
――同期とか年齢の近い人たちと軋轢はありませんでしたか?
僕は生意気だったと思います(笑)。上手い人から学びたいと思っていたので、限られた人としか話をしなかったですね。僕がアシスタントに付くのを嫌がる人もいましたから。
――技術的なことは先輩方から教わったんですか?
クオリティにこだわっているサロンだったので、先輩方のレベルがすごく高い。僕も教えていただけるような努力をしましたが、先輩たちも丁寧に教えてくれました。
デビュー間もなく予約の取れない人気スタイリストに!

――樗木さんといえば、デビュー半年で売上200万円を達成した実績が有名です。
先輩からSNSを進められたのがきっかけで集客できました。最初の頃、SNSに作品をあげるのはダサいと思っていたんです。なんだか媚びている感じがして嫌だったんですよね(笑)。
――それがどうして?
SNSに作品をあげて成功している先輩がいて、「やったほうがいい」と勧められたんです。先輩の成功例を元に発信したら、1本目からバズったんですよ。1本目で反響がなかったら、きっと続かなかったと思います。
――1本目からバズったのはすごいです。
もちろん自信のある作品をあげましたが、サロンの技術力の高さを皆さんご存知だったこともありますし、先輩の成功例をそのまま応用したこともあります。
来店してもらえればリターンしてもらえる自信はありました。問題は来店してもらうまでの導線をどうするかなんですよね。
――自信を持つのは大変なことだと思いますが。
美容師を選ぶとき、髪のことを真剣に考えている人に任せたいですよね。だからアシスタントの時から「少しは遊んだら?」って言われるほど、練習に明け暮れていました。自分が本当にやりたいことをやるには、それなりの実力をつけてからだと思っていたので。
――練習の賜物だったんですね。
僕がクオリティを追求していればお客さまは付いてきてくださる。そのためにも僕は技術を磨いてレベルを上げなければいけないんです。その結果が売上につながったんだと思います。美容師という仕事の楽しさは、ここから始まると思っています。
目標をプロのサッカー選手から美容の世界へと方向転換した樗木さん。ストイックに努力を続け、サロンに就職しスタイリストデビューを果たしてからもご自身の技術を高めてきました。
後編では出資者と巡り会ってサロンの運営を任されたこと、自分のやりたいことをやるためにTHE SLICKを立ち上げたこと、ご自身とスタッフのベクトルを揃えるためにコーポレートブックを作成したことについて伺います。
撮影/森 浩司
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