自分の「好き」と「面白い」が今のキャリアに。ネイリストMARINAさん

「金麦ネイル」や「白桃ネイル」など、これまでにないネイルデザインが話題を呼んだ、ネイリストのMARINAさん。魅力的なネイルの数々に、ずっとネイリストをされていたのと思いきや、レストランのキッチン担当や、結婚式のMCなど、様々な経歴を経て現在のキャリアを築いてきたと言います。後編となる今回は、そんなMARINAさんに、これまでの経歴や今後のビジョンについてお話をうかがいました。

今回、お話を伺ったのは…

MARINAさん

代々木にある、ネイルサロン「imparfait M(アンパルフェ ミュー)」代表。2021年に独立をしてから、1年足らずで新規の予約が取れない人気サロンへ。丁寧なカウンセリングによる「お任せネイル」や、面白い組み合わせがTV番組でも話題を呼んだ「金麦ネイル」など、その発想や技術が高い評価を得ている。

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自分の「好き」を繋げて、現在のキャリアに

以前に働いていたレストランとコラボイベントも開催

――ここからは、MARINAさんのこれまでの経歴についてお話をうかがっていけたらと思います。どんな流れで、現在のお店を開くにいたったのでしょうか?

もともとは、人前で話をするのが好きで、MCで生きていこうと思って活動をしていました。中学高校と吹奏楽をしていたのですが、コンクールのときに「影アナウンス」と呼ばれる、声だけの司会をやったところ好評で、そこからMCという仕事に魅力を感じ、専門学校に通っていたんです。そこからは、時に司会の仕事を受けつつ、アルバイトでワインを扱うレストランで働いていました。

MCの仕事は、やりつつも料理についての知識も深めたいと思って、本格的なレストランでオープニングスタッフとして働かせてもらうことになったんです。ちなみに、そのお店で私は金麦の美味しさにハマりました。

――はじめは、全然ちがう業種だったのですね。

そうですね。レストランの方は、ホールスタッフを経て、希望していたキッチンに移動して、メニューの考案や、デザインプレートのデコレーションなども経験させてもらいました。。

でも、そこで唯一の悩みだったのが、元々ネイル好きだったのに、爪に何もできないこと。キッチンの仕事でもある程度経験を積ませてもらったこともあり、「次の風が欲しいな」といった思いが湧き上がったんです。ネイルを楽しみつつ、新しいスキルが身につく仕事を考えた時、ネイリストに関心が湧いて、独学で検定試験を取り、研修制度があるネイルサロンに入ったんです。そこで、基礎を学ばせてもらったあとは、他のサロンからお声がけいただき、そちらで働いていました。

――独立するという考えは、その時からあったのでしょうか?

コロナで緊急事態宣言になって、それがさらに延長されるというタイミングで、「現在の状態を少しでもプラスの経験にできないだろうか?」と考えるようになりまして。休業せざるを得ないなら、その期間を有効活用しよう!と思って、独立に踏み切ることにしました。決意してから、オープンまでに掛かったのは、約2週間。縁もゆかりもない代々木で、良い物件に出会って、そこからは毎日がされに楽しくなりました。

フリーランスの魅力は自由度の高さ

MCのトークスキルを活かしてYouTubeの発信をするMARINAさん

――すごいスピードですね!現在のお店のコンセプトについて教えてください。

店名は、「imparfait M(アンパルフェ ミュー)」というのですが、「アンパルフェ」はフランス語で「不完全な」という意味なんです。最初のサロンだし、まだまだ発展途中ですが、日々進化し続けるという自分への戒めの意味も含まれています。「ミュー」については、私の名前の頭文字、フランス語で「いいね!」という意味、開業日(5月12日)の12にちなんだ(Mはギリシャ文字で12番目)など様々な意味を込めました。

――個人事業主になってどんな変化を感じられましたか?

開業後まだ、2年と経っていませんが、雇用されている時は、材料費も会社持ちで自分の仕事をこなしていればよかったですが、自由は少なかったのだなと感じましたね。独立してからは、管理しなくてはならないことや、責任は大きくなりましたが、自分のやりたいことができ、したい発信ができるのは良いことだと思いますね。

――お客さんの作り方や、お店の売上についてもうかがえますか?

お客さんについては、以前のお店の方が来てくださったので困りませんでした。一番工夫したのは、新規の方に来ていただく動線作りですね。お店のことをわかってもらうためにHPを作って、そこに新規の方用のお問い合わせフォーマットを作り、その内容をインスタに貼り付けてご予約いただくようにしました。売上については、お店をオープンして半年で、天井が見えてご新規の予約が取りにくくなりましたね。

直感を信じて、笑顔でいること

唯一無二の発想で可愛いMARINAさんのネイル

――経営も順調ですね。今後の目標について教えていただいてもよろしいでしょうか?

私は、突発的に思いついて成り行きで始めがちなタイプなのですが、今後もひらめきを大事に、自分もお客さんも楽しんでいただけることをやっていきたいですね。

――最後に、これからネイリストになりたいと思っている方に向けてアドバイスをいただけたらと思います。

どんな仕事でも、つらいことはあると思いますが、自分の直感を信じて、毎日笑顔を心掛けて仕事していただけたらと思います。私自身も気をつけていることではあるのですが、楽しそうに笑い続けていると、楽しい出来事がやってくると思うんです。あとは、しんどいことをどう楽しめるかが仕事を続けたり、自分のキャリアを切り開く鍵になってくると思います。


MARINAさんが仕事をするにあたって大事にしている3つのこと

1.自分の関心があり、何かスキルとして身につく仕事を選ぶこと

2.来客の動線を作ること

3.大変だと感じたときも笑顔でそれを楽しむこと

とても明るく楽しい雰囲気でお話をされるMARINAさん。そんなMARINAさんのキャラクターと確かな技術があるからこそ、コロナ禍でもここまで人気のサロンに成長したのではないでしょうか?今後も、見ているだけで気分が上がるような素敵なネイルを生み出していってほしいですね!

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