まつエクの長さの目安とは?長さの種類や特徴、イメージに合わせた選び方を紹介
目元を華やかに見せてくれるまつエクは、本数・太さ・カールのほかにも、選ぶ長さで印象が大きく変わります。アイリストとしてお客様一人ひとりの希望に合った提案をするためにも、まつエクの長さについて知識を深めたいものです。
本記事では、まつエクの長さを選ぶ際の目安や長さごとの特徴などを解説します。黒目を強調させたい方や目が小さめの方などへの、まつエク選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まつエクの長さの目安とは
まつエクの長さは6~15mmほどとバリエーションがありますが、地まつ毛の長さよりも2mm程度長いものが自然な仕上がりになる目安とされています。日本人のまつ毛の長さの平均は6.8mmほどといわれているため、9mmまでが自然とされる長さとなります。
3mm以上長いものをつけると、地まつ毛に負担をかけたり、まつエクの持ちの悪さにつながります。また、派手になりすぎたり、メガネのフレームやレンズに当たってしまうなど人によってはデメリットになることもありますので、初めてまつエクをされるお客様には地まつ毛より2mm長いものから始めることを提案してみましょう。
太さやカールも合わせて確認しよう
まつエクは長さだけでなく、太さやカールの強さでも仕上がりの印象を変えることができます。
例えば、マスカラを塗ったようなボリュームが欲しいという方には、日本人のまつ毛の平均(0.1mm程度)よりも少し太い0.15mmを提案したり、一重まぶたの方にはカールが強く目元のリフトアップ効果が期待できるCカールやCCカールを提案するなど、お客様のなりたいイメージやまぶたの形に合わせてさまざまな提案をすることができます。
まつエクのカールにはどんな物がある?まぶたやなりたいイメージ別におすすめのカールについても紹介
まつエクの長さの種類とそれぞれの特徴
使用されるまつエクの長さは6mm~15mmあたりが一般的で、1mm単位で用意しているサロンが多いです。ここではまつエクの長さ別に、特徴や仕上がりのイメージなどを紹介します。
6mm
6mmは下まつげに使用されることが多いです。日本人の下まつ毛の長さの平均は5mm程度といわれており、長すぎるものは取れやすく地まつ毛への負担も大きくなるため、このくらいの長さに留めておくのがおすすめです。
下まつ毛に全体的につけるとパッチリとした印象になり、目尻だけにつけるとタレ目に見せることができます。
7~8mm
多くの方にとって地まつ毛と同じくらいの長さとなる7~8mmは、まつエクをつけているのが分かりにくい自然な仕上がりを希望される方におすすめです。すっぴんでも違和感のないボリュームアップが叶うため、ナチュラルメイクが多い方や仕事上そこまで華やかな目元にはできないという方に提案してみるとよいでしょう。
また、目頭に使用されることも多く、目頭から目尻にかけて8mm・9mm・10mmというように少しずつ長さをプラスして、目の横幅を広く見せる効果を狙うこともできます。
9mm
地まつ毛の長さプラス2mmという長さは、自然な仕上がりになる目安とされています。日本人のまつ毛の長さの平均である約7mmに2mmをプラスした9mmは、地まつ毛への負担を抑えながらも自然に目力をアップさせられるので、多くの方に提案しやすいです。初めてまつエクをされる方には、この長さから始めることをおすすめするとよいでしょう。
9mmは地まつ毛と馴染むため均一につけてもよいですし、目頭に8mm、中央と目尻には9mmを使用するといった長さに変化をつけるデザインに用いるのもよいです。長すぎないため自然な長さを演出できます。
10mm
自然な印象は残しつつも9mmより存在感のある目元にしたいという方には、10mmがおすすめです。たったの1mmでも、近くで見た時や伏し目になった時の印象が9mmとはだいぶ変わりますので、「9mmでは物足りない」「まつエクをしているのは気付かれたくないけれど華やかさが欲しい」と希望されるお客様にはこちらを提案してみてはいかがでしょうか。
11mm
まつ毛にしっかりと長さがある、パッチリとした目元にしたいという方におすすめです。すっぴんでもマスカラを塗ったような長さと存在感のある目元になるため、メイク時間を短縮したい方にもおすすめできます。
まつエクをつけていることが分かりやすくなる長さはこのあたりからとなりますので、自然な仕上がりを求めるお客様には、9mmや10mmとの印象の違いをよく説明することが大切です。
12~15mm
つけまつ毛のように存在感が出て、とても華やかな印象に仕上がります。13mm以上になると下まつ毛が地まつ毛のままだとバランスが悪く見えてしまうこともあるため、そのような場合は下まつ毛にもまつエクをつけることを提案するとよいでしょう。
14mmや15mmとなると重量もあり地まつ毛に負担がかかりやすくなるため、全体ではなく中央や目尻だけなどポイントで使用することをおすすめします。
イメージに合わせてまつエクの長さを選ぼう
お客様に満足していただくためには、その方のなりたい目元のイメージをよくヒアリングし、目の形なども考慮しながらまつエクの長さや太さ、つけ方を提案する必要があります。ここでは例として、4つの提案方法を紹介します。
長さをミックスして黒目を強調
さまざまな長さのまつエクをランダムに使用することで、黒目を強調して印象的に見せることができます。根元に濃さも出るため、アイライン効果も期待できるのが嬉しいポイントです。
ほかにも、キュートと呼ばれるデザインを提案する方法もあります。目の中央(黒目の上)部分に目頭と目尻よりも長いまつエクを使用することで、黒目を大きく見せることができます。目の縦幅も強調できるため、丸みのあるクリっとした目元を希望される方におすすめです。
目が小さい方や一重の方に短めのものを
目が小さいことや一重まぶたに悩まれている方に長すぎるまつエクを選ぶと、瞳に影ができてしまったり、まぶたが重くなりまつ毛が下がってしまうなど、かえって目が小さく見える原因になることがあります。そのため、8mm~12mmほどの短めのものを提案するとよいでしょう。
長さだけでなく、つける本数が多すぎたり太すぎるのも、囲み目メイクのようになりかえって目を小さく見せることにつながる恐れがありますので、長さ以外の項目を決める際も注意が必要です。
ナチュラルな雰囲気には短めでカールが弱めのものがおすすめ
まつエクをつけているのが分かりにくい、自然な仕上がりを求めるお客様には、地まつ毛に馴染む長さである9mm~10mmを提案するのがおすすめです。長すぎないため、派手な印象にはならずに濃さを出すことができます。
カールは弱めで自然なカーブが特徴のJカールにすると、地まつ毛から浮きづらいです。Jカールよりもパッチリとさせたい場合は、Cカールもよいでしょう。
長いものを使用するなら下まつ毛にもまつエクをしよう
13mm以上の長いまつエクを使用するとグンと華やかな印象になる一方で、下まつ毛が地まつ毛のままだとバランスが悪く見えてしまうことがあります。上下のバランスを整えるには、下まつ毛にも6mmなどの短いまつエクを使用するとよいです。
下まつ毛に使用するまつエクを短めに留めておく理由には、持ちを良くすることと地まつ毛への負担軽減が挙げられます。下まつ毛は上まつ毛よりも細く短いため、接着面が少なく取れやすいです。また、長すぎると重さで地まつ毛が抜けやすくなることもあるため、下まつ毛にも長さを希望されるお客様にはしっかりとデメリットを説明することが大切です。
まつエクの長さは地まつ毛の長さとも合わせて選ぼう
まつエクの長さは6mm~15mmほどと、1mm刻みで種類があります。短い6mmは下まつ毛に、7~10mmあたりは自然な印象を求める方に、11mmあたりからそれ以降は華やかな印象を求める方におすすめといえます。
自然な仕上がりになるとされる目安は、地まつ毛プラス2mm程度の長さです。日本人のまつ毛の長さの平均は約7mmで、2mmをプラスした9mmが多くの方にとって自然な長さとなるため、初めてまつエクをされるお客様にはまずはこちらから提案するとよいでしょう。
長さだけでなく、太さやカールも印象を大きく左右する要素ですので、お客様のなりたいイメージや目の形、まつ毛の状態なども考慮しながら、最適なまつエクメニューを提案しましょう。