まつ毛パーマに美容師免許は必要?美容師免許の取得方法とまつ毛パーマ関連の資格も紹介

目元を華やかにしてくれるまつ毛パーマは、若い女性を中心に、幅広い年齢から支持されている美容施術のひとつです。

お客様の目元を美しく華やかに演出するまつ毛パーマの施術者になりたい、と考える人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、まつ毛パーマの施術に必要なさまざまな資格について解説します。まつ毛パーマの施術者を目指している人は、ぜひ参考にしてください。

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まつ毛パーマの施術に必要な資格は?

まず、まつ毛パーマの施術にはどんな資格が必要なのかについて見ていきましょう。

まつ毛パーマの施術者になるには、美容師免許が必須です。

美容師法では、「『美容』とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。」と定義されています。

まつ毛パーマは「『首から上の容姿を美しくする』ために用いられる方法」のひとつと見なされるため、美容師法が適用され、美容師免許を持たずに施術をすると違法行為になってしまいます。

そのため、まつ毛パーマの施術に必要な資格は?という問い答えは、「国家資格である美容師資格が必須」になります。

引用元
e-Gov法令検索:美容師法
厚生労働省:まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について

美容師免許が必要になった背景とは

まつ毛パーマやまつエクは、日本に導入された当初は美容師免許がなくても施術することができました。しかし、無資格の施術者や無登録のサロンが増えた結果、利用者の健康被害が相次いでしまったのです。

そのため、厚生労働省から2008年に「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」という通達が出され、美容師免許の取得が必須条件となりました。

引用元
国民生活センター:後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害
厚生労働省:まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について

美容師免許を取得する方法は?

美容師免許は国家資格のため、資格を取得するルートが法律によって定められています。ここからは、美容師免許を取得する方法について見ていきましょう。

1.美容師養成施設で知識と技術を学ぶ

まず、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(美容学校)で、知識と技術を学び、卒業する必要があります。通常は、昼間・夜間課程は2年以上、通信課程では3年以上の学習が定められています。

美容学校の入学対象者は、高校卒業以上となっています。

なお、日本理容美容教育センターのホームページでは、各都道府県の美容師養成施設を確認することができます。

引用元
厚生労働省:理容師・美容師免許の取得まで

2.美容師試験を受験し合格する

美容師養成施設を卒業したら、美容師試験を受験し試験に合格する必要があります。美容師試験は実技試験が年に2回、筆記試験が年に1回おこなわれます。

美容師試験には筆記試験と実技試験があり、実技試験は第一課題で「カッティング」、第二課題で「オールウェーブセッティング」か「ワインディング」のどちらかの課題をこなします。

なお、「オールウェーブセッティング」と「ワインディング」は交互におこなわれており、令和5年の8月におこなわれた第48回美容師試験の第二課題は、「オールウェーブセッティング」でした。

3.免許申請をし美容師名簿へ登録する

無事美容師試験に合格して、それで終わりではありません。試験に合格したのち、免許申請の諸手続きをおこない、美容師名簿へ登録する必要があります。美容師名簿に登録されると、晴れて美容師と名乗ることができるのです。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター:免許に関する申請手続きについて

美容師免許の取得方法については、別記事でくわしく紹介していますのであわせてご覧ください。
美容師の資格を取りたい!免許取得までの道のりやおすすめの学校を紹介

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美容師免許を取得すればまつ毛パーマの施術ができる?

法律上は、まつ毛パーマに必要とされている資格は美容師免許だけなので、美容師免許を取得すればまつ毛パーマの施術をおこなっても問題はありません。

しかし、目元という敏感な場所に繊細な施術をするため、まつ毛パーマの知識や技術を持たないまま施術をすると、思わぬトラブルが発生するリスクがあります。

そのため、まつ毛パーマの施術をしたいのなら、美容師免許に加えて、まつ毛パーマに関する資格を取得することをおすすめします。まつ毛パーマの国家資格は現時点ではありませんが、民間資格についてはさまざまなものが存在し、知識や技術を得ることができる講座もあります。

なお、まつ毛パーマの資格に関しては次項で紹介します。

自分でサロンをオープンするには「美容所登録」も必要!

美容師法では、「美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない。」と定められています。そのため、すでに開業しているまつ毛サロンに就職する場合は問題ありませんが、自宅などでまつ毛パーマの施術をするなら小規模の経営でも美容所登録が必須となります。

美容所の登録にはどんな手続きが必要なのか、東京都の例をかんたんに見ていきましょう。

まず、事前に保健所へ相談に行くことが望ましいとされています。なぜなら、美容所は法律や条例に基づいて、必要な設備やはもちろん、床に使う建材や照明の明るさ、換気などまで定められているからです。そのため、サロンの工事をおこなう前に相談することをおすすめします。

サロンの内装は、実際に保健所の職員が訪れて構造や設備、衛生管理が基準に適合しているかを検査します。開設届などの各種書類を提出して手続きを終え、さらに保健所職員の検査に適合して保健所長の確認を得ると、まつ毛サロンを開業することができます。

自治体によって細かい点が異なることがありますが、大まかな流れは同じです。詳しくは、お住まいの自治体の保健所に問い合わせてみてください。

引用元
e-Gov法令検索:美容師法
東京都保健医療局:美容所
東京都保健医療局:美容所のてびき

まつ毛パーマに役立つ資格・講座を紹介!

ここからは、まつ毛パーマに関するおすすめの資格や講座を紹介します。

アイスタイリスト技能検定|一般社団法人ビューティコンソーシアム協会

アイスタイリスト技能検定は、眉・アイケアメニュー・まつ毛エクステなど、お客様の目元のトータルビューティを安全かつ正確に提供するための知識や技術を問われる検定です。階級は1~4級の4段階があり、1級がもっとも上位の資格になります。

3級以上の検定は実際にモデルに施術する実技試験があるため、受験できるのは美容師資格の所持者に限定されます。

ビューティコンソーシアム協会:ビューティコンソーシアム協会とは

プロアイリスト検定|一般社団法人 NEA日本まつげエクステ協会

プロアイリスト検定は、まつ毛パーマではなくまつエクの資格ですが、安全で正確な目元の施術をおこなえる施術者を認定する目的で主催されています。

試験は1~3級の3段階があり、1級がもっとも上位の資格です。また、実技試験の対策講座の講師や実技試験の判定をおこなうことができるようになる、認定講師資格もあります。

NEA日本まつげエクステ協会:プロアイリスト検定®︎について

パリジェンヌラッシュリフト|PARISIENNE BEAUTY GROUP

パリジェンヌラッシュリフトは日本人の目元に作られた技術で、まつ毛パーマの手法のひとつ。パリジェンヌラッシュリフトには4つの講座があり、それぞれの講座を修了し、採点や講評を受け問題がなければディプロマを発行してもらえます。

どの講座も数時間で修了し、ディプロマを発行された翌日からお客様へ施術することができます。

PARISIENNE BEAUTY GROUP:Parisienne Lash Lift(パリジェンヌラッシュリフト)

まつ毛パーマ認定プロコース|一般社団法人IEA国際アイデザイニング協会

まつ毛パーマ認定プロコースは、IEA国際アイデザイニング協会が開催しているまつ毛パーマを施術するための講座です。まつ毛パーマの基礎知識から施術方法はもちろん、注意点・アフターケアについてやお客様への確認事項など、まつ毛パーマの施術に必要な事項を幅広く学ぶことができます。

IEA国際アイデザイニング協会:まつ毛パーマ認定プロコース

まつ毛パーマの施術には美容師免許が必須!

まつ毛パーマの施術をするには、美容師免許を取得が必須。さらに、施術をおこなうサロンも美容所登録も求められるなど、美容師法に則る必要があります。

また、目元という繊細な場所に細かい作業をおこなわなければならないので、まつ毛パーマの知識や技術を身に付けないと、思わぬトラブルが発生してしまうことも考えられます。

美容師免許があれば施術は違法ではありませんが、あわせてまつ毛パーマ関連の資格を取得したり講座を修了したりして、安全で正確な施術でお客様を美しくするお手伝いをしましょう。

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