まつ毛パーマでカールにばらつきがでる場合の原因とばらつきを発生させない施術のポイントを解説

まつ毛パーマの施術では、ばらつきが出てしまうことから苦手意識をもっているアイリストの方もいることでしょう。部分的にカールのかかりが悪いとばらつきがでてしまい、お客様も不満を感じてしまいます。

まつ毛パーマでカールのかかり方にばらつきがでてしまう原因やばらつきをださないためにアイリストが気をつけるべきポイント、ばらつきが気になった場合のかけなおしの時期やもちをよくするコツなどを詳しく解説していきますので、参考にしてください。

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まつ毛パーマをかけてまつ毛にばらつきが出るのはなぜ?


丁寧に巻き上げをしているのにまつ毛パーマにばらつきが出ることがあります。その原因として考えられる原因のひとつとして、1液の塗りの甘さが挙げられるでしょう。

まつ毛パーマは、まつ毛の組織のひとつであるケラチンを破壊して柔らかくし、2液をつけてカールさせることで形状記憶させるもの。1液をしっかり全体的に塗れていない場合、部分的にパーマのかかりが悪くなると考えられます。

まつ毛パーマのばらつきを出さないために必要なこととは?


まつ毛パーマのばらつきの原因に1液の塗りの甘さがあることがわかったところで、1液の正しい塗り方の手順と、そのために必要な下準備を確認していきましょう。

1. 下準備をしっかりする

まつ毛パーマをかける手順として、巻き上げの工程を重視しがちですが、実はその前の段階である下準備が大きなカギを握ります。

まつ毛パーマに必要な下準備について詳しく見ていきましょう。

液だれしにくいパーマ剤を選ぶ

パーマ剤の形状は作業効率に影響し、まつ毛パーマのかかり具合を左右します。パーマ剤は液だれしにくいものを選びましょう。

液だれしやすい液を使用すると、お客様の目に入らないように気を遣わなければならないため、ギリギリのラインまで塗るのをためらってしまいます。すると、塗り残しが発生しばらつきがでてしまうことにつながるため、液だれしにくい硬めのテクスチャーのパーマ剤を選ぶことが大切です。

ロットの固定をしっかりする

巻き上げの際にロットがずれてしまうことを防ぐため、ロットをグルーやテープで固定します。この時、まつ毛の根元が確認できるように少しだけ引き上げて固定するのがポイント。ただし引っ張りすぎないようにしなければなりません。

仕上がりに影響するため、ロットをきちんとまぶたに沿わせることが大切です。仕上がりのデザインをイメージしながらロットを固定しましょう。ゴムロットのような硬めのロットの場合は、テープでしっかり固定するようにする必要があります。

お客様に合わせたロットを選ぶ

お客様の目の形状にフィットするぴったりのロットを選ぶことも重要です。ロットのフィット感はこのあとの巻き上げにも影響するため、お客様に合わせたサイズのものを選ぶ必要があります。

浮いてしまう場合は、しっかりと押し当てて隙間をなくしてから、目頭と目尻をテープで固定しましょう。

まつ毛パーマに使用するロットの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
まつ毛パーマのロットの選び方|比較のポイントや種類・手順、アフターケアの方法などを解説

2. 1液を均一に塗る

1液を塗る前の巻き上げでは、まつ毛の束をしっかりとほぐすことが重要。この時まつ毛が重なっていた場合、その部分だけ1液の浸透が悪くなりばらつきの原因となってしまいます。仕上がりをイメージしながらまっすぐまつ毛を引き上げ、8割の完成を目指しましょう。

巻き上げができたら1液を塗りますが、ばらつきをおさえるために重要なことは均一に塗ることです。軟化の時点でばらつきの原因を作らないよう、まんべんなく塗ることを心がけましょう。

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まつ毛パーマにばらつきを出さないためのポイント


ここからは、まつ毛パーマのばらつきをださないためのポイントとなる、1液の塗り方について詳しく解説していきます。

まつ毛の根元ギリギリに1液を塗ってラインをつくる

1液は、最初からまつ毛全体に塗るのではなく、まずまつ毛の根元にたっぷりと塗り、その後伸ばします。根元ギリギリに一直線のラインを作るように1液を塗るのがポイント。

根元の塗りが甘いとカールの立ち上げがうまくいかないため、とても重要な工程です。根元ギリギリは粘膜に近いため、特に経験の浅いアイリストでは躊躇してしまいがち。

粘膜につけないよう気をつけて、粘膜ギリギリまで1液を塗りましょう。この時、専用のヘラやつまようじを利用するとやりやすいのでおすすめです。

毛先に向かってまんべんなく塗る

根元に塗った1液を全体にのばしていきます。根元につくったライン状の1液をまつ毛全体にまんべんなくいきわたるように、毛先に向かってのばすように塗っていきましょう。

目頭と目尻の塗り残しがないようチェックする

塗り残しがあるとまつ毛の軟化に影響がでて、パーマのかかり具合に差がでてしまうためばらつきの原因になります。目頭と目尻は特に塗り残しやすいので、塗り残しがないかしっかりチェックしましょう。

できるだけ手早く作業を終えるようにする

1液を塗ってから時間差が大きくなってしまうと、まつ毛の軟化に影響しばらつきの原因になります。そのため、作業は手早く終えるようスピーディさを心がけることが大切。

丁寧に塗り残しをしないようにスピーディに作業をするためには、経験を重ねることも必要ですが、作業効率を上げるためのお役立ちアイテムを利用するのもおすすめです。

時間が経ってまつ毛パーマにばらつきが!かけ直すならいつ?


しっかり手順をふんできれいにまつ毛パーマをかけても、時間の経過とともにばらつきが出てくるのは仕方のないことです。

ばらつきが出るのは、技術の問題以外にどんなものがあるのかを再確認し、かけ直しの時期もチェックしましょう。

施術後2~3週間程度でばらつきが気になり始める

しっかりと施術をしていても、時間の経過とともにばらつきが出てくるのは、人間のからだがターンオーバーを繰り返しているかぎり防ぐことはできません。

まつ毛の毛周期で生え変わったまつ毛がのびてきたり、まつ毛の生え方やクセなどによって部分的にとれてきたりすることなど、さまざまな原因が考えられます。

しっかりパーマがかけられていても、施術後2~3週間程度でまつ毛のばらつきが気になり始めるでしょう。

かけ直しができるのはいつから?

まつ毛のばらつきが気になりだすと、すぐにでもパーマをかけなおしたいと考えるお客様は多いもの。髪の毛のパーマと同じように、まつ毛パーマでもダメージはあるため、その都度かけなおすのはおすすめできません。

そこで、アイリストはお客様に説明し、適切なかけなおしの時期をお伝えする必要があります。

まつ毛パーマのかけなおしの時期の目安は、だいたい1~1カ月半後あたり。なぜ1~1カ月半なのかというと、まつ毛の毛周期が深くかかわっています。

まつ毛の生え変わり周期を知っておこう

まつ毛には、成長初期・成長期・退行期・休止期という4つの時期があり、それを繰り返しながら生え変わります。

成長初期 皮膚の中で成長がはじまった状態。少しずつのびてまぶたの表面に顔を出します。毛も細くコシもないため、まつ毛パーマの施術は避けたほうがいいでしょう。
成長期 まつ毛がぐんぐん成長し、太くしっかりした状態の毛になります。成長途中の毛にまつ毛パーマをかけると、毛がのびることでデザインがかわることもあるため、あまりおすすめできない時期。
退行期 まつ毛の成長が止まった状態。成長期の終わりから退行期にかけてが、一番まつ毛パーマをかけるのに適した時期といわれています。
休止期 まつ毛がその役割を終え、抜け落ちる時期。この時期の毛にまつ毛パーマをしても、すぐに抜けてしまうため、施術は避けるのが無難です。

まつ毛の生え変わりの周期は個人差があり、早い人で3週間程度、遅い人では4カ月ほどといわれます。生活習慣などによってもばらつきが気になる程度は異なるため、お客様ひとりひとりの状態に合わせたかけなおしの時期を提案することが大切です。

まつ毛パーマのもちをよくするコツをお伝えしよう


まつ毛パーマは、とれたからといってすぐにかけ直しができないため、できるだけパーマのもちをよくする方法をアフターケアの際にお伝えすることで、お客様に安心していただけます。

まつ毛パーマを長持ちさせるコツを確認していきましょう。

摩擦を避ける

摩擦はできる限り避けるべきことのひとつです。このあと紹介するコツはすべて、摩擦を避けるための具体的な方法といえるでしょう。

特にパーマ後は、キューティクルが傷ついた状態なので、まつ毛へのダメージに敏感です。そのため、できるだけまつ毛をこすったり触ったりしないようにするようお伝えする必要があります。

うつ伏せで寝ない

うつ伏せ寝は、枕でまつ毛が圧迫される状態になり、摩擦を避けられません。まつ毛へのダメージだけでなく、まつ毛パーマの変形や抜け毛にもつながるため、避けるようにお伝えしましょう。

ビューラーはできるだけ使わない

ビューラーはまつ毛をはさんで形を作るアイテム。まつ毛に直接的なダメージを与えやすいため注意が必要です。特に強い力ではさんでなくても、切れ毛の原因にもなってしまうことをお伝えしましょう。

寝ぐせがついた時はブローする

寝ぐせがついてしまった時の対処法をお伝えしておくと、お客様も安心して日常生活を送ることができるでしょう。

寝ぐせがついたまつ毛は、一度濡らしてドライヤーの弱風を当てながら、コームなどで毛流れを整えることで元に戻ります。

まつ毛美容液やコーティング剤を塗る

パーマをかけた後のまつ毛は、キューティクルが開いているため乾燥しやすい状態です。そのため、保湿を心がけることが大切。

まつ毛美容液で保湿したり、コーティング剤などで摩擦のダメージからまつ毛を保護するといいでしょう。サロンで取り扱いのある商材をおすすめすれば、売上にもつながります。

ポイントを押さえたパーマの手順をマスターして一流のアイリストを目指そう


まつ毛パーマのばらつきをおさえるためには、まつ毛を軟化させる1液がポイントです。作業をスムーズにするために下準備をしっかり行い、塗りむらがないように全体にまんべんなく塗ることを心がけましょう。

1液を塗る際は、ばらつきをおさえるためにできるだけ時間差を作らないことが大切です。スピーディに作業を終える必要があります。

下準備も含め、しっかりした正しい手順をマスターして、お客様満足の高い施術ができるトップアイリストを目指しましょう。

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