まつ毛パーマのロットの選び方｜比較のポイントや種類・手順、アフターケアの方法などを解説

アイラッシュサロンの利用メニュー数は近年、まつエクとまつ毛パーマで逆転しており、よりナチュラルに目元を演出できるまつ毛パーマの利用数が伸びています。

まつ毛パーマに使用するロットにはさまざまな種類があるため、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうというアイリストの方もいるかもしれません。

そこで、まつ毛パーマのロット選びの基本となるロットの種類や選び方について詳しく解説していきます。

まつエクとまつ毛パーマの違い

アイリストの方にとっては当たり前の知識ですが、ロットの解説に入る前にまつエクとまつ毛パーマの違いについて、おさらいしておきましょう。

まつエクとは

まつエクは、地まつ毛に人工毛を接着させ、毛量や長さをアップさせる技術です。まつ毛のボリュームを増やすことで目元を華やかに演出することができ、3～4週間の間楽しむことができます。

人工毛はグルーと呼ばれる接着剤でつけているため、オイルクレンジングはNGなので注意が必要です。

まつ毛パーマとは

まつ毛パーマは、地まつ毛にパーマをかけてカールさせる技術。ラッシュリフトともいわれます。

パーマでカールさせているだけなので、オイルクレンジングも可能で、特別な制約はありません。もちは3～6週間で、ナチュラルな目元を演出できるのが特徴です。

まつ毛パーマの施術方法やロットの種類

まつ毛パーマの施術方法は2種類で、ロットを使用したものとまつ毛パーマ用のビューラーを使用したものがあります。

ロット式に比べビューラー式はお手軽で施術時間も短いのがメリットですが、毛先がチリチリになりやすく、まつ毛が短いまたは長い方には不向きで、根元に角度がつきやすいのがデメリットです。

ここでは、どんなまつ毛の方にも施術可能なロット式のまつ毛パーマについて詳しく紹介していきます。ロットの種類やサイズ、形状について確認していきましょう。

まつ毛パーマロットは2種類

まつ毛パーマのロットには、シリコンと天然ゴムの2種類の素材があります。それぞれの特徴を見てみましょう。

シリコンロットの特徴とおすすめポイント

シリコンロットはゴム製よりしなやかで扱いやすく、まぶたの形状にフィットしやすいのが特徴。表面に吸いつくようなベタつきがあるため、グルーなしでも肌につきやすく、隙間ができにくいので初心者でも使いやすいでしょう。

アレルギー体質の方にも安心して使え、大きすぎた場合カットして使うことができます。

ゴムロットの特徴とおすすめポイント

ゴムロットは眼球のカーブに合わせた形状になっており、弾力があってシリコンロットより硬いのが特徴。ゆるやかなカーブがついているためどんなまぶたにも合わせやすく、グルーのつきがいいため繊細なデザインに対応しやすいのがメリットです。

ただし、ゴムアレルギーがある方には使用できないというデメリットもあります。

ロットのサイズ

ロットにはSS・S・M・Lのサイズ展開があり、カールと密接な関係性があります。サイズが小さいほどカールは強く、大きいサイズになるほどゆるやかなカールになっていきます。

まぶたやまつ毛の長さに合わせたサイズ選びが必要です。

ロットの形状

ロットの形状はそのカールの形状や強さによって分けられます。カールの種類を紹介しましょう。

まつ毛パーマロットの選び方｜比較するポイントとは

ロットの種類を確認したところで、ロットの選び方について紹介していきましょう。

ロットを選ぶ際は、まず仕上がりのイメージを明確にすることが大切です。仕上がりをしっかりとイメージできたら、下記の条件も考慮してロットを選びましょう。

まぶたの形状やまつ毛の長さに合うもの

仕上がりのイメージに近づけるために必要なロットを選びます。選ぶ際には、お客様のまぶたの形状や厚み、まつ毛の長さなども考慮しなければなりません。

上述したカールの形状によっては、まぶたが厚い場合きれいにカールがでないことも。また、カールした毛先がまぶたに当たって不快感を感じることもあることから、お客様に合わせて選ぶ必要があります。

まつ毛パーマロットを選ぶときの目安

まつ毛パーマのロットを選ぶ際の目安となる基準を紹介します。

ロットは、まつ毛の長さに合わせて選ぶことが大切です。ロットからまつ毛がはみ出ないようにしなければならないため、まつ毛が長い人にはLサイズ、短い人にはSサイズを使用するのが基本。ただし、まつ毛の太さや痛み具合も考慮して、サイズの調整も必要です。

一般的な基準は、まつ毛の長さが6mm以下でSサイズ、6～8mm程度でMサイズ、8mm以上でLサイズが最適とされていますので、参考にしてみましょう。

人気のまつ毛パーマロットを紹介

まつ毛パーマロットには多くの種類がありますが、そのなかでも人気のおすすめロットを紹介します。ゴムロットとシリコンロットのおすすめをそれぞれ紹介するので、ロット選びの参考にしてください。

EYELASH MANIA

2003年に発売されて以来20年にわたって愛用されている特許登録商品のゴムロット。カールの種類、サイズ展開ともに豊富で、カールはC・D・L・O・LowDの5種類です。

カールの種類もたくさんあるので、一重や奥二重・二重などまぶたの特徴に合わせて利用することができます。長く愛されてきただけあって、安定の定番商品ロットです。

万能シリコンロット

国内最大級のアイビューティ商材を取り扱う、プロ向けの専門ショップ「アイラッシュガレージ」。そのなかでも人気の「万能シリコンロット」は、S・M・Lのサイズ展開があり20本入りで薄い作りになっているのが特徴です。

シリコンロットのメリットである吸いつき感のある使用感で、まぶたにしっかりつくため扱いやすく、カットして使うことができます。

ロットの正しい使い方は？使用する手順を紹介

ロットの正しい使い方の手順を確認していきましょう。ロットの種類によってもかえる必要があり、サロンごとに決められた手順が異なることがあります。ここでは、ひとつの例をお伝えしますので、参考にしてください。

クレンジングでまつ毛の汚れをオフ
目元にロットを置いて固定する
ロットにグルーをぬり、巻き上げる
薬剤（1剤）を塗布
薬剤をふき取り再度まつ毛を巻き上げ、薬剤（2剤）を塗布
ロットを外し、パーマ液を洗い流す

ポイントは、まつ毛の根元部分にまぶたに沿って平行にすること。次にロットを固定しますが、固定は巻き上げのできを左右するため、重要な工程です。目元の中央を基準として目頭から目尻までを平行にし、毛の根元部分に沿ってロットを固定しましょう。

アフターケアの方法もしっかりとお伝えしよう

希望通りのデザインでまつ毛パーマが仕上がっても、まつ毛が痛んだり、すぐにパーマがとれてしまったりといったトラブルも考えられます。そのため、まつ毛パーマ後のアフターケアが重要であることは、アイリストとしてお客様にしっかり伝える必要があるでしょう。

ここでは、まつ毛パーマをかけた後のお手入れ方法を紹介します。

まつ毛美容液を使う

まつ毛パーマは、パーマ液を使って一度毛の内部の組織を壊し、カールを作って再結合させるもの。そのため、まつ毛へのダメージは避けられず、キューティクルが開いた状態となります。

そこで、まつ毛をいたわるためにまつ毛美容液の使用をおすすめしましょう。まつ毛に栄養を与えることで健康なまつ毛の育毛につながり、カールも長持ちします。

クレンジングのやり方に気をつける

まつ毛パーマをかけた後は、クレンジングのやり方にも気をつける必要があります。まず、こするのは絶対にNG。目元専用のクレンジング剤の使用や、コットンや綿棒を使ったメイクオフを心がけて、まつ毛にダメージを与えないことが大切です。

アイシャンプーや目元専用のリムーバーを使う

アイシャンプーや目元専用のリムーバーは、こすらずにしっかりと汚れを落とすことができます。こするのはNGなので、専用のクレンジング剤を使うことが推奨されています。

目にしみないやさしい成分で、まつ毛のケア成分が配合されたものなどもあるので、特に店販の商材があればおすすめしてみましょう。

アイシャンプーについては、以下の記事で詳しく解説していますのでこちらも参考にしてください。
アイシャンプーとは？ どんなメリットがあるの？ サロンに導入する時のポイント

しっかり比較してお客様にぴったりのロットを選ぼう

ロットにはさまざまなカールの種類とサイズがあります。アイリストは、デザインだけでなく、お客様のまぶたの形状やまつ毛の生え方、二重か一重か、まぶたの重さなども考慮して仕上がりをイメージしなければなりません。

お客様のイメージをしっかり形にできるよう、ロット選びをする必要があります。

ロット選びには、基本となる選び方の基準がありますが、すべてのお客様に当てはまるとは限らないため、プロとしてさまざまなことを考慮してお客様に満足していただけるロットを選びましょう。

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