まつエク施術で起こりやすいアレルギーとは? 予防する方法はあるの?

まつエクサービスを提供しているサロンはたくさんあります。ただし、まつエクを施術する立場においては、さまざまなリスクがあることを知っておかなければなりません。

その中の1つが「アレルギー」。まつエクではアレルギーが起きることがあり、予防法や起きてしまった時の対処法を理解しておくことが重要です。

今回は、まつエクにおけるアレルギーの原因や、予防対策法について詳しくお伝えします。お客様の健康やサロンの信頼に関わる部分なので、しっかり頭に入れましょう。

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まつエク施術で起こりやすいアレルギーとは?

お客様によって個人差はありますが、まつエクの施術では、さまざまなアレルギーが起きる可能性があります。そこで、まつエク施術で起こりやすいアレルギーにはどんなものがあるのかを押さえていきましょう。

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1. グルー

1つ目は、まつエクをつけるための接着剤、グルーによるアレルギー。まつエク時のアレルギーとして、もっとも大きな要素といわれるものです。

アレルギー発症のメカニズムとしては、グルーを塗ってから固まる(硬化)までの過程で発生する「ホルムアルデヒド」による刺激が考えられています。

毒性を持つ揮発成分のため、目や鼻に入ってきた際に、人によってはしみる・痛む・かゆい・くしゃみが出る・鼻水が垂れるなどの症状が出てきます。

また、グルーが硬化する前に濡れると、ホルムアルデヒドが液状化し、それがもし皮膚についた場合はかぶれなどの炎症が起きることがあるため、注意しましょう。

2. 保護テープ

2つ目は、まつエク施術の際にまぶたを持ち上げたり下まぶたを押さえたりするのに使う、保護テープによって引き起こされるアレルギー。敏感肌の人は、テープの粘着部分の刺激によってかゆみなどの症状が出てしまうことがあります。

3. ツイーザー

3つ目は、ツイーザー(金属)で引き起こされるアレルギーです。お客様が金属アレルギーを持っている場合、ツイーザーが皮膚に触れてしまうとアレルギー症状が出る可能性があります。

触れないように慎重に施術を行う必要があるほか、アレルギーが出にくいチタン製のツイーザーを使用することも検討してみてください。

どんな症状が起きるの? 起きた時の対処法を紹介

まつエクでアレルギーが起きてしまった場合、一体どんな症状が起きるのでしょうか。前章で触れた内容もありますが、下記のような症状が出ることがあります。

・目がかゆい
・まぶたが腫れる・水ぶくれができる
・目が充血する
・目の中がゴロゴロする
・目の周りが痛い
・涙や目やにが出る
・くしゃみ・鼻水が止まらない

起きたらどうする? 対処法を紹介

まつエクで上記のようなアレルギー症状が出てしまったらどうすればいいのか、以下で対処法をチェックしましょう。

まつエクをオフする

まずは初期症状が出た時点で、アレルギーの原因になっているまつエクを外すことが重要です。まつエクをつけたまま放置していると、アレルギーが重症化してしまう恐れがあります。

せっかくつけたのにもったいないと感じるお客様もいるかもしれませんが、症状を悪化させないためにもオフしたほうがよいことをお伝えしましょう。なお、オフを無料で行っているサロンもあります。

眼科の受診を促す

アレルギー症状が出てしまっても、自己判断は危険。お客様には速やかに眼科を受診してもらうよう伝えましょう。専門家に診てもらい、適切な処置や治療を受けることが大切です。

また、完治するまではまつエクをつけないこと、アレルギーの状態によっては医師の許可が出るまでまつエクを控えることも伝えておきましょう。

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アレルギーを防止する方法はあるの?

実際のところ、冒頭の章で紹介したようなまつエクによるアレルギーを完全に防ぐことは難しいです。しかし、なるべくアレルギーが起こらないようにリスクを減らす方法はあります。どんな方法なのか、以下でアレルギーの予防対策について見てみましょう。

1. パッチテストを行う

まず、パッチテストを実施して、グルーでアレルギー反応がないことを確かめてから施術する方法。

特に、初めてまつエクをする・過去に化粧品や薬剤でアレルギーが出たことがある・特別な日のためにまつエクをする・アレルギー体質であるといったお客様の場合、パッチテストは欠かせません。

やり方としては、数本のまつエクをつけて48時間置き、問題ないか経過を見て、異常がなければ本装着する方法が一般的。

ただし、テストで異常がなくても、グルーの量やマツエクの本数が増えると症状が出てしまう人もいるので、必ずしも安全性が保証されるというわけではないことは知っておきましょう。

2. 低刺激のグルーを使用する

なるべく刺激の少ないグルーで施術をする方法もおすすめです。ホルムアルデヒドを完全に抑えることは難しいですが、放散量が少ない・刺激が控えめといったグルーもあります。

「ブチルシアノアクリレート」や「エトキシエチルシアノアクリレート」を主成分にしたグルーの使用を検討してみましょう。

3. カウンセリングでリスクを伝える

お客様へのカウンセリング時に、アレルギー体質の有無や、起こりやすい状態にないかなどをしっかり聞き取ることも大切です。

また、施術時にはお客様に合ったグルーやツイーザーなどを使い、極力アレルギーの発症を抑えましょう。体質によっては、まつエクを控えたほうがよいケースもあります。

お客様に伝えておきたいこととは?

お客様に対しては、アレルギーが起きる可能性があることなど、きちんと前もってリスクを説明しておくのも重要。また、グルーが完全に硬化するまで(施術後7時間ほど、できれば24時間)は濡らさないように伝えましょう。

4. こまめな換気を行う

施術中はこまめな換気を行い、なるべくホルムアルデヒドが室内に留まらないようにするという対策もあります。特に夏や冬などは、空調のため換気がおろそかになりがちですが、意識して換気しましょう。

また、ホルムアルデヒドを除去してくれるジェルや機械などを利用するのもおすすめです。

5. 技術を磨く|テープワーク

まつエク中に目の周りの保護に使用する、「保護テープ」の扱いにも注意。テープでまぶたを上げすぎると目が開いた状態になり、ホルムアルデヒドが目に入りやすくなってしまう恐れがあります。

貼った際に皮膚を引っ張りすぎていないか改めて見直すとともに、テープワークの技術を磨くことも大切です。

リスクを減らしてお客様に安心して施術を受けていただこう

まつエク施術では特にグルーによるアレルギーが起こりやすく、しみたり痛んだりかぶれたりと、さまざまな症状が出る可能性があります。

まずはなるべくアレルギーを起こさせないように、パッチテストや使用するグルーの見直しなど、リスクを減らす方法を実践してください。また、万が一アレルギーが起きた際には素早くオフし、専門医に診てもらうことも重要です。

できる対策を万全に行い、お客様に安心してまつエク施術を受けてもらいましょう。

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