ワンホンまつエクの作り方や似合う人、長持ちのコツまで紹介
まつエクにもさまざまなデザインやトレンドがありますが、そのなかで近年注目が高まっているのが「ワンホンまつエク」。流行を押さえたいならぜひ知っておきたいまつエクの種類です。
そこで今回は、ワンホンまつエクに焦点を当てて、どんなデザインなのかはもちろん、メリット・デメリット、似合う人の特徴、具体的な作り方、デザインを長持ちさせるコツまで網羅的に紹介しますので、これから試してみたい方も、サロンのメニューに取り入れたい方も、ぜひ参考にしてください。
ワンホンまつエクとは?

ワンホンまつエクとは、等間隔に配置した長いエクステの束(柱)と、その間を埋める短いエクステで、長短のコントラストを際立せるデザインです。メリハリのあるデザインで、ぱっちりとした華やかな目元になるのが特徴です。
主な特徴として、以下の3点が挙げられます。
①柱となる束感
目幅全体に6〜8本の長い束(柱)を作ることで、華やかで印象的なまつ毛を演出します。
②長短のメリハリによる立体感
柱となる束の間を2〜3mm短いエクステで埋めることにより、わざとらしくない立体感と程よい抜け感を両立させています。
③アイライン効果と縦幅の強調
根元から立ち上がった束が目の輪郭を自然に強調するため、アイラインを引いたようにくっきりと、目を縦に大きく見せる効果が生まれます。
ワンホン(網紅)とは中国語で、ワン(網)=インターネット、ホン(紅)=大人気という意味から、インフルエンサーのことを指します。そこから、中国のインフルエンサーから流行したものを示すときに「ワンホン」という言葉が使われるようになりました。
まつエク以外に、「ワンホンメイク」「ワンホンヘア」といったように、トレンドのメイクやヘアスタイルなどに対して「ワンホン」がつけられることもあります。
ワンホンまつエクのメリット

【利用者向けのメリット】
・アイライン効果で目を大きく見せる
短いまつ毛をベースに、束感のある長いまつ毛を等間隔に配置するため、アイライン効果で目元が引き締まります。長さのコントラストが作る立体感と、束による縦幅の強調で、ぱっちりとした華やかな目元を演出できます。
・自然な抜け感で盛れる
つけまつ毛のような均一な濃さではなく、束と束の間に空間があるため、程よい抜け感が生まれます。地まつ毛にボリュームがなくて悩んでいる人や、ナチュラルに目元を盛りたい人におすすめです。
・デザイン性が高く、パーソナライズ可能
目の形やなりたい印象に合わせて、束感の強さや本数、カール、カラーなどを細かく調整できます。自分だけのオリジナルデザインを楽しめるのも大きな魅力です。
【施術者向けのメリット】
・客単価アップにつながる
デザイン性が高く、技術力を要するため、通常のシングルラッシュメニューよりも高い価格設定が可能です。提案の幅が広がり、サロンの売上向上に貢献します。
・他サロンとの差別化
トレンドのデザインをいち早く導入し、高い技術で提供することで、集客力の強化やリピート率の向上につながります。「ワンホンまつエクならこのサロン」というブランディングが可能です。
・SNSでの集客効果
仕上がりが華やかで写真映えするため、InstagramなどのSNSで施術事例を発信すれば、新規顧客の獲得に繋がりやすいというメリットがあります。
ワンホンまつエクのデメリット

ワンホンまつエクのメリットがつかめたところで、つづいて、デメリットと、施術が向かない可能性のあるケースもチェックしましょう。
・地まつ毛が長すぎる、または量が多すぎる
地まつ毛がすでに長い場合、エクステとの長短のコントラストが出にくく、デザインの魅力が半減してしまうことがあります。
・デザインが崩れやすい
束(柱)の部分が一本でも取れたり、向きが変わったりすると全体のデザインバランスが崩れやすい、繊細なデザインです。そのため、持続期間は一般的なまつエクより少し短い2~3週間が目安となります。洗顔時や就寝時は特に注意が必要です。
・アレルギーなどが心配な場合について
他のまつエクと同様、使用するグルー(接着剤)が体質やお肌に合わない可能性も考えられます。ご心配な方やまぶたが敏感な方は、事前にアイリストへ相談の上、パッチテストを行うと安心です。
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ワンホンまつエクが似合う人とは?目の形別おすすめデザイン

以下のような方にワンホンまつエクは特におすすめです。
・地まつ毛が少ない・短い人
・自然に目元を華やかにしたい人
・トレンドを取り入れたメイクをしたい人
・中華系メイクやアイドル風の目元が好きな人
さらに、目の形に合わせてデザインを調整することで、より魅力を引き出すことができます。
【一重・奥二重の方】
おすすめのデザイン・カール
根元からしっかり立ち上がる Dカール や Lカール を使用
・効果
まぶたをリフトアップさせ、目の縦幅を強調し、黒目を大きく見せる効果が期待できます。
【丸目の方】
おすすめのデザイン・カール
目尻を長めにしたデザインや、カールが緩やかな Jカール や Cカール を目尻に使用
・効果
目の横幅を自然に広げ、優しい印象やセクシーな印象を与えます。
【切れ長の方】
おすすめのデザイン・カール
黒目の上に長さを出すデザインや、カールが強めの Cカール や Dカール を中央に配置
・効果
目の縦幅を強調し、よりぱっちりとした可愛らしい印象に近づけます。
ワンホンまつエクの作り方

ワンホンまつエクの基本的な作り方を、具体的な数値と共に3ステップで紹介します。
①柱の配置(6~8本・等間隔)
まず、地まつ毛の油分や汚れをプライマーでしっかり除去した後、デザインの核となる長いエクステ(柱)を、左右のバランスを見ながら片目6〜8本程度、均等な間隔でマッピングし、装着していきます。この柱がデザインの骨格となるため、特に太く健康な地まつ毛を選んで装着することが重要です。
②短い毛で間を埋める
次に、柱と柱の間のすき間を、短いエクステで埋めていきます。このとき、柱より2〜3mm短いエクステを選ぶのが基本です。地まつ毛の層に合わせて複数の長さを使い分けると、より自然で立体的な仕上がりになります。よりメリハリをつけたい場合は、カールを一段階弱いもの(例:柱がDカールなら、間はCカール)にすると効果的です。
③仕上げとコーティング
全体の装着が終わったら、コームで優しく毛流れを整えます。仕上げに、まつ毛美容液やクリアタイプまたはブラックタイプのコーティング剤をマイクロブラシやピンセットに取り、毛先3分の1程度を優しくつまむように塗布して束感を強調します。根元に塗布しすぎると、かえって毛穴詰まりの原因になるため注意が必要です。
【ワンホンまつエク デザインの目安】
ここで紹介する数値は、ワンホンまつエクをオーダーする際や、施術者がデザインする際の目安となる基本的なテンプレートです。この数値を基準に、お客様の目の形やなりたいイメージに合わせて調整することで、理想の仕上がりを実現できます。
■長短の比率:長い毛 約35% / 短い毛 約65%
全体の約3分の1が主役となる長い「柱」のエクステ、残りの約3分の2がその間を埋める短いエクステ、という構成がバランスの取れたデザインの基本です。主役の柱が多すぎると、ワンホンまつエク特有の抜け感がなくなり、重たい印象になってしまうためこの比率が重要になります。
■長さの差:2〜3mm
長い毛と短い毛の長さの差は2〜3mmが基本です。ナチュラルで上品な仕上がりにしたい場合は2mm差、コントラストをはっきりさせて華やかに見せたい場合は3mm差にするのがおすすめです。
■装着本数:120〜160本 なりたい印象に合わせて本数を調整します。
・約120本: 自まつ毛が増えたような、さりげなく上品な仕上がり。
・約140本: デザインのバランスが最も良い、定番のボリューム感。
・約160本以上: アイドルのような、ぱっちりとした華やかな印象に。
■施術時間:約90分〜120分
均等なバランスで束を配置し、全体のデザインを見ながら繊細な装着が求められるため、通常のシングルラッシュなどより少し長めに時間がかかる傾向があります。
■推奨リペア周期:2〜3週間
デザインの要である束(柱)が1本でも取れると、その部分だけが目立ち全体のバランスが崩れて見えやすくなります。そのため、一般的なまつエク(3〜4週間)より少し早めのリペアで、常に綺麗な状態をキープするのがおすすめです。
ワンホンまつエクのデザイン例

最後に、ワンホンまつエクのデザイン例を紹介します。サロンでオーダーする際の参考にしてください。
1. ナチュラル系:140本デザイン
一番長いエクステを11mm前後、その両脇に1mm短いものを使い、一番短いものは8~9mmのボリュームラッシュを使用したデザイン。3Dボリュームラッシュなどを組み合わせることで、本数が多くても自然な密度と軽やかさを両立できます。初めてワンホンまつエクを試す方や、お仕事の規定などで派手なデザインは避けたい方にもおすすめです。
・用途: オフィス、普段使い
・本数: 140本
・長さ: 8mm~11mm
・太さ: 0.06mm / 0.1mm
・毛質: ボリュームラッシュ + シングルラッシュ
・カール: Cカール(全体)、Jカール(目尻)
2. ぱっちり系:フラットラッシュデザイン
短い部分は7~9mm、長い部分は10~12mmのフラットラッシュのみを使用したデザイン。フラットラッシュは一本一本の存在感があるため、毛先まで濃く、印象的な瞳を演出できます。特別なイベントや写真撮影など、しっかりと目元を際立たせたい時に最適です。
・用途: イベント、写真映え
・本数: 160本
・長さ: 7mm~12mm
・太さ: 0.15mm
・毛質: フラットラッシュ
・カール: Dカール(黒目上)、Cカール(目頭・目尻)
3. 個性派:カラーMIXデザイン
ダークブラウンやブラックをベースにしつつ、短い部分にオレンジやパープル、ネイビーなど異なる色を取り入れることでメリハリが出ます。光の当たり方でさりげなく色が分かり、周りと差がつくおしゃれな目元に。ところどころにグレージュのカラエクを取り入れると、よりナチュラルな印象や透明感のある雰囲気を作れます。
・用途: トレンド、おしゃれ
・本数: 140本
・長さ: 8mm~11mm
・太さ: 0.15mm
・毛質: フラットラッシュ(カラー)
・カール: CCカール
商材・道具の選び方(施術者/学生向け)

ワンホンまつエクのクオリティは商材選びも重要です。
・毛質
束感をしっかり出すならフラットラッシュ、繊細な密度を出すなら極細のボリュームラッシュを組み合わせるのがおすすめです。
・グルー
束を作りやすく、硬化後も柔軟性があるタイプが向いています。施術スピードに合わせた速乾性、お客様の体質を考慮した低刺激タイプ、最近ではオイルクレンジング対応のグルーなどもあるため、目的に応じて最適なものを選びましょう。
・ツイザー
繊細な束を作るため、先端の噛み合わせが良く、精密な作業がしやすいものが不可欠です。まつげをかき分けるツイザーはストレートタイプ、エクステを掴むツイザーは先端がカーブしたものが一般的です。長時間の施術でも疲れにくい、軽量で手に馴染むものを選ぶと良いでしょう。
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デザインを長持ちさせるコツ(利用者向け)

繊細なワンホンまつエクを綺麗に保つためのセルフケアを紹介します。
・施術後24時間は濡らさない
グルーが空気中の水分と反応して完全に硬化するまでには、時間がかかります。完全に固まる前に水分に触れると接着力が弱まる原因になるため、施術当日は洗顔や入浴を工夫し、目元を濡らさないようにしましょう。
・オイルフリーのクレンジングを使用する
まつエクのグルーは油分に弱い性質を持っています。オイルクレンジングを使用するとグルーの劣化を早め、エクステが取れやすくなってしまうため、クレンジングや洗顔料は必ずオイルフリーの製品を選んでください。
・うつ伏せで寝ない
就寝中の枕との摩擦や圧力は、エクステが折れたり、根本から変な癖がついたりする原因になります。特に繊細なワンホンまつエクは、接着面が剥がれやすくなることもあるので、できるだけ仰向けで寝ることを心がけましょう。
・コーミングとコーティング剤を活用する
日々の洗顔などで乱れがちな毛流れを、朝晩コームで優しく整えましょう。さらに、コーティング剤でエクステを水分や油分から保護してあげることで、ワンホンまつエク特有の綺麗な束感がキープされ、持ちが格段に良くなります。
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他デザインとの比較(ワンホン/韓国風/バインドロック/まつげパーマ)

どのデザインにしようか迷っている方のために、他の人気デザインとの違いをまとめました。
【ワンホンまつエク】
仕上がり |
長短差が明確で華やか。縦幅を強調したドールアイ。 |
|---|---|
施術方法 |
長い束と短いエクステを組み合わせて装着。 |
持ち |
2~3週間 |
向いている人 |
ぱっちりとした印象にしたい方、トレンドのデザインを楽しみたい方。 |
【韓国風束感まつげ】
仕上がり |
ワンホンより繊細でナチュラルな束感。自まつ毛感を活かしたデザイン。 |
|---|---|
施術方法 |
エクステ装着 or パーマ+コーティング。 |
持ち |
2~3週間 |
向いている人 |
自まつ毛の長さを活かしつつ、K-POPアイドルのようなトレンド感を出したい方。 |
【バインドロック】
仕上がり |
濃密な束感とくっきりとしたアイライン効果。1本1本が濃く見える。 |
|---|---|
施術方法 |
自まつ毛1本を、2種類のエクステで上下から挟み込むように装着。 |
持ち |
5~7週間(非常に良い) |
向いている人 |
とにかく持ちを重視する方、アイメイクを時短したい方、少ない本数で濃さが欲しい方。 |
【まつげパーマ/ラッシュリフト】
仕上がり |
自まつ毛をカールさせるため、最もナチュラル。手入れが楽。(※ただし、長さや密度は自まつ毛以上に増えません) |
|---|---|
施術方法 |
自まつ毛にパーマ液でカールをかける。 |
持ち |
4~6週間 |
向いている人 |
ビューラーの手間を省きたい方、メイク時間を短縮したい方。 |
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トレンドのワンホンまつエクをメニューに取り入れよう

ワンホンまつエクとは、中国で流行している人気のまつエク。長さの異なるエクステを適切に配置することにより、トレンドを押さえながら目元のおしゃれを楽しむことができます。
ボリューム感や印象はデザインによってある程度調節でき、目元に自信をつけたい人や中華メイクが好きな人には一度試してほしいまつエクです。
お客様への提案の幅を広げ、サロンの魅力を高めるためにも、ぜひトレンドのワンホンまつエクをメニューに取り入れましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ワンホンまつエクの本数目安は?
A. ナチュラルな仕上がりなら120本前後、華やかにしたい場合は140〜160本が基準です。ただしこれはあくまで目安ですので、最終的にはアイリストと相談し、ご自身のまつ毛の状態に合った本数を見つけるのがおすすめです。
Q2. 一重・奥二重でも似合いますか?
A. はい、似合います。根元からしっかり立ち上がるカールを選ぶことで、まぶたがリフトアップし、むしろ目がぱっちり見える効果が期待できます。
Q3. 持ちはどのくらいですか?
A. 2〜3週間がリペア(お直し)の目安です。デザインが崩れやすいため、通常のまつエクより少し早めのメンテナンスを推奨します。
Q4. マスカラは使えますか?
A. 基本的に不要ですが、使用する場合はお湯で落ちる繊維なしのタイプを毛先に軽く塗る程度にしましょう。クレンジングの際にゴシゴシ擦る行為がエクステの持ちを悪くする一番の原因になるため、お湯で簡単に落ちるものを選ぶことが大切です。
Q5. サウナやお風呂はいつから入れますか?
A. 施術後、最低でも24時間はグルーが完全に乾いていないため、水濡れや高温多湿の環境は避けてください。





