美容室のトリートメントの種類とは?おすすめの方法と特徴を紹介
美容室では、さまざまなトリートメント剤や技術を使ったトリートメントサービスが提供されています。実際に利用したことがある、または興味があるという人も多いのではないでしょうか。
今回は、美容室のトリートメントについて、種類やそれぞれの特徴を解説します。また、髪が傷む原因もお伝えするので、なるべく傷みを進行させないよう日常生活のなかでも意識してみてください。
美容室のトリートメント(サロントリートメント)とは
美容室のトリートメント(サロントリートメント)というのは、美容室でプロの手によって施されるトリートメントのことです。
自宅で自分でトリートメントをしている人も多いかもしれませんが、美容室で行ったほうが高い効果と持続力に期待できます。とくに紫外線やヘアカラー剤などで傷みが進んだ髪は、美容室でケアしてもらうのがおすすめです。
トリートメントの意味
髪は一度傷んだら治すことができないといわれています。なぜなら、髪には自己再生能力がないためです。
そこで、トリートメントは毛髪の傷みを「治す」のではなく、髪に水分や油分を補い、毛の表面をコーティングして「隠す」という役割を果たします。
美容室のトリートメントには豊富な種類がある
美容室で提供されるトリートメントのメニューには、たくさんの種類があります。さまざまな技術が用いられており、効果が出やすい髪質や髪の状態などが異なるので、自分に合いそうなものを探してみてはいかがでしょうか。
ここでは、豊富な美容室トリートメントのなかから6つの種類を紹介します。
1. サイエンスアクアトリートメント
サイエンスアクアトリートメントでは、まずアルカリ電解水の力によって髪の毛をやわらかく、かつ膨潤させます。すると、キューティクルが開くため、トリートメント成分の栄養が内部に浸透しやすくなるという仕組みです。
トリートメント剤を入れたのちに、今度は酸性の水でキューティクルを引き締めます。髪への負担がほぼないといわれる技術で仕上がりも自然です。
しかし、持続力は高くなく、キープするためには繰り返し行う必要があります。
2. 酸熱トリートメント
酸熱トリートメントは、枝毛や切れ毛、チリチリのダメージ毛などに対して高い効果を発揮するとされている方法。クセの少ないストレートヘアに近づくことができます。
トリートメント剤にヘアアイロンの熱を加え、薬剤に含まれている酸に化学反応を起こさせて、髪の毛のタンパク質の結合を強めることによって髪質の改善が望めます。ただし、施術する美容師の腕によって仕上がりが左右されることが注意点です。
3. ケラチントリートメント
髪の毛を構成するタンパク質にはいくつかの種類があり、ケラチントリートメントは、なかでも一番多い「ケラチン」というタンパク質を補う方法です。
羊の毛から抽出された「羊毛ケラチン」が使われることも多いですが、人の毛を使った「人毛ケラチン」を配合している薬剤もあります。人毛なのでなじみがよく、より高い効果が期待できるでしょう。
4. 酵素トリートメント
酵素トリートメントは、ヘアアイロンやコテの多用などが原因で硬くなった髪を酵素の力でほぐすことにより、髪の柔軟性を取り戻すケア方法です。
イメージとしては、パイナップルなどの酵素の力で肉をやわらかくする作用と同じような感じ。ふんわりしてボリュームが出やすくなり、触り心地もよくなります。
5. TOKIOトリートメント
TOKIOトリートメントでは、「インカラミ」という特許技術を用いた「TOKIO INKARAMI(トキオインカラミ)」というシリーズの商品を使用。ケラチンを髪の内部に入れ、中で膨らませることによって、毛髪の強度を高めてハリやコシのある髪へと導きます。
ノーベル賞を受賞した「フラーレン」という成分も配合されており、ダメージヘア・細毛・ごわつき・パサつき・切れ毛など多くの悩みに効果的です。
6. トリキュアトリートメント
トリキュアトリートメントは、通常のトリートメント(システムトリートメント)と酸熱トリートメントを融合させた技術です。「レブリン酸」という酸を配合しており、酸熱トリートメントより低料金で受けられ、ダメージ補修に高い効果を発揮します。
酸熱トリートメントは、過収れんを防ぐため、1回行うと1.5~2ヶ月空けなければなりません。そのため、周期の合間のケアにもおすすめです。
そもそもなぜ髪は傷むの?原因を紹介
美容室でトリートメントを受けるのは、髪の毛が傷んでいるからという理由が多いと考えられます。では、そもそも毛髪はなぜ傷んでしまうのか、原因について見ていきましょう。
紫外線
髪も肌と同様、紫外線によるダメージを受けます。そのため、表面を守っているキューティクルが開き、乾燥したり水分や栄養が逃げることで、切れ毛や枝毛の原因に。
紫外線による傷みを防ぐには、UVカット効果のあるスタイリング剤を使用したり、髪用の日焼け止めを使用したり、帽子や日傘などで対策しましょう。
シャンプーやブラシ・クシ
とくにロングヘアの人は、シャンプーのときに髪のもつれなどをそのまま摩擦することによる傷みが発生しやすいです。
そこで、はじめにブラッシングでよくとかして絡みをほどき、さらさらにします。それからシャンプーをよく泡立て、地肌をもみ込むようにして洗い上げましょう。
また、摩擦が起こりやすいのでブラシやクシの使い方にも注意が必要。毛先のほうからやさしくとかしてみてください。
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱
ドライヤーやヘアアイロン、コテを日常的に使う人もいるのではないでしょうか。髪の毛に熱を加えすぎると、もともと毛が持っている水分や油分が奪われたり、髪の毛が硬くなったりしまいます。
熱によって髪がやけどを起こしたような状態になり、髪の内部にあるタンパク質が固まって硬さやごわつきの原因に。熱から守ってくれるスタイリング剤を使用する、適宜冷風を使う、使用時間や使用頻度を減らすなどの工夫をしてみましょう。
自然乾燥(濡れた状態で放置)
髪が濡れているときは、キューティクルが開いているため、無防備でダメージを受けやすいです。ですので、そのままにしておくと、髪同士や枕などの寝具との摩擦ダメージが大きくなります。
すると、キューティクル自体がはがれ落ちてしまったり、髪内部の栄養やうるおいが逃げてしまったりと、毛がパサつく・ごわつくなどの原因に。また、頭皮に雑菌が繁殖してしまうため、自然乾燥は避け、適切にドライヤーを使用することも大切です。
カラーやパーマなどの薬剤
薬品のアルカリ性が髪にダメージを与え、キューティクルを開かせる原因に。髪の内部のタンパク質が奪われやすくなり、ダメージにつながります。
カラーやパーマを繰り返していると、当然ダメージが蓄積されて深刻化するので、適度に間隔を空ける、リタッチでとどめる、美容室でトリートメントなどのケアをするといった対策が必要です。
さまざまな種類の美容室トリートメントのなかから自分に合った方法でケアしてもらおう
美容室のトリートメントには多くの種類があり、髪の状態などによって合う種類が異なります。また、髪の傷みの原因にはいろいろあり、日常生活のなかでも傷んでしまう可能性があります。
ダメージを「治す」ことは難しいですが、美容室のトリートメントで適切なケアを受けて改善させ、美髪を目指しましょう。
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