コンプレックスがあるからこそ、お客さんに寄り添える。「LAND」はらえりかさんの考え方

美容師・はらえりかさんが営む、「LAND(ランド)」。「年間を通してのスタイル提案」や「ファッションなども交えたカウンセリング」など、お客さんに寄り添うスタイルが人気の美容室ですが、後編では、はらさんの考え方や、得意な髪型、趣味のハンドメイドについて詳しくご紹介します。

今回、お話を伺ったのは…

はら えりかさん

「LAND」代表

女性限定、完全予約制の美容室「LAND」を営む、2児の母。趣味は、ハンドメイドアクセサリーづくりで、そちらもプロの領域。押し付けがましくないスタイル提案で、リピーターのお客さんが多い。

instagram:@land_haraerica

髪のことで悩んだ経験が多いからこそ、お客さまに寄り添える

お客さんの理想を叶えるスタイルを目指す

――前編では、施術前のカウンセリングやスタイルの提案についてお伺いししてきましたが、ここからは、はらさんの得意なスタイルについて教えていただきたいと思います。

基本的に、どんなカットもできますが、個人的にはショートスタイルが好きですね。ショートといっても、様々なスタイルがあって、奥が深いですし、顔周りに髪の毛がスタイルだから、その方の印象を左右しやすいんですよ。

――お客さんとは、どんなポイントについてお話されるのでしょうか?

全体的なフォルムやカラーについてはもちろん、印象を大きく左右する前髪をどうするか、耳を出すか出さないか、襟足はどんな感じにするかなど、お客様のライフスタイルを聞きながら一緒に考えていきます。「夏で帽子を被ることが多ければ、後ろの髪の毛を刈り上げてみるのもいいですよ」といった提案をすることもありますね。

あとは、ショートの方ならよく感じることかもしれませんが、少し髪型を変えただけで、これまで、普通に着ていた服が、しっくりこなくなったり、逆に新しいものが似合うようになることもあります。そういった、服装への影響についても分かる範囲でお伝えするようにしています。

――それは、ぜひ知りたい情報ですね!例えば、どんなものがあるのでしょうか?

短めで格好いい感じのショートスタイルにしたときは、ふわっとした可愛らしいスカートは少し合わせづらくなるんです。逆にメンズライクなファッションがよく似合うようになったり、スカートでもタイトなデザインのものや濃い色のものが合わせやすくなったりします。お客さんがお店を出てから困らないようにこういったアドバイスもするようにしております。

――お客さんとしては、嬉しい情報ですね。そういったことはご自身で勉強されたのですか?

勉強した部分もありますし、私自身、ショートが好きで、でもくせ毛があってといった、髪質でいろいろと悩んで試行錯誤してきた経験があるので、それが役に立っている部分も大きいですね

「美容師目線」で生み出されるアクセサリーが人気!

こだわりを感じるハンドメイドアクセサリー

――インスタグラムでは、趣味のハンドメイドアクセサリーも投稿されていましたが、そちらについても伺えますか?

もともと、アクセサリーが大好きで。一時期、たくさんのアクセサリーをつけている時期もあって、知人からは「歩くアクセサリー屋」と言われていました(笑)。でも、子どもが生まれて、怪我をしないようにアクセサリーをつけなくなる時期があり、大きくなってからまたつけられるようにはなったのですが、その時感じたのは、自分が本当に欲しいデザインのものは、なかなか見つからないし、あっても高額だということでした。

――それだったら作ってしまえとなったわけですね。

その通りです。妥協して安価のものを買うのも、理想的だけど高額なものを買うのの嫌だな〜と思っていたときに「よく見たら自分で作れるじゃん!」となりまして。知り合いのアクセサリー作りが趣味の子に教えてもらいながら、いろいろ作っていたら、周りから「私にも作って」と依頼されるようになって、試しに以前働いていたサロンの一角にピアスをおいていたら、好評になりまして。

――すごいですね!どんな点が人気だったのでしょうか?

その時は、髪型に合わせてお客さんが可愛く見えるようなデザインのピアスを作っていたので、そこを評価してもらったのかもしれませんね。

子育てを頑張るママの為に挑戦していきたい

子どものお客さんからも人気のはらさん

――はらさんが現在のスタイルを築くまでには、どんな経緯があったのでしょうか?

私が美容師を志したのは、小学3、4年生の頃。くせ毛がコンプレックスで、それをどうにかしようと三つ編みなどのアレンジをしていたんです。それから、「私の髪もやって」と言われるようになり、まわりの大人からも「将来は美容師だね」と言われて意識するようになりました。

くせ毛だけではありません。今は、白髪も多いし、毛量も減ってきた気がするし。コンプレックスのかたまりなんです。でも、それも悪いものではないと思うようになりました。自分がいろんな悩みをもっているから、お客さんの悩みに寄り添えるし、お客さんが「最近髪の量が減ってきて…」と言われたときにも「私の方がやばいですよ〜」みたいな感じで笑い変えられたりするので

――素敵な考え方ですね。独立されるきっかけについてもうかがえますか?

独立前も、いろいろ柔軟に対応してくれる美容室で、オーナーさんにも恵まれていたのですが、コロナの中で、子どもの安全を確保しつつ、長く美容師をしていきたいと思ったのがきっかけですね。

――ありがとうございます。コロナがきっかけで、働き方などの見直されたのですね。最後に、今後の目標について教えてください。

これまでどおり、「LAND」のお客様は大切にしつつ、訪問美容にも挑戦してみたいと考えています。美容室に行きたいけど行けない、ママのためにいろいろと取り組んで行きたいですね。


はらさんが現在のスタイルを築くに至った3つの背景

1.コロナをきっかけに、子どもの安全と自分のやりたいことを叶えられるよう独立した

2.趣味のハンドメイドアクセサリーが人気なのも「髪型と合わせてスタイルを作れる」視点があったから

3.自分にたくさんのコンプレックスがあったからこそ、お客さんに共感し寄り添うことができる

印象的だったのが、「コンプレックスは悪いものではない」というお話。くせ毛や白髪などを、ネガティブに捉えて落ち込むのではなく、「他にも同じ悩みを抱えている人がいる」や「自分の仕事にどう活かすか」といった視点を持っていたからこそ、今のような人気のサロンを生み出せたのではないかと感じました。今後も、アクセサリー作りや訪問美容でより多くの方をハッピーにしていっていただきたいです!

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