美容学生がバイト先を選ぶ5つのポイントとは?おすすめのバイトや探し方を紹介
美容に関する高度な知識や技術を学ぶ美容学生は、専門性がさほど高くない学生に比べると、過密なスケジュールでカリキュラムが組まれています。それでも、勉強と両立しながら、アルバイトをしたいという人もいるでしょう。
しかし、バイトとはいえスタッフの一員になるため、髪色やネイルが制限される職場も少なくありません。
そこでこの記事では、美容学生がバイト先を選ぶときのポイントや、おすすめのバイト・バイト先の探し方について紹介します。
美容学生がバイト先を選ぶ5つのポイントとは?
学生のあいだにアルバイトをしておくことは、収入が得られるというメリットがあるだけでなく、社会勉強にも有効です。
しかし、美容学生は美容師の国家試験を受ける人が多いため、美容の勉強や課題の練習に忙しく、バイトに重きをおくことは難しいでしょう。
そんな美容学生が学校とアルバイトを両立させるためには、以下の5つのポイントに注意してバイト先を選ぶことがおすすめです。
・将来の仕事にバイト経験を活かせるか
・勉強と両立できるか
・自宅や学校から近いか
・時給や福利厚生が希望に沿っているか
・髪型やネイルが自由か
以下で、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
1. 将来の仕事に経験を活かせるか
バイトで経験したい職種にこだわりがなければ、美容師やネイリストなど、将来に活かせる仕事を選ぶのがおすすめです。現場で必要となる知識や技術を学べますし、サロンの雰囲気を肌で感じられるため、実際に自分が働く姿を具体的にイメージできるようになります。
また、バイトで習得した経験やスキルは、就活でのアピール材料として活用が可能。就職後もバイトでの経験を活かし、自信をもって働けることでしょう。
2. 勉強と両立できるか
美容学生ですが、「居残って課題の練習をしなければならない」などの理由で、予定を変更せざるを得ない場合があります。そのため、「授業や実習のスケジュールに合わせてシフト変更ができる」や「短時間でも働ける」など、シフト調整のしやすさでバイト先を選ぶのも手です。
働く曜日や時間が固定されている職場は避けて、シフト提出の期間が1週間から2週間程度で融通の効くバイト先を選びましょう。短時間勤務OKの職場だと、平日の授業後や隙間時間にもシフトを入れやすくなります。
また、職場によっては「単発バイト」の求人もあるため、勉強に重きをおいて、自身のスケジュールと日程が合う日にのみ働くことも可能です。
ただし、必ずしも自分が希望する日の求人があるとは限らず、体力が必要な仕事も多い傾向なので、こまめに求人情報をチェックするとよいでしょう。条件に合う求人が見つかったら、早めの応募がおすすめです。
3. 自宅や学校から近いか
バイト先選びでは、立地も重要な要素のひとつ。美容学生は、ウィッグやハサミなどが入った大きく重い荷物を持ち歩くことが多いため、自宅や学校から近いバイト先がおすすめです。移動するのに時間がかからず、通いやすい職場を選びましょう。
学校から徒歩圏内の職場や同じ沿線の職場なら、授業後に通いやすく、より長い時間働けます。自宅から徒歩圏内なら、学校の荷物を置いてからバイトに行けますし、休日には長時間働ける点もメリットです。
4. 時給・福利厚生が希望に沿っているか
平日の短時間勤務で稼ぎたい場合は、時給の高いバイトがおすすめです。昇給できたり、バイトでも賞与が出たりする職場を選ぶと、より稼げるようになります。働きやすい職場を探すなら、福利厚生もチェックしましょう。まかないや従業員割引などがあると、よりお得に働けます。
美容学校と提携している美容室でバイトするのもおすすめです。国家試験前に集中講座を開いてくれたり、技術を指導してくれたりなどのサポートを受けることができる場合もあります。
5. 髪色・ネイルが自由か
美容学生なら、髪の色を変えたりネイルをしたりしている人も多いのではないでしょうか。もし自分自身がバイト先でも髪色やネイルを自由にしたいのであれば、その点もチェックが必要です。
衛生上の観点から、食品を扱う会社は髪色やネイルの自由度が低い傾向にあるほか、さまざまなお客様の対応をするスーパーなども、ネイルNGのところが多くあります。
また、職場によっては髪の明るさのレベルを限定していることもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
美容学生におすすめのバイトとは?
美容学生にとって、自分自身の髪型や髪色・ネイルは勉強道具だと言えます。練習で派手な髪やネイルを施したときは、服装規定が厳しい職場ではNGになることも。美容学生が髪やネイルを気にせずに働けるバイト先はあるのでしょうか。
ここでは、美容学生におすすめの職種を5つご紹介します。
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1. 美容室・ネイルサロン
アルバイトを募集している美容室やネイルサロンは、美容学生を歓迎しているところが多い傾向にあります。美容学生への理解もあるため、髪色やネイルも自由に変えられるところがほとんどです。
さらに、美容室やネイルサロンでのバイトには、以下のようなメリットも得られます。
・学校では学べない実際の現場を経験できる
・技術を教わったり、国家試験に向けたアドバイスをもらえたりする可能性もある
・リアルな美容師の姿を近くで見ることで、自分がなりたい美容師像をイメージするヒントになる
・学生のうちに実務に慣れておくことで、就職後にスムーズに仕事が覚えられる
将来の仕事に役立つ有意義なバイトをしたい方にも、美容室やネイルサロンがおすすめです。
2. アパレルショップ
アパレルショップも、髪色やネイルをあまり制限されない職場です。ただし、お店の雰囲気やブランドイメージに合わなければ採用されない場合があるので注意しましょう。
アパレルショップでのバイトでは、さらに以下のようなメリットがあります。
・リアルな接客を間近で学べる
・コミュニケーション能力が身につく
・お店の服を社割で安く買える場合がある
・トータルファッションを学べる
アパレルショップのバイトで身につけた接客術やファッションの知識は、美容室やネイルサロンにも役立つでしょう。
3. コールセンター
お客様と対面することがなく、声だけで仕事をするコールセンターは、髪型や服装が自由な職場として知られています。ほとんどの場合、トークのマニュアルが完備されており、はじめての人や電話が苦手な人でも安心です。
コールセンターでのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・正しい言葉遣いを覚えられる
・コミュニケーション能力が身につく
・ほかの職種と比べて時給が高い傾向
・短時間勤務OKの場合が多い
・座り仕事なので体力的に疲れない
コミュニケーション力を上げたい方におすすめです。
4. 居酒屋
飲食業のなかで、比較的髪型や服装が自由なのが居酒屋です。学生アルバイトが多く働いており、楽しく働ける職場として知られています。
居酒屋でのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・ホールなら基本的な接客スキルが身につく
・ピーク時のみなど、短時間のシフトが可能
・比較的時給が高い
・まかないがある場合が多い
・同世代のバイト友達ができやすい
立地が駅前の職場も多く、通勤しやすいでしょう。
5. イベントスタッフ
フェスやイベントのスタッフも、職種によっては髪やネイルが自由の場合があります。イベントスタッフとして働くには、一般的には人材派遣会社への登録が必要です。
イベントスタッフのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・単発バイトなので自分のスケジュールに合わせて働ける
・時給や日給が高い
・1~数日の仕事なのでバイト先での人間関係に悩まされることが少ない
学校の勉強を優先したい方に向いているバイトです。
美容学生が美容室でできる仕事とは?
美容学生におすすめのバイト先をいくつか紹介しましたが、やはり実務を学べる美容室でバイトをしたいと考えるかもしれません。しかし、法律により、美容師免許を持っていない学生が美容室でできる業務は限られています。
ここでは、美容学生が美容室でできる仕事内容について説明します。
【注意】美容師免許が必要な仕事はできない
美容師免許を取得していない美容学生は、カットやパーマをはじめとする施術を行えません。「美容師法」にて、美容師免許を持たない人は美容の業務を行えないと明記されているからです。
美容室における美容の業務とは、カットやパーマ、シャンプーなどお客様へ行う施術全般を指します。
引用元
e-Gov法令検索|美容師法
受付業務・お客様対応
美容師免許を持っていない美容学生ができる仕事としては、受付業務やお客様対応などがあります。たとえば、「お客様のお出迎え」「お見送り」「会計」「予約の受付」「電話対応」などです。
受付業務は、その美容室の印象を左右する大切な仕事。バイトとはいえ、適当な対応は許されません。自分もサロンの一員としての自覚を持ち、責任を持って取り組みましょう。
裏方業務|掃除・洗濯
店内の掃除やタオルの洗濯、道具の整理や片づけなどの裏方業務も、免許を持たない美容学生が担当できる仕事です。
すべての美容師は、下積み時代に裏方業務を経験します。一見地味な仕事ですが、美容室を清潔で快適な状態に保つことは非常に重要。どんなにすぐれた施術をしても、「トイレが汚い」や「タオルがくさい」といったことでお店の評判が下がる可能性があるからです。任されたら真剣に取り組みましょう。
■美容師の給料・年収を詳しく紹介|収入UPを目指せる7つの方法とは?
■美容師におすすめな資格の種類とは?仕事の幅が広がる資格を紹介!
■美容師向けの求人サイトとは?おすすめの求人サイト16選を紹介!求人媒体の種類とメリット・注意点も解説
美容学生が自分に合ったバイト先を探すにはどうすればいいの?
ここまで、美容学生がバイト先を選ぶポイントや、おすすめのバイト先についてお伝えしました。ここからは、今までの内容を踏まえて、自分に合ったバイト先を見つける方法を紹介します。
求人サイト・アプリで探す
求人サイトや求人アプリは、スマホやタブレットなどを使って手軽に求人検索が可能です。希望の条件を指定すれば、該当する求人だけに絞って閲覧でき、応募も画面上で完結します。
アプリ版なら、サロンからの連絡やおすすめの求人などをホーム画面の通知で受け取ることもできるため、見逃す心配がありません。
美容業界でバイトをしたいなら、美容系に強い求人サイトがおすすめです。「リジョブ」は美容業界に特化しており、アプリ版もリリースしています。美容師やネイリストをはじめ、美容系の求人が豊富にあるため、きっと自分好みの求人が見つかるでしょう。
通っているサロンに聞いてみる
美容室やネイルサロンでバイトをしたいなら、今通っているサロンにバイトとして働けないか尋ねてみるのも手です。卒業後に働きたいと思えるサロンなら、なおさら確認してみるとよいでしょう。
反対に、卒業後は違うサロンで働くつもりなら、関係性が悪くなる可能性があるため控えたほうがよいかもしれません。
履歴書ではどんなことに気をつければいいの?
履歴書を記入する際のマナーとして、誤字や脱字などのミスや略称、空欄を残すことはNGです。また、間違った箇所を修正液などで消して上書きすることもマナー違反なので、ミスがあれば新しい用紙にはじめから書き直します。
学歴欄に学校名を記載する際は、正式名称で記入しましょう。美容学生の場合は、中学と高校の入学・卒業とあわせて、今通っている学校の名前の横に「在学中」と記載してください。
職歴は、これまでのアルバイト歴を記載します。派遣会社などを通じて働いていた場合は、派遣会社名の下に、担当した仕事内容を簡潔に記入するのがおすすめです。
履歴書のなかでも、志望動機は注目されやすいので、そのお店で働きたいと思った理由を具体的に伝えましょう。
面接で好印象を与えるにはどうすればいい?
面接では、「一緒に働きたい」と思ってもらえるよう、一般常識やTPOをわきまえることが大切です。シンプルなシャツやブラウスに、チノパンやひざ丈のスカートなど、清潔感のある服装を心がけると好印象につながるでしょう。
露出が多い服やシワ・汚れがある服、華美なアクセサリーは避け、メイクも控えめで個性を主張しすぎないようにします。
よく聞かれる質問として、自己紹介や応募理由・アルバイト経験の有無・週何日出勤できるか・出勤できない期間はあるかなどがあります。あらかじめどういった質問が出やすいかを調べ、スムーズに答えられるようにしておきましょう。
将来の仕事に活かせるバイトがおすすめ!
忙しい美容学生がバイト先を選ぶ際には、「シフトの融通性」「通勤の利便性」に加えて、「将来の仕事に活かせるかどうか」という点も重要なポイントです。
美容室やネイルサロンでのバイトは、技術を身近に学び、接客スキルも磨くことができるだけでなく、学習や課題の練習をサポートしてもらえるケースもあるため、おすすめです。
ただし、美容学生はお客様の施術を担当できないため、受付や裏方業務が中心となります。それでも、同じ職業を目指す美容学生にとって、現場の仕事を間近で見られることは、大いに意味があるはずです。
将来美容師としてイキイキと働く自分をイメージしながら、勉強とバイトを両立させましょう。
美容室やネイルサロンのバイト先を探す際は、ぜひ「リジョブ」を活用してください。リジョブの求人検索画面には詳細な条件があり、「学生歓迎」「資格取得予定者」「研修制度あり」など、これから美容業界を目指す学生にピッタリの条件も豊富です。
各サロンのページには勤務条件をはじめ、サロンの想いや求める人物像・オーナーからのメッセージなども掲載しているため、自分の希望と照らし合わせて検討できるでしょう。