ネイリストの仕事をきついと感じることとは? 長く続けていくためにはどうすればいい?

ネイリストは華やかなイメージがある一方で、さまざまな場面で仕事の大変さを感じる場面もあるようです。しかし、「きつい」「つらい」と感じる理由を明確にして対策することで、より快適に、やりがいのある仕事として長く続けることもできるでしょう。

本記事では、ネイリストの仕事で「きつい」と感じられがちなことや、長く続けるためにできることを紹介します。

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ネイリストは辛い?離職率はどれぐらい?

一説には、ネイリストの入社1年以内の離職率は50〜80%にも及ぶと言われています。

しかし、ネイリストのみの離職率については、今のところ具体的なデータはありません。厚生労働省の令和3年度の離職状況によると、ネイリストを含めた「生活関連サービス業・娯楽業」の新規学卒者の3年以内の離職率は、高卒で61.0%、大学卒で53.7%でした。

同データの、3年以内の全職業の離職率は高卒で38.4%、大卒で34.9%であり、これらと比較すると、離職率は高いと言えます。

引用元
厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します

ネイリストの仕事できついと感じることとは?

ネイリストの仕事において大変に感じることには、どのようなことがあるのでしょうか。具体的な理由について見ていきましょう。

肉体的にきつい

ネイリストの業務は、イスに座って行います。長時間同じ姿勢でコツコツと取り組まなければならないため、肩こりや腰痛などの肉体的疲労を感じやすいです。

施術によっては細かなデコレーションも伴います。施術中は前屈みになり、お客様の手元に近づく必要があるので、お客様のご要望によって肉体的疲労が強く出てしまうのも大変なことと言えるでしょう。

接客が大変

細かな施術とあわせて、お客様との会話にも気を配らなければならないのも大変と感じる点です。

お客様それぞれの悩みやこだわりポイントがあるため、そのご要望を満たせる完成度でなければなりません。そのため、傾聴力や理想を聞き出すヒアリング力、そしてコミュニケーション能力の高さが求められます。

とはいえ、細かな作業とあわせて会話を弾ませるのは、なかなか難しいもの。うまく会話ができていないと理不尽なクレームに発展することもあり、施術と会話の双方を慎重に取り組む姿勢が求められます。

そんな毎日に苦手意識やストレスを感じると、退職を考えてしまうようです。

常に学び続けなければならない

ネイリストは、たとえ一人前になったとしても、トレンドを追って新しい技術を身につけたり、リピーターを得るための接客を勉強したりする必要があります。常になにかを追いかけ、学び続ける日々に大変さを感じることも少なくないようです。

入社直後のネイリストは、アシスタント業務を任されるのが一般的。そこから練習を重ねてコツコツと技術を高めなければならず、サロンによっては練習時間の長さからプライベートな時間が取りにくく、そのうえ給料が低いといったこともあるようです。

女性ならではの人間関係

女性の多い職場によって、人間関係にストレスを感じて退職を申し出る方も少なくありません。ネイリストが在籍するサロンは、女性スタッフが中心です。女性ばかりの職場だからこその苦労を感じるシーンもあります。

また、上下関係の厳しさや、教える人によって指導・技術方法が違うことや、場合によっては陰湿ないじめにつながることもあるようです。

休憩や休暇が取りづらい

お客様が多くいらっしゃるサロンだと、お客様が途切れなかったり、施術が長引いたりすることがあり、まともに休憩が取れないときも。

また、出勤日や休暇はスタッフで融通しあって決めるのがほとんど。そのため、万が一の体調不良でも休みにくさを感じやすいです。

このように休憩や休暇が満足に取れない状況が積み重なることで、退職を検討しはじめるケースもあるようです。

福利厚生が整っておらず給与も低い

厚生労働省が発表している令和5年賃金構造基本統計調査によると、ネイリストを含む美容サービス業・浴場従事者(美容師を除く)の月給は24万7,600円となっています。しかしこれは、ネイリストに限定した金額ではありません。

実際の求人サイトに掲載されたネイリスト求人の金額は下記の通りです。

正社員

月給下限

月給上限

平均月給

スタッフ

208,978円

377,985円

293,482円

※求人サイト「リジョブ」に掲載された、2024年1月時点でのデータです。

経験年数や指名率などのほか、サロンによって待遇が異なり、月給額の幅が広くなっています。

また、サロンによって福利厚生の内容も異なります。特に個人経営の場合、大手サロンとは充実度が大きく変わることもあります。

福利厚生が整っていないために、妊娠・出産時の育児休業や出産手当金などがもらえないことが、退職理由のひとつになることもあるようです。

引用元
s-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査

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ネイリストとして長く続けていくために

強い憧れを持ってなることを決めたネイリスト。だからこそ、できれば長く続けられるコツを押さえ、実践していきたいですよね。ここからは、ネイリストとして長く続けるための方法を紹介します。自分にあうものはなにかを探しながら取り入れてみましょう。

いまの職場でできることをする

ネイリストになり、実際に働いてみると、思い描いていた理想と現実が異なり、不満や不安を抱えてしまうことがあります。そんなときは、心に抱える不満や不安を整理して、職場の上司や先輩に相談してみましょう。

別のネイルサロンに転職する

ネイリストとして長く続けたい思いはあっても、現状が「辛い」と感じるときは、現在の職場があなたにあっていない可能性があります。そんなときは、別のネイルサロンに転職するのが効果的です。

では、転職するときはどんなポイントを重視するべきなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ネイルサロンに求める条件をまとめよう

転職することを決めたら、まずはネイルサロンに求める自分なりの条件をまとめましょう。

給与や勤務体系、福利厚生や休みの取りやすさなどさまざまな条件に優先順位をつけ、優先順位に沿った求人を探しましょう。

リジョブでは「雇用形態」や「給与」のほかに、「こだわり条件」という選択肢が設けられています。

細かく条件を絞れば優先順位に近い求人が見つけやすくなるので、ぜひこの機会に活用してみてください。

ネイリスト・ネイルサロンの求人・転職・募集:リジョブ

転職するときのチェックポイント

転職するときは、運営会社の詳細を確認しましょう。待遇や福利厚生が充実していると、仕事へのモチベーションにつながります。

また、運営会社によっては研修制度を設けていることも多いので、どんなものかを確認しておくと理想のサロンかを判断しやすいです。

サロン経営において大切にしていることに目を通し、オーナーや上に立つ人が信頼できるかをチェックするのもおすすめなので、最寄りのサロンで働きたいときなどは、実際にサロンの見学するのも効果的です。

条件にぴったりの職場を探すにはどうすればいい?

ネイリストとして働ける職場を探す方法はいくつかありますが、なかでもおすすめの方法を2つ紹介します。

転職エージェントを利用する

転職エージェントに希望条件を登録することで、それに合った求人を紹介してもらえます。

エージェントによって得意とする業界が異なるため、ネイリストの求人を探す際には、美容関連に強い転職エージェントを利用すると良いでしょう。

求人サイトで探す

求人サイトを利用する方法は、24時間いつでも自分の都合の良いタイミングで仕事探しが進められます。また、多くの求人サイトでは、気になる求人への応募もオンラインで完結できるため、働きながらでも効率的に就職活動を進めることが可能です。

求人サイトには幅広い業種を掲載するサイトと、特定の業界に特化したサイトがあります。そのなかでネイリストの求人を探す際は、「リジョブ」などの美容に特化したサイトの利用がおすすめです。

リジョブには、雇用形態や福利厚生のほか、美容関連ならではの検索条件も豊富にあるため、自分の希望に合った求人が探しやすくなっています。

履歴書で押さえておくべきポイントとは?

まずは、履歴書を書く際の基本的なルールを押さえておきましょう。

・古い履歴書は使い回さない
・修正テープ・消えるボールペンなどは使わない
・書き損じたら新しい用紙に最初から書き直す
・学校名や会社名などは略さず正式名称で記載する

上記を意識しながらていねいに書いたうえで、書きあがったら必ず見直すことが大切です。

履歴書や職務経歴書の詳しい書き方は下記の記事でも紹介しているため、参考にしてください。

関連記事
ネイリストの履歴書はどう書く? 押さえておきたいポイントや志望動機例文を紹介
ネイリストの職務経歴書には何を書くべき?書くときのポイントや記載する内容とあわせて職務経歴書の見本を紹介

志望動機に書くべき内容とは?

志望動機には、ネイリストを目指した理由だけではなく、その応募先でなくてはならない理由も記載することが大切です。応募先サロンについてホームページやSNSをしっかりとチェックし、そこで働きたいという熱意を志望動機でアピールしましょう。

ただし、以前の職場について書く際は、ネガティブな内容にはならないよう配慮することが大切です。退職理由もネガティブなままではなく、前向きな言い回しになるよう心がけましょう。

関連記事
【例文あり】ネイリストの志望動機|必要性やまとめ方、アピールしたい点を解説

好印象を与える面接のポイントとは?

面接の際の身だしなみは、清潔感を意識することが重要です。髪型や化粧・ネイルは、志望するサロンのイメージに合わせて整えるようにしましょう。

また「なぜ当サロンを志望したのか」「なぜネイリストを目指したのか」など、ネイリストの面接でよくある質問について、回答を準備しておくことも大切です。

さらに、面接と同日にネイルの技術チェックが行われるケースもあります。施術に使う道具やネイルチップなど、持参するよう指示されたものを準備するとともに、当日までしっかり練習しておきましょう。

ネイリストの面接や技術チェックについては、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事
ネイリストの面接に必要なマナーとは|よく聞かれる4つの質問と回答例
ネイルサロンの面接時に適した服装とは? 持ち物や面接マナーも紹介
ネイルサロンの技術チェックとは?必要な道具や内容、チェックされるポイントについて紹介

つらいときは転職という選択もあり!自分にあったネイルサロンを探そう

ネイリストの待遇や職場環境は、職場環境によってさまざまです。また、ほかの人にとって働きやすい環境が、自分にとっても働きやすいとは限りません。

もし現在の環境に不満があったり、より自分のスキルを伸ばせる環境に身を置きたいと思ったりした際は、転職もひとつの手段です。

これまでの経験や資格を活かせるネイリスト求人を探すなら、美容に特化した求人サイト「リジョブ」がおすすめ。リジョブは検索条件が豊富で求人が探しやすく、転職満足度が高い※求人サイトです。

さらに、企業やサロンからのスカウトを受けられる機能もあるため、自分が検索している時間以外にも転職活動が進められます。

ぜひリジョブで、自分に合った環境のネイリスト求人を見つけてください。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)


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