ネイリストは辛い?主な退職理由やネイリストを長く続ける方法についても紹介
華やかなイメージの強いネイリストの仕事。しかし、実際に働いてみないとわからないことも多く、ネイリストたちのなかには「仕事が辛い」と感じる人も少なくありません。
今回は、ネイリストの主な退職理由や離職率について紹介します。
ネイリストは辛い?離職率について
ネイリストのみの離職率については、今のところ具体的なデータはありません。厚生労働省の令和2年度の離職状況によると、ネイリストを含めた「生活関連サービス業・娯楽業」の新規学卒者の3年以内の離職率は、高卒で56.9%、大学卒で46.5%でした。
同データの、3年以内の全職業の離職率は高卒で36.9%、大卒で31.2%であり、これらと比較すると、離職率は高いと言えます。
ただし、他のネイルサロンに就職したのか、ネイリスト自体を辞めてしまったのかは区別されていない数字なので、注意しましょう。
引用元
厚生労働省:新規大卒就職者の離職状況(平成 30 年 3月卒業者)
ネイリストの仕事で大変なこと
ネイリストの仕事において大変に感じることにはどのようなことがあるのでしょうか。具体的な理由について見ていきましょう。
肉体的にきつい
ネイリストの業務は、イスに座って行います。長時間同じ姿勢でコツコツと取り組まなければならないため、肩こりや腰痛などの肉体的疲労を感じやすいです。
施術によっては細かなデコレーションも伴います。施術中は前屈みになり、お客様の手元に近づく必要があるので、お客様のご要望によって肉体的疲労が強く出てしまうのも大変なことと言えるでしょう。
接客が大変
細かな施術とあわせて、お客様との会話にも気を配らなければならないのも大変と感じる点です。
お客様それぞれの悩みやこだわりポイントがあるため、そのご要望を満たせる完成度でなければなりません。そのため、傾聴力や理想を聞き出すヒアリング力、そしてコミュニケーション能力の高さが求められます。そういった部分に苦手意識がある人は、大変さを感じやすいようです。
常に学び続けなければならない
ネイリストは、たとえ一人前になったとしても、トレンドを追って新しい技術を身につけたり、リピーターを得るための接客を勉強したりする必要があります。常になにかを追いかけ、学び続ける日々に大変さを感じることも少なくないようです。
入社直後のネイリストは、アシスタント業務を任されるのが一般的。そこから練習を重ねてコツコツと技術を高めなければならず、サロンによっては練習時間の長さからプライベートな時間が取りにくく、そのうえ給料が低いといったこともあるようです。
ネイリストの主な退職理由とは
日々トレンドを追い続ける必要があることから、技術面も知識面も学び続けなければならないネイリスト。苦労を感じるシーンも多い職種ですが、具体的な退職理由はどんなものがあるのでしょうか。
女性ならではの人間関係
女性の多い職場によって、人間関係にストレスを感じて退職を申し出る方も少なくありません。ネイリストが在籍するサロンは、女性スタッフが中心です。女性ばかりの職場だからこその苦労を感じるシーンもあります。
また、上下関係の厳しさや、教える人によって指導・技術方法が違うことや、場合によっては陰湿ないじめにつながることもあるようです。
接客が苦手
お客様の手元を美しく整えたりアレンジしたりするのがネイリストのメイン業務ですが、施術中は施術とあわせて適度な会話も必要です。
とはいえ、細かな作業とあわせて会話を弾ませるのは、なかなか難しいもの。うまく会話ができていないと理不尽なクレームに発展することもあり、施術と会話の双方を慎重に取り組む姿勢が求められます。
そんな毎日に苦手意識やストレスを感じると、退職を考えてしまうようです。
休憩や休暇が取りづらい
お客様が多くいらっしゃるサロンだと、お客様が途切れなかったり、施術が長引いたりすることがあり、まともに休憩が取れないときも。
また、出勤日や休暇はスタッフで融通しあって決めるのがほとんど。そのため、万が一の体調不良でも休みにくさを感じ、退職を考えるタイミングにつながることもあります。
福利厚生が整っておらず給与も低い
サロンによっては福利厚生の内容が違います。なかには個人経営であることも多く、大手サロンとは充実度が大きく変わることもあります。
福利厚生が整っていないために、妊娠・出産時の育児休業や出産手当金などがもらえないことも、退職理由のひとつになりやすいです。
ネイリストとして長く続けていくために
強い憧れを持ってなることを決めたネイリスト。だからこそ、できれば長く続けられるコツを押さえ、実践していきたいですよね。ここからは、ネイリストとして長く続けるための方法を紹介します。自分にあうものはなにかを探しながら取り入れてみましょう。
いまの職場でできることをする
ネイリストになり、実際に働いてみると、思い描いていた理想と現実が異なり、不満や不安を抱えてしまうことがあります。そんなときは、心に抱える不満や不安を整理して、職場の上司や先輩に相談してみましょう。
別のネイルサロンに転職する
ネイリストとして長く続けたい思いはあっても、現状が「辛い」と感じるときは、現在の職場があなたにあっていない可能性があります。そんなときは、別のネイルサロンに転職するのが効果的です。
では、転職するときはどんなポイントを重視するべきなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ネイルサロンに求める条件をまとめよう
転職することを決めたら、まずはネイルサロンに求める自分なりの条件をまとめましょう。
給与や勤務体系、福利厚生や休みの取りやすさなどさまざまな条件に優先順位をつけ、優先順位に沿った求人を探しましょう。
リジョブでは「雇用形態」や「給与」のほかに、「こだわり条件」という選択肢が設けられています。
細かく条件を絞れば優先順位に近い求人が見つけやすくなるので、ぜひこの機会に活用してみてください。
転職するときのチェックポイント
転職するときは、運営会社の詳細を確認しましょう。待遇や福利厚生が充実していると、仕事へのモチベーションにつながります。
また、運営会社によっては研修制度を設けていることも多いので、どんなものかを確認しておくと理想のサロンかを判断しやすいです。
サロン経営において大切にしていることに目を通し、オーナーや上に立つ人が信頼できるかをチェックするのもおすすめなので、最寄りのサロンで働きたいときなどは、実際にサロンの見学するのも効果的です。
どうしても辛いときは自分にあったネイルサロンを探そう
ネイリストの退職理由には、休憩や休暇が取りにくいことや、高い技術と同時進行で適度な会話が求められること、トレンドを追いかけ続けることに心労を感じやすいことなどが挙げられます。
できるだけ長く続けるには、今の職場でできることとして先輩や上司への相談を紹介しました。しかし、現状の改善に見通しが立たず、どうしても辛いと感じるときは、自分にあったサロンを見つけ、転職するのがおすすめです。