人気アイリスト集団enに異動。雰囲気に統一感を持たせたSNS投稿で新規集客に励む enアイラッシュ&アイブロウ銀座店 harunaさん#2
美容師からアイブロウリストに転向し、急成長中のi’mグループに入社。その中でも人気トップアイリストが集結するenアイラッシュ&アイブロウ銀座店で活躍中のharunaさん。
自らも好きだという韓国風に統一したSNS投稿で新規集客に励み、美容師デビューの際もそれで目標売上をクリア。現在のen異動後も、集客はまだまだSNSがメインということで動画の上げ方も研究中だとか。
harunaさんは、美容師とアイブロウリストの新人時代を振り返り、いろんな先輩に見てもらうことで多角的な指摘をもらえた。好きな韓国風スタイルを投稿して同じ好みの人を集客してきた。とにかく施術数を重ねることで上達してきたと語ってくれました。
お話を伺ったのは…
en アイラッシュ&アイブロウ銀座店
アイブロウリスト harunaさん
美容師として6年半活躍後、アイブロウリストに転向。一店舗を経て、2022年アイブロウサロンi’mに転職。翌年、同グループの人気トップアイリストが集結したenアイラッシュ&アイブロウサロンに異動。HBL公認アイブロウリスト。ふんわりや韓国風デザインが得意。
韓国で流行中のアートメイク風眉の投稿で新規集客を狙う
――enへの異動はご本人の希望だったのですか。
いいえ、本部の方から声をかけていただきました。enは経験豊富なアイブロウリストが多いので最初はちょっと戸惑いましたが、せっかくのチャンスだと思って引き受けました。
――enはプロ集団ということですが、他のブランドとはどんな違いが?
基本的にベースの技術は同じですが、まつ毛パーマの施術や眉メイクのレクチャーがついています。お客様の要望に応える施術ではなく、お顔のバランスにフィットしているかも提案し、施術を行うワンランク上のブランドです。
――enに異動して4ヶ月だそうですが、最初に戸惑ったことはありましたか。
池袋では自分と同じくらいか学生のお客様が多かったのですが、en銀座店では年齢層の高いお客様が多いこともあり、カウンセリングに時間がかかってしまうことが多いです。
はじめましてのご挨拶のときにお客様の好みを見極めるようにしているのですが、年齢層が高いお客様は、ご経験も豊富でたくさんご要望をいただくことがあります。例えば「こんな雰囲気の眉にしたい。でもこの部分は削りたくない」というご要望を予約時間内にどう組みこんでいくか、お客様と合致させる作業にちょっと時間を要しています。
――集客面ではどのような工夫をされていますか。
もともと韓国メイクが好きなので、自分が好きな雰囲気を取り入れたSNSの発信に力を入れています。韓国ですごく流行っているアートメイク風の眉スタイルを投稿したり、韓国にはヘアメイクアップアーティストのメイクショップがたくさんあるので、そういう方の雰囲気に寄せたデザインを提案しています。好きなアーティストや雰囲気が合致すると、それを見て来てくれる方もいらっしゃるので。
――SNS投稿で心がけていることは?
わたしはいまインスタ、tiktok、Lemon8をやっていますが、どれも同じ雰囲気の投稿になるようにしています。「好みの雰囲気だったから」と指名してくださるお客様も多いので、画像では雰囲気に統一感を持たせることを心がけています。
――雰囲気に統一感を持たせるためにどんな工夫をされていますか。
肌質で好きな系統が分かれるのですが、韓国風のスタイルではとくに透明感やツヤが重要。そのために、肌の色や質感を調整して、見たときに一発で雰囲気や好みがわかる投稿を心がけています。
就活では好きなスタイルやアイリスト、お店の雰囲気をよく調べて
――美容師の経験がアイブロウリストに役立っていることはありますか。
眉毛は、お顔の印象を決定づけると言われていて、髪型とのバランスでさらに印象が変わってきます。美容師の経験があるので、髪とお顔全体トータルで提案できることはよかったなと思います。
――美容業界歴8年目のいま、新人時代を振り返るとどんな経験でしたか。
美容師の新人時代は、ただがむしゃらにやってきたという記憶です。営業時間中はスタイリストのヘルプをしなければいけないので、自分の練習は朝と夜。長時間サロンにいて、ひたすら練習していました。
アイブロウリスト転向後は、営業時間中に先輩の空き時間にチェックしてもらって、営業時間内にデビュー。早く来たり残ったりすることがほとんどなかったので、プライベートの時間が増えた感覚はありますね。
――新人時代といまの自分を比べて変わったところは?
新人時代はすごく尖ってたんです。でもいまはだいぶ丸くなりました(笑) スタイリストデビューして、コロナ禍があって、その頃いろいろと考えることがあったんですよね。池袋で未経験のスタッフ向けに講師をしていたのですが、伝え方がすごく難しくて。知識や経験のない人にどうやったら伝わるのかを考えることで、スタッフにはもちろん、お客様に対しても分かりやすく伝えることを学べたと思います。
――最後にこれから美容業界を目指す方にアドバイスをお願いします。
好きなものを貫きつつも、視野を広く持つこと。
就活では、自分の好きなスタイルやそれを作るアイリスト、お店の雰囲気などをよく調べることが大事です。わたしは基本的に自分がお客になったところしか受けてないのですが、そのほうが入社後のギャップは少ないと思います。
あとは、いい意味で受け流す力をもつ。先輩やお客様にちょっと言われても、いちいち気にしないこと。全てをそのまま受け止めてしまうと、疲れてしまうこともあると思います。
そのためにもオンとオフをしっかりと分けて。わたしは人もビルも少ない秩父や長瀞に出かけることが多いんですが、自然が多い場所で心身ともに解放されると、またエネルギーが湧いてきます。
Harunaさんが新人時代心がけた3つのことは
1.いろんな先輩に見てもらうことでさまざまな気づきがある
2.好きな韓国風スタイルを投稿して同じ好みの人を集客
3.とにかく施術数を重ねることが上達への早道
韓国風スタイルが得意なharunaさん。ただがむしゃらに練習した美容師の新人時代、とにかく施術数を増やして上達を目指したアイブロウリストの新人時代があったからこその、「いい意味で受け流す力も必要」なんだと思いました!
撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子