「手に職を」と飛び込んだ美容業界で、未経験から異例のスピード昇進! 私の履歴書 【アイリスト・サロンオーナー 新谷美咲さん】#1

緑豊かな住環境で注目を集める、西武池袋線石神井公園駅周辺のエリア。今回お話を伺った新谷美咲さんは、駅から徒歩約1〜2分という便利な場所に、完全プライベートサロン「SOLuz eyelash salon」を構えるアイリストです。

その美しい仕上がりと持ちの良さで高いリピート率を誇る新谷さんは、アイリストとしての施術歴15年という熟達者。しかしそのキャリアの始まりは、別の職種からでした。

都心から少し離れた立地にもかかわらず、多くの大人の女性たちから熱い支持を受ける新谷さん。自身のキャリアを振り返りながら、その人気の秘密にも迫ります。前編では、アイリストとしての道を定めるまでのお話を聞かせていただきました。

MISAKI’S PROFILE

お名前
新谷美咲
出身地
長野県茅野市
年齢
36歳(2024年9月時点)
出身学校
国際文化理容美容専門学校 国分寺校
憧れの人
アイリスト・川崎明香さん
プライベートの過ごし方
「食べることが好きなので、カフェなどの飲食店巡りをすることが多いです。お気に入りは、チャイや焼き菓子」
趣味・ハマっていること
「国内外問わず、旅行に行くのも趣味の1つです。コロナ禍前は海外にも行っていましたが、近年は国内が多いかな。最近行って良かったところは、長崎県の五島列島。海がとても綺麗で、現地の人もいい人たちばかりでした。特に夏がおすすめです」
仕事道具へのこだわりがあれば
「お客様のデリケートなお目元を預かるので、安心安全は大前提。質を重視しつつ、新しいものも積極的に取り入れるようにしています。トリートメントには、特にこだわりがありますね」

手に職をつけるべく美容業界へ。「最初は、美容師になろうと思っていました」

昔から、絵を描くのも好きだったという新谷さん。細かい作業は得意な方だったという

――新谷さんが、美容業界に興味を持った経緯を教えてください。

実は、最初は美容師になろうと思っていたんです。母が看護師をしていたことから、「手に職」の大切さを感じていました

その職に就いている方が身近にいるのをきっかけに、その職を目指す場合も多いと思います。母のことはとても尊敬していましたが、しかし医療関係の仕事は自分には難しそうだな…とは漠然と思っていて。

中学生くらいの頃かな、徐々に美容に興味を持ち始めて、当時通っていたヘアサロンの美容師さんたちに憧れていました

美容師という職に就くには、国家資格の美容師免許が必要です。まさに「手に職」の仕事だと思い、高校卒業後に上京。東京の「国際文化理容美容専門学校」の国分寺校に進学しました。

――美容師を志していたというのは、少し意外でした。専門学校でも美容師としての勉強を?

はい。しかし、実際に専門学校で美容師としての技術を学んでいくうちに、その作業が全然楽しめないことに気がついてしまって…。せっかく入学したし、資格の取得と卒業はしようと決めていましたが、「美容師の仕事は違うかもしれない」という思いが消えませんでした

そんな悩みを抱えていた2年生の時、ネイリストだったクラス担任の先生を通じて知った、ネイルの課外授業を履修してみたんです。そうしたら、それがとても楽しくて! 担任の先生にも「ネイリストに向いている」との評価もいただき、一気にハマってしまいました。

――ネイルの施術の方が、性に合っていたのですね。

現在アイリストをしていることにも通じるのですが、きっと細かい作業の方が好きで、向いていたんだと思います。ネイルを極めていくのも楽しくて、在学中にネイル検定も2級まで取得してしまいました。

専門学校が、美容師に限らず美容の仕事についてトータルで学ぶことのできる環境だったことも、良かったと思います。

「せっかくの国家資格を生かしたい!」ネイリストからアイリストへの転身

「ネイリストからアイリストへ転身したのは、ネイルが嫌になったのではなく、アイリストという職により強い興味を持ったからです」(新谷さん)

――専門学校を卒業後は?

美容師免許は取得しましたが、ヘアサロンではなくネイルサロンに就職しました。2年次からネイルの方向に舵を切り、専門学校に来ていた求人の中から選んだのもあって、就職はすんなりできました。

ネイルサロンには、1年半から2年弱くらい勤めていましたね。ネイルの仕事も楽しかったのですが、「せっかく取得した国家資格を活用していないのは、もったいないな」という思いが心の中でずっと燻っていて…

そんな時、ネイリスト時代の同期が、ネイリストからアイリストに転職したことを知ったんです。

――そこで、アイリストの職と出会うんですね!

アイリストという仕事は、当時はまだあまり浸透していなくて。私も、その同期の転職を機に初めて知りました。

調べてみたら美容師免許が使えると分かり興味を持ち、「私もアイリストに挑戦してみよう」と思い切って行動に移すことに。そして、私にアイリストという仕事を教えてくれた同期と同じ、大手のアイラッシュサロンに入社しました。

未経験からたった10日でアイリストデビュー。さらに半年で副店長に抜擢

年齢も若く経験も浅い自分が、異例のスピードでキャリアを進めていくことに「とにかく自分が、めちゃめちゃ不安でした」と語る新谷さん

――ついに歩み始めたアイリストへの道ですが、新人時代の様子はいかがでしたか?

まつ毛エクステやまつ毛パーマなどといったアイリストの技術に触れるのは初めてでしたが、幸い入社先は技術の講習もしっかりしていたので、どんどん吸収していきました。もともと細かい作業が好きで手先も器用だったので、適性もあったと思います。

そのせいなのか…なんと、講習を受け始めてからたった10日で、アイリストとして現場にデビューする許可が降りてしまったんです

――未経験から10日でデビューですか?!

自分でもびっくりしました(笑)。「え? もういいの?!」って。

実際の現場では認められても自分の中ではまだまだ不安で。営業後はもちろん自宅でも、友人やSNSで募集したモニター様のお目元を借りて、それが難しい時はつけまつげを相手に練習を重ねていました

――凄まじい努力ですね…。

当時は、とにかく必死でした。そんなこんなで日々練習にも励んでいたら、なんと今度は入社半年という異例のスピードで、副店長に抜擢されてしまったんです。サロンワークの傍ら、現場の新人教育にも携わることになってしまいました。まだ23、24歳くらいの時のことです。

――若くして副店長を務めるのは、大変だったのでは?

自分のお客様の施術と、新人教育としての技術サポートとを両立するのが大変でした。トイレに行く暇もないくらい多忙を極める毎日で。

年上の方が部下になることもあったので戸惑いましたが、スタッフは皆いい人ばかりでした。営業後にはスタッフみんなで食事に行ったりもして、人間関係は良好でしたね。副店長としての日々は忙しかったけど、楽しく働くことができていたと思います。

私のアイリストとしてのキャリアは、このように、ものすごいスピード感で始まりました。

新谷さんの作例の一部。美しい仕上がりで、今ではなかなか新規予約が取れない人気サロンに


「手に職」という軸で行動し続け、自分の適性に合ったアイリストという職に辿り着いた新谷さん。異例のスピードでの現場デビュー、そして副店長への抜擢と、一気にその頭角を表します。しかし、その裏には日々の並々ならぬ努力がありました。後編では、東京でアイリストとしてのキャリアを着実に築きつつ合った新谷さんが、急遽千葉・南房総へ! そこでの気づきをもとに、自分らしい働き方を選び取っていく姿をお伝えします。

撮影/内田 龍
取材・文/勝島春奈

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Salon Data

SOLuz eyelash salon
住所:東京都練馬区石神井町3-19-14 MSPビル5F
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