私も誰かをきれいにしたい。ドラマがきっかけで志した美容師の道「SORA麻布十番店」西岡玲美さん
都内に7店舗展開し、美容業界誌などに多数出演するほど技術力に定評があるサロン「SORA」。2022年に入社し、現在はアシスタントとしてデビューに向けさまざまな経験を積んでいるのが西岡玲美さんです。
通っていた美容専門学校が3年制だったことから、美容師免許を取得した2年生の終わりに就活をスタートさせたという西岡さん。ヘアメイクにも携わりたいと思っていたこともあり、まずはヘアメイクサロンを検討していたといいます。しかし、リサーチするなかでお客様に向き合った施術をしたいと思うようになり、美容室を探すようになったそうです。
また、面接試験のときに「一人暮らしに不安はない?」と心配されたことから企業の温かさを感じ、改めて「SORA」に惹かれたそうです。西岡さんの就活と採用試験は一体どのようなものだたったのか、振り返っていただきました。
今回、お話を伺ったのは…
「SORA麻布十番店」アシスタント
西岡玲美さん
福岡県出身。小学生のころにドラマに出演している俳優を見て、自分も人をきれいにしたいと思い美容師を志す。大村美容ファッション専門学校を卒業後、2022年に「SORA」入社。現在、アシスタントとして日々練習に励んでいる。
お客様1人ひとりと向き合うため美容室をチョイス

シーンによって異なる雰囲気を出せる俳優を見て、美容師を目指そうと思ったという西岡さん
――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
美容師を目指そうと思ったのは小学生のとき。テレビで放送されているドラマを見て、出演している俳優がシーンによって異なる雰囲気をまとっているのが素敵だと思ったんです。俳優の演技力はもちろんなのですが、ファッションやヘアメイクが関係していることに気づいたときに、私も人をきれいにしたいと思い、美容師になろうと決めました。
――素敵なきっかけですね。就活はいつからスタートしましたか?
2年生の終わりごろからでした。というのも、私が通っていた美容専門学校が3年制だったので、焦って就活をスタートさせる必要がなかったんです。
ドラマをきっかけに美容業界を目指し始めたこともあり、まずはヘアメイクサロンを探し始めたんです。ただ何社か見学してみると、お客様ひとりにかける施術時間がタイトなためか、淡々としたサービス提供を行っていると感じることが多くありました。私はお客様1人ひとりと向き合って施術するほうが合っていると思い、それ以来、美容室をメインにサロン探しをするようになりました。
――美容室のほうが合っていたんですね。それ以降のサロン探しはどのように?
芸能人を担当しているスタイリストが在籍する美容室を中心にリサーチしました。リサーチ方法としては、InstagramなどのSNSを使うことが多かったです。「芸能人」や芸能人が通っていそうなエリアの「表参道」「西麻布」などといった言葉で検索して、興味が湧くサロンが出てきたら、そこからさらに情報を深掘りするという流れでした。結果的に入社したいと思うサロンが、6ヶ所見つかりました。
包み隠さないサロンワークに感激

麻布十番店をはじめ、学芸大学店など都内に7店舗を展開する「SORA」
――6つの候補が挙がったなかで、「SORA」を選んだ決め手は何ですか。
理由はいくつかありますが、大きなものでいうと私が通っていた学校に外部講師として代表が来てくれていたことです。企業のトップの人柄は、働くうえで非常に大切だと思います。学校から依頼を受けて仕事をもらっているということは、美容師としてはもちろん人間としても安心できる方なのだろうと思ったんです。また、大村美容ファッション専門学校は福岡の学校なのですが、遠方でも足を運ぶという熱意ある姿勢にも惹かれたんです。
――サロン見学はしましたか?
はい。6候補すべて、サロン見学に行きました。入社してみて、雰囲気が違ったなどとギャップを感じてしまうと精神的負担にもなりますし、せっかく就職したのに転職することになったら時間がもったいないので、サロン探しの時点でできることはすべて取り組みたかったんです。
――「SORA」のサロン見学はどうでしたか。
包み隠さない雰囲気が素敵だと感じました。他サロンは営業時間外かつ見学日のみだったのですが、「SORA」は営業時間内の好きな日程でサロン見学することができたんです。好きな日程でいい=いつ見られても問題ないほど丁寧に仕事しているということだと思ったので、信頼感を覚えましたね。
「一人暮らしに不安はない?」この言葉で再認識したサロンの温かさ

簡単には諦められない環境に身を置くために、上京を決意したと話す西岡さん
――西岡さんが実際に受けた採用試験を教えてください。
私の場合、イレギュラーで「SORA」の麻布十番店、学芸大学店と同日に2つの店舗をまわって採用試験を受けたんです。書類選考のあと、まず午前中に学芸大学店でシャンプーテスト、面接試験、サロンワーク、午後に麻布十番店で面接試験が行われました。通常は1試験あたりシャンプーテスト、面接試験、サロンワークの3つがあるのですが、同日に試験を受けたため、麻布十番店のほうでは技術試験は免除されたんです。
面接は個人面接で、幹部2人と店長の3対1の形でした。
――面接のなかで印象に残っていることは?
「一人暮らしに不安はない?」と聞かれたこと。実は「SORA」までに3社の採用試験を受けていたんです。他のサロンは志望動機や長所、短所といったベーシックな質問がほとんどのなか、「SORA」は応募者のことを考えたような質問が多くて。まだ入社するかも分からない人のことも心配してくれるやさしさに安心感を覚えました。
――ちなみに、そのときは何と答えましたか。
「大丈夫です」と自信持って答えました。もし仕事で挫けそうになったとしても、簡単に逃げられないように上京しようと覚悟を決めていたんです。また東京を選んだ理由として、技術力の高い美容師になりたいという思いもありました。最先端のトレンドや技術が集まる東京なら、実現できると思ったんです。
西岡さんが就活に向けて取り組んだ3つのポイント
1.分野の異なるサロンを見学して自分に合う働き方を見つけた
2.ギャップ0の就活を目指して徹底的にリサーチした
3.美容師を目指す覚悟を決めていた
後編では、西岡さんが採用試験で意識していたことや学生時代の経験で入社後に活きたことなどについて伺います。数々の採用試験を経て、質問に対するリアクションが大切だと感じたという西岡さん。質問の回答を考えるときに「考えてもいいですか」と、ひと言伝えるだけで面接官に与える印象は大きく変わるそうです。後編もお楽しみに!
Salon Data

住所:東京都港区麻布十番1-3-8
TEL:03-5549-4791