栄養士から美容師の道へ。業界知識ゼロから辿りついた老舗サロン「INFIS銀座」齋藤結衣さん
銀座に店舗を構えて20年以上、確かな技術力で高いリピート率を誇るヘアサロン「INFIS銀座」。2021年に入社し、現在アシスタントとして働いているのが齋藤結衣さんです。
もともと栄養士の仕事をしていたという齋藤さん。美容師の友人が楽しそうに仕事の話をする様子を見て、ファッションに興味があったこともあり、美容師を目指すことを決意。翌日には退職届を出して、すぐに美容専門学校とサロン探しをスタートさせたといいます。
また採用試験の一環として、面接当日に「面接シート」の記入があったといいます。志望理由などの基本的な質問に加えて、「好きなファッションは?」という意外な質問があったことに驚いたそうです。齋藤さんの就職活動や試験内容はどのようなものだったのか、振り返っていただきました。
今回、お話を伺ったのは…
「INFIS銀座」アシスタント
齋藤結衣さん

神奈川県出身。栄養士として働いていたが、友人から美容師の話を聞くうちに興味を持つようになり美容師の道へ。山野美容専門学校通信科に通いながら、2021年「INFIS」入社。当初は勉強とアシスタント業務を両立しながら働いていた。現在は専門学校を卒業し、デビューを目指して日々練習と業務に取り組んでいる。
友人の楽しく働く様子を見て。栄養士から美容師の道へ!

――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
美容師を目指そうと決めたのは美容師の友人とカフェに行ったときのことです。当時の私は栄養士の仕事をしていました。ただ友人から美容師の仕事の楽しさを聞いていくうちに惹かれて、もともとセルフカラーをするくらい美容に興味があったこともあり、美容師を目指そうと決めました。翌日には退職の相談をして、専門学校のリサーチを始めましたね。
――フットワークが軽いですね!不安や迷いはなかったのでしょうか。
ありませんでした。むしろワクワクしていたかもしれません。美容師を目指すというモチベーションも高いうえ、学校やサロン探しなど取り組まなければならないことが多かったので、不安や迷いなどマイナスなことを考える時間がなかったんです。専門学校は、生活の都合もあったので働きながら学べる通信制を選びました。
――なるほど。サロン探しはどのように?
求人サイトを利用しました。当時はまだ美容師免許を取得していなかったので、資格なし、かつ通信生でも入社できることを条件にリサーチしたんです。ただ、該当するサロンが少なく、関東エリアでみても数ヶ所しかありませんでした。そのとき資格なしでの就活の難しさを実感しましたね。
――選択肢が限られていたんですね。理想のサロンはイメージできていましたか。
前職が栄養士で、美容業界の知識がまったくなかったため理想のサロンイメージは持っていませんでした。ハサミに触れたこともなく、シャンプーも経験したことがない。自分の経験値が乏しいことを俯瞰で理解していたので、受け入れてもらえそうなサロンにとにかくアタックしていました。
入社するかわからない自分にも真摯な姿勢の、オーナーに惹かれて

――限りはありながらも選択肢はいくつかあったかと思います。「INFIS」に入社を決めた理由は?
オーナーに信頼感を覚えたことが理由のひとつです。「INFIS」ではフランスのカット技術を採用しているのですが、面接試験のときにオーナーがその技術の歴史について熱く話してくださって。別サロンから内定をもらっていたのですが、仕事への熱意と、まだ入社するかわからない私にも丁寧に向き合う姿勢に信頼感を覚えて、「INFIS」に決めました。
――なるほど。
あとはエリアも大きかったです。私のなかで、美容師として働くなら都内という憧れがあったんです。当時、私がリサーチした限りでは、「INFIS」が都内唯一の通信生歓迎のサロンでした。
採用試験はエリアに合わせて。大人っぽいモノトーンコーデで挑戦

――実際に受けた採用試験の流れを教えてください。
求人サイトから応募したあと、オーナーと1対1で面接試験が行われました。同日にサロン見学も行われて、ガラス張りの壁をみて開放感があって素敵だと思ったのを覚えています。
――面接で印象に残っていることは何ですか?
当日、面接までに時間が設けられて「面接シート」の記入があったことです。面接シートというのは、志望動機などの質問が書かれた、いわゆるエントリーシートのようなものです。そのなかに「好きなファッションは?」という美容師ならではの質問があり、驚きましたね。そのときマルジェラのMM6のシャツを着ていたので、一貫性を持たせるために「マルジェラ」と記入しました。
――なるほど。当日のファッションには何かこだわりが?
ありました。美容師というとおしゃれなイメージがありますし、エリアごとに美容師さんの雰囲気も異なると思います。繰り返しになりますが、「INFIS」があるのは銀座。ということで、大人っぽさを意識して全体をモノトーンでまとめました。
――ほかにも印象的な質問はありましたか。
ほかにもさまざまな質問がありましたが、「どんな美容師になりたいか」という質問は印象に残っていて。私は人を笑顔にできる美容師になりたいと答えました。美容師の仕事をするうえで、理想の美容師像をしっかり持つことは自分の進むべき方向性がわかったり、モチベーションのアップにつながったりするので大切です。当時はあまり考えていませんでしたが、そういった意志や想いを持っているかを探られていたのではないかと思います。
齋藤さんが就活を成功させた3つのポイント
1.状況をよく理解して、条件に合うサロンにとにかくアタックした
2.内定をもらってもすぐに決めず、信頼を感じたサロンに入社した
3.エリアに合った服装で採用試験に挑んだ
後編では、齋藤さんが面接試験で意識していたことや入社してみて感じたことについてお聞きします。面接試験に向けて何も準備しなかったという齋藤さん。その理由は、人に何かを伝えるときには、相手の表情をよく見て、コミュニケーションをとることが大切だと考えていたからだといいます。後編もお楽しみに!
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INFIS銀座
住所:東京都中央区銀座1-4-3 SFビル10F
TEL: 03-5524-5525
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