学生のうちに理想像を確立することがSNSで武器になる【「THE GARDEN TOKYO」荒井 夏海さん】#2

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

前回に引き続き、「THE GARDEN TOKYO」スタイリストの荒井 夏海さんにインタビュー! 入社後にSNSをスタートさせた荒井さんは「セルフヘアアレンジ」の投稿が人気を集め、わずか2年以内に3万人ものフォロワーを獲得しました。また、スタイリストデビュー後はサロン来店の動線となる投稿を意識し、1ヶ月の最高新規予約数は80人に。

フォロワー獲得や集客など目的に合わせてSNSを活用し、目標を実現してきた夏海さん。投稿時に意識していることや、学生がSNSを活用する際に取り組む姿勢などについてお聞きします!

お話を伺ったのは…
「THE GARDEN TOKYO」スタイリスト 荒井 夏海さん

今年で入社7年目。セルフヘアアレンジの投稿が人気を集め、アシスタント時代にフォロワー3万人を突破。2022年にはトップスタイリストに昇格し、「レイヤーカット」「似合わせ前髪」を得意としたスタイリングにファン多数。

荒井さんInstagram:@natsumi_reon.garden

動画投稿は時間の構成を意識。写真はカタログをイメージ

――投稿時に意識しているポイントをお聞かせください。

セルフヘアアレンジの動画は長過ぎず、ちょうど良い時間で見られる構成を意識しました。例えば、朝の忙しい時間帯に、10分間の動画は見ないですし、手の込んだスタイリングをするのは難しいですよね? だいたい1分間くらいを目安に、納得できるスタイリングが手軽に叶う動画作りを目指しました。

また、スタイリングを紹介する動画では、お客様のビフォー・アフターをしっかり提示し、違いがわかる内容を意識しています。どこがどのように変わったのかがわかる情報を適宜流し込み、依頼したいと思ってもらえる動画に仕上げていきました。

――動画に力を入れていたのですね。写真投稿で意識していたところは?

写真に限らずなのですが、とにかくシンプルに。個人的にスタイリッシュで文字が少ないものが好みなんです。ペラペラめくれる雑誌やカタログなどをイメージして、投稿に落とし込んでいますね。

私が担当させていただいているお客様の層は、シンプルなものを好む年代が多い傾向があり、施術時も投稿の中からヘアスタイルを選んでいただくことが多くなっています。

自信を持って提案できる分野を見つけて磨いておく

5万回再生された「不器用でも」「忙しくても」できるヘアアレンジの投稿。お客様やフォロワーから反応が良かった投稿は必ずチェックし、次の投稿に活かしているのだそう。

――ずばり、最初に学生が始めるべきSNSツールは?

Instagramはマストだと思います。

ただし、SNSを活用する目的はそれぞれ。目的によって使うべきツールは変わってきますから、自分がSNSを使用する目的や状況、立場を考え、それに合うツールを見つけることが必要です。とにかくスタイリングの投稿をして集客を強化したいのならInstagram、自分を全面に打ち出した動画を上げて有名になりたいのならTikTokとか…

――では、最近注目のツールはありますか?

私の周りでは「Threads(スレッズ)」を活用して集客するスタイリストが増えているようです。あとは、「小紅書(RED)」。サロン内のあるスタッフが、インバウンドの影響により、中国からのお客様が多いことを見込んで始めたら集客につながったと話していました。

SNSは時代ごとに流行りもあるので、できれば「早め」にとりかかる。これは、多くのフォロワーだったり、集客のために必要な姿勢だと思いますね。

――他にも、学生がSNSに取り組む前に必要なことを教えてください。

自分が自信を持って発信できるジャンルや情報を見つけておくと良いと思います。

スタイリストを目指すなら美容にまつわる知識は大前提として、周りよりも突出して自分を確立できる分野を探してみてください。自分が発信すれば、必ずチェックしてもらえるものがあれば強いです。美容について発信している人はたくさんいますから、それを軸にしながら、他に「自分だけ」の武器があると周りとの差別化ができると思います。

――見つけるためのコツはありますか?

スタイリストを目指す理由とデビュー後の理想像を予め決めておくことが、自分だけの武器を見つけることにつながると思っています。それに伴って、自分が取り組むべき分野だったり、得意なことや好きなことが見えてくるはずなので、探す意識を持つことが大事。スタイリストデビュー後は、お客様へ「ご提案」できるくらいその分野を確立できていると必ず役に立ちます。

就職したいサロンや目的に合わせてツールを使い分けて

――学生がすると好印象を受ける投稿は?

積極的にコンテストやワインディングの様子を投稿していると、がんばっている姿勢が伝わりますし、物事に対してまじめに取り組める人なんだと好印象を受けますね。

あとは、いつもたくさんの友人や仲間に囲まれている人。友人と一緒にご飯を食べていたり、遊んでいる場面だったり…多くの人たちから好かれていることが可視化されると、信頼度が変わってくると思うんですね。

――人望がある人や一生懸命な姿勢はサロンに響きやすい?

基本的には間違いないのかなと。ただ、サロンごとにカラーが違うように、学生一人一人にもカラーや理想像があります。就活時は、希望するサロンと自身のカラーが合致しているところを見つけて、その部分を効果的にアピールできるツールを活用してみると良いと思います。

美容学生がSNSを始めるときのポイント

1.集客の強化や知名度アップなどの目的に合わせてツールを使い分ける

2.美容外に自分だけの武器となる得意分野を磨いて確立させる

3.向上心や人望などを可視化させる

取材・文/東 菜々

 


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THE GARDEN TOKYO
住所:東京都中央区銀座7丁目9−15 GINZA gCUBE 11F
電話:03-5537-5510

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