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自転車が、カラダとココロにいい理由とは? 自転車のある生活 #2

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女子にこそオススメの自転車のある生活 サイクルライフナビゲーター 絹代さん

最近、自転車が人気です。美容業界でも、自転車ライフを楽しんでいる人が多い様子。でも、興味はあるのに「脚が太くなりそう」「運動神経がよくないから」と、ためらっている女子も少なくないのでは?

そこで、サイクルナビゲーターとして自転車の楽しさや健康、美容面の効果を伝えている絹代さんに、自転車は女子にとってどんなメリットがあるのか伺ってみました。

自転車は、美しくキレイになるための最高ツールだとか。それはなぜ? 脚はムキムキにならない? 自転車とカラダの、さらにココロとの関係について聞いてみると……。

”理想のボディライン”が手に入ります

バイカル湖

青い水の前にいる写真はロシアのバイカル湖です。2012年に普及事業で行きました。青さと大きさにびっくりしました。ほぼ海でした。

ダイエットをしてスリムになれたとしても、健康でなければ意味ナシ。いまやファッション最優先のスーパーモデルたちでさえ「やせすぎNG」でショーに出演できない時代です。本物の”キレイ”に必要なのは、まずはカラダの”中身”が健康であることと、出るところは出て、締まるべき部分は引き締まったメリハリのあるボディライン。自転車に乗っていると、そんな理想のカラダが「手に入りやすくなる」と絹代さん。

「やせたい! と思うと無理なダイエットをして体重を減らすことにばかり躍起になりがちですが、そうすると栄養失調で抵抗力が落ち、風邪をひきやすくなったり疲れやすくなります。女性の場合はとくに月経のトラブルが心配。また美容面でも、お肌や髪の毛のハリやツヤがなくなって、実際の年齢以上に老けて見えてしまうんです。健康のためにも美容のためにも、重要なのはよぶんな体脂肪を減らすこと。体重が軽くても体脂肪率が高いカラダは危険ですし、一時的にスリムになったとしてもリバウンドしやすいのです」

逆に、体重が少々重かったとしても、体脂肪が高くなければ大丈夫。ボディラインが引き締まっていると全体のバランスが取れ、スタイルがよく見えます。また、筋肉が脂肪を燃やしてくれるので、太りにくくやせやすいカラダに。

「つまり、栄養バランスよくきちんと食べた上で、カラダを動かして脂肪を燃やし、筋肉をつけることが大切。それがかなうのが、自転車なのです」

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自転車は最高の脂肪燃焼ツール

絹代さん

習慣的に自転車に乗っていると「とくに食事制限する必要がなくなる」そう。

脂肪を効率よく燃やすには「有酸素運動」が効果的で、そのポイントは①強度をかけすぎない、②全身の、できるかぎり多くの筋肉を使うこと、③長い時間続けること、④習慣的に行うこと。これらの条件をばっちり満たすのが、自転車なのだそうです。

「自転車は、お散歩をする感覚でゆっくり走るのも楽しいし、坂道をちょっとがんばって自転車に乗ったまま登りきると達成感が味わえます。また、自転車で使われる筋肉は、カラダのなかでいちばん大きな筋肉である大腿四頭筋、つまり太ももですが、同時に、無意識のうちにふだんあまり使わないような筋肉も使っているんですよ。長い時間続けるというのも、無理のないペースで走っていれば1時間くらい、軽く乗り続けられます。1時間ジョギングするとなると大変ですが、自転車ならあっという間ですよ。そして習慣的に行うという条件についても、毎日勤め先まで、あるいは駅までの往復に自転車を使うことでクリアできますよね」
なるほど……。ただ、自転車は足を使うだけに習慣化するとムキムキになるのでは?

「自転車競技の選手のイメージが強いのかもしれませんね。彼らはつねに全速力で走っていますがあれは無酸素運動で、たしかに脚の筋肉がとても発達して太くなります。でも、普通に走っていれば大丈夫。陸上選手でも、短距離選手の脚はがっちりしているけれど、マラソンのような長距離を走る人の脚はバランスよく筋肉がついて、きれいですよね。それと同じです。自転車も、長距離レースを走る選手は細身で、脚もスラリとしているんですよ」

カラダの中から、どんどんキレイになる

絹代さん

自転車を通じて未知なる体験ができるのた楽しい、と絹代さん。

健康でキレイなカラダを手に入れるために、よぶんな脂肪を減らすことと並んで重要なのが、全身の血流をよくすること。

「ゆるい強度で習慣的に自転車に乗っていると毛細血管の数が増え、さらに、心臓が1回に送り出す血液の量が増えるんです。そうやって血液が滞ることなく循環するようになると全身にくまなく栄養や酸素が運ばれるので、食べたものがきちんと身になり、老廃物が溜まりにくくなる。その結果、カラダが活性化して健康になるのです」

血液の循環がよくなると体温も上がるので、多くの女性の悩みの種である”冷え”の解消にもつながるそう。冷えは、「手足が冷たくて眠れない」というだけでなく、さまざまな病気を引き起こし、がんのリスクも高まると言われています。さらに女子の場合、冷えはとくに婦人科系のトラブルにつながったり、むくみの原因にも。つまり、自転車に乗ることで血液の循環がよくなると、これら女子の悩みが改善されていくというわけです。

「さらに、体幹、いわゆるインナーマッスルが鍛えられるのも自転車の大きな魅力です。体幹が弱いとカラダのバランスを取れなくなって、転びやすくなります。若い時はまだ心配はないかもしれませんが、年齢を重ねていった時、転んで骨を折るなんてことになったら大変。寝たきりにもなりかねません。だから、体幹はとても重要なんです。それに体幹がしっかりしていると姿勢がよくなって、それだけでもスタイルよく見えるようになりますよ」

外見的なことで言えば、血行は肌のコンディションに直結。血液の循環がよくなれば新陳代謝が活発になり、ターンオーバーがスムーズになるので美肌になります。日焼けについても、炎天下で長い時間走らないかぎり、UV化粧品でガードすれば、ふだん通りのお手入れで大丈夫です。

ストレスが解消して、ココロもすっきり

自転車をはじめ有酸素運動は、ココロにもいい影響を与えられることがわかっていて、うつの治療にも取り入れられるほど。

「とくに、風を切って走る自転車は本当に気持ちがよくて、ココロがすっきりします。また、走る習慣を続けているうちに、長い距離が走れるようになったり、以前は途中で歩いてしまった坂道を自転車で登りきれるようになったり。それで自分に自信がついた、という声もたくさん聞きますよ」

楽しみながらシェイプアップができ、キレイになって、ココロまで健康になるなんて。これはもう、自転車に乗らないと損!です。

取材・文/鈴木裕子

Profile

絹代さん
絹代(きぬよ)さん

サイクルライフナビゲーター、健康管理士、自転車活用推進研究会理事、飯田市エコライフコーディネーター。
横浜市出身

東京大学農学部卒業、国際協力事業団(JICA)勤務を経て、英国立ユニバーシティ オブ チェスターのマスターコースで栄養と身体運動について学ぶ。帰国後、自転車ロードレースの実業団、日本代表の広報スタッフを経験。現在は雑誌、テレビ、ラジオなどのメディア、自転車関連のイベントでMCや自転車フィットネスの提案を行うなど、自転車を軸に健康、美容、エコのフィールドで活躍中。自転車を使った町おこしや、女性のための自転車イベント、子ども自転車教室のスタッフを務めるなど、自転車の楽しみ方を伝えるだけでなく、啓発のためにも積極的に活動中。著書に『自転車でカラダとココロのシェイプアップ』『自転車と旅しよう!』(ともに枻出版社)、『かわいく乗って、キレイにやせる! チャリーナのための自転車BOOK』(幻冬舎エデュケーション)がある。

WebSite/KINYO WORLD http://www.kinuyoworld.net
blog/それなりに、日々更新 http://hurray.kinuyoworld.net

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