違うものを見てみたい。スキルアップしたくて転職を経験 歯科衛生士・笑顔表情筋®プランナー白坂葵唯さん#1
子どもの頃は頻繁に虫歯に悩まされ、歯科矯正をしていたこともあり歯科医院が身近だったという白坂葵唯さん。短大で福祉を学んだもののピンとくる仕事に出会うことができず、悩んだ末に歯科衛生士の専門学校に入り直します。
1日150人もの患者さんがくる多忙な歯科医院で「見て覚える」新人時代を過ごした白坂さん。違うものを見たい、スキルアップしたいという気持ちからいくつかの転職を経験します。
AOI’s PROFILE
お名前 |
白坂葵唯 |
|---|---|
出身地 |
広島県 |
出身校 |
日本大学歯学部付属歯科衛生士専門学校 |
プライべートの過ごし方 |
長男と一緒にテコンドーをしています。 |
憧れの人 |
自分が好きと言える人 |
仕事道具へのこだわり |
いい仕事をするためにちゃんと手入れをすること。 |
短大時代は歯科助手のアルバイトを
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――まず歯科衛生士を目指した理由を教えてください。
短大で福祉を学びましたが、就職氷河期だったこともあり、心からやりたいと思える仕事に出会えませんでした。どうしようか悩んでいたときに、幼少期から身近にあった歯科医院の存在が浮かびました。
――歯科医院には虫歯で?
子どもの頃から虫歯に悩まされていて、頻繁に歯が痛くなりソファーにうずくまっていることが多かったです。歯科矯正もしていたので歯科医院に行く機会が多く、短大時代は歯科助手のアルバイトもしていました。
――短大で歯科助手のアルバイトを?
はい。アシスタント業務は資格がなくてもできるので、器具を洗ったりバキュームで唾液を吸ったりしていました。
――短大卒業後はどうされたのですか。
改めて歯科衛生士の専門学校に通うことにしました。当時は2年間でぎゅっと凝縮された授業だったので結構忙しい日々を送りました。1年生では座学、2年生になると同じ敷地内にある大学病院での実習が始まりました。
――実習はいかがでしたか。
歯科だけでなく口腔外科、歯周科などいろいろな科をローテーションでまわりながら実習しました。全身の筋肉の名前や器具の名称、施術の手順などを覚えたら、一列に並ばされて「この次は何を使うのか」、「○○の手順を言ってください」と順番に質問されます。実習が終わった後には必ずノートを提出して、少しでも違うとやり直し。これが結構大変でしたね。
多忙な歯科医院で「見て覚えた」新人時代
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――専門学校卒業後は?
専門学校には外部の先生がたくさんいらして、そのうちのひとりの先生がやっている一般歯科医院に就職しました。虫歯を削って、詰めたり被せたりという保険診療メインの患者さんが一日に150人も来る忙しい医院で、教わるというよりは見て覚えた新人時代でした。
――最初の歯科医院にはどれくらい勤めたのですか。
8年勤めました。もっとスキルアップしたいという気持ちがだんだん強くなり、今度は自費診療がメインの歯科医院へ転職しました。
――2番目の歯科医院はいかがでしたか。
当時流行したレイヤリング(粘土細工のように歯の形を作り上げていく技術)や、手前の歯がなくなったところに親知らずを再移植したり、あとはインプラントの患者さんが多かったです。そこも厳しい医院だったので、できないとスタッフルームに呼ばれて叱られたりすることもありましたね。
――新人時代、とくに大変だったことはどんなことですか。
例えば以前、治療がうまくいかなかったなど歯科医院にマイナスなイメージがある患者さんには気を遣いました。最初のカウンセリングに歯科衛生士も立ち会う場面もあるので、治療の提案と患者さんのイメージに相違があると対応が難しかったです。
――2番目の医院にはどれくらい?
6年勤めました。
――1番目の医院も2番目も長い期間勤めているのですね。
そうですか。自分では短いなと思っていました。ひとつのところに10年以上働くことができなかったんですよね。
――それはスキルアップしたいという思いからですか。
それもありますし、若いときはとくに違うものを見てみたいという気持ちが強かったです。嫌な思いをすることもあったので、歯科衛生士を辞めてしまおうかなと思ったこともありましたが、異業種に飛び込む勇気はなくて。歯科業界で違うものを見てみたいと思っていました。
大学病院勤務で初めて答え合わせができた
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――大学病院でも働いたことがあるそうですね。
はい。長男出産後、卒業した専門学校の同系列の大学病院で働きました。
――こちらもご紹介ですか。
いいえ。募集を見てエントリーしました。病院長や衛生士長など5~6人の面接官がいて二次面接まであったと思います。
――大学病院でのお仕事はいかがでしたか。
たくさんある診療科の中で、歯周病や歯茎の中の治療をメインで行う歯周科に配属されました。大学病院ということもあり、わたしがいちばん求めていた正しい知識プラスアルファの内容を知ることができて、それまで学んだことの答え合わせができたような気がしました。
――具体的に教えてください。
自費でのメンテナンスももちろん正しい知識ではありますが、学生が学ぶ教科書にも載っているような知識というのでしょうか。分からなかったら自分で教科書を見ればよかったのかもしれませんが、こういう理由でこうなるんだということがやっと理解できて、学びと臨床が結びついた感覚がありました。
後編では、仕事と育児の両立、笑顔表情筋®プランナーの活動についても伺います。
取材・文/永瀬紀子
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