美容師目線でなく「お客様目線」にこだわって作った動画が集客につながる【AFLOAT Leino 遠藤音茄さん】#2

SNSでの発信が日常になっている美容業界。採用においてもSNSのアカウントを確認するサロンが増え、その影響力は年々大きくなっています。そこで本企画では、リアルなSNS活用術を現役美容師さんにインタビュー。

今回は、AFLOAT Leinoの遠藤音茄さん。入社後からInstagram&TikTokを強化し、試行錯誤しながら2年間でフォロワー数は大幅増。4月にスタイリストデビューを果たした現在の集客にも大いに役立っているといいます。【後編】では、編集や投稿のポイント、これからSNSを始めたい&強化したい人へ向けてのアドバイスもお聞きしました。

Instagram@endo.oto
TikTok @e.oto

長さ、テンポ、光……見られる動画作りの秘訣とは

遠藤さんのInstagramリール動画は万バズ多数。テンポよく、分かりやすく、思わずパッと引き込まれて見てしまう。

――「セルフ巻き」のリールを数多く投稿してきた遠藤さんに、動画を作る際のポイントをお聞きしたいです!

まず、分かりやすさが大事だと思うので、動画の長さは「短く」。私は10〜13秒を目安に作っています。

1分以上の動画は、相当考えて作り込まないとなかなか見てもらえないかも。自分で見る時も、1分間じっと見ているのって難しいですよね。最初は短い動画をたくさん上げていくのがいいと思います。

――動画の撮影はいつしていますか?

私は朝サロンに来てからが多いです。光加減も重要ポイント。朝の自然光がいい時に撮影すれば、髪や肌もキレイに見えるし、ナチュラルな感じで盛れます。あと、同じ時間帯に撮ることで統一感も出るのでいいかなと。

ちなみに、雨の日は光がイマイチで髪もうまくいかないので無理には撮りません。天気のいい日に撮りだめしておいて、雨の日はそれを投稿するように。

――編集のコツってありますか?

とにかくテンポが大事。テンポが悪いとすぐ飛ばされてしまうと思います。いらない部分は全てカットして、ダラダラと長くしない。きちんと見せたいところと、はしょるところと、うまく組み合わせていくのがコツ。

簡単に飛ばされないために、最初に完成形を見せる編集もあり。サムネ部分はしっかり考えて作りますね。入りでいかに引きつけるか、最初の3秒が勝負です!

――編集アプリは何を使っていますか?

動画は「Meitu」、文字入れは「CapCut」を使うことが多いです。Meituは加工がしやすいです。カメラはiPhoneの外カメ4K。

――そのほか、撮影する時のこだわりがあれば知りたいです!

自分が写る動画の時は、着る洋服にもこだわっています。スタイリストになった今思うのが、自分の鏡のお客様が来るのかなと。美容師はお客様の憧れでありたいと私は思うので、ヘアに合わせて洋服もきちんと選ぶように心がけています。

「自己満」動画ではなく「お客様目線」にこだわった編集を

遠藤さんのセルフ巻きのリール動画。左側、右側それぞれを巻く時のポイントを、分かりやすく文字入れしながら。スピードはゆっくりめに、みんなが失敗しがちな部分をしっかりフォローしている内容で、まさに「お客様目線」の構成。

――数々の動画を作ってきた中で、「伸びない動画」ってどういう特徴がありますか?

ずばり、自己満動画です。自分の世界観だけでダラダラ撮っているものは、それなりのフォロワー数がいてもなかなか伸びにくいと思います。そして、集客を考えているなら意味がないかも。

――では、「見られる」のはどんな動画だと思いますか?

お客様が見たいと思うのは、気になるポイントがあったり、分からないことを解決できそう、そういう内容だと思います。だからこそ、美容師目線だけで撮った動画は伸びにくい。

――なるほど、美容師目線だけではいけないと。

例えば、美容師目線の巻き動画は……自分は速く簡単にできるからサッサッと巻いて、見たい部分も編集でカットされていたり。

お客様目線の動画を作ろうと思ったら、スピードをゆるめたり、ここが難しいなと思うところを分かりやすく見せたり工夫が必要。

美容学生、アシスタントの頃からSNSを習慣化する

――SNSを強化してきて、実際に集客につながっていると感じますか?

4月からスタイリストになったばかりなのでまだまだこれからですが、少なくとも認知度は上がったと感じています。

「セルフ巻きの動画をずっと見ていて、いつか切ってもらいたいと思って今日来ました」と言ってくださるお客様も。めちゃくちゃうれしかったです!

――これからはお客様ヘアの投稿もたくさん見られそうですね。

動画とスタイルと、両方見ていただけるようにがんばりたいです。

作るヘアスタイルでバズった方が集客にはつながると思いますが、自分自身を発信していくことでお客様をファン化させることも大事かなと。この組み合わせのバランスが肝心なのかもしれません。

数年前から比べるとフォロワーもだいぶ増えてきたので、ここからはどう活用して、集客につなげていくかが課題です。

――フォロワー数が多ければ集客できる、と一概に言えない時代になってきた雰囲気も。

ちょっと前まではその構図が強かったけれど、今はフォロワーが多くてもそれだけじゃ難しくなってきたと感じます。

SNSでもいろんな悩みが出てくるもので、私は比較的早い時期に経験できてよかったと思っています。スタイリストになってからSNSを本格的に動かそうとしたら、もっともっと大変だったかも。

アシスタントの頃から試行錯誤して、バズった経験、伸び悩んだ経験、いろいろ学ぶことができました。

――今後、SNSで挑戦してみたいことはありますか?

今、美容師さんのサブスクが流行っているようです。そこに関連づけてYouTubeで情報発信している方も多い気がします。

私はこれからトップスタイリストを目指して、そういうSNSにも挑戦できたらファンをもっと増やせるんじゃないかと思っています。でもまずは技術をしっかり身につけていきたいです!

――ここまでお話を伺って、とにかくSNSは早くから始めておいた方が有利と感じました。

はい、早いに越したことはないです! やり方だったり、動かし方を早くから学んでおけば、スタイリストとしての自分の強みも作りやすいと思います。

今、アシスタント期というのも短くなってきています。そうなると、スタイリストになってからいろいろ取り組むのは大変です。

――美容師を目指す学生さんへ、メッセージをお願いします。

学生の頃から、SNSを習慣化するくらいになっておいた方がいいです。美容師人生というのは、美容学生になった時から始まっていると考えていいくらい!

美容学校へ入ったのであれば、何かしら美容が好きってことだと思います。その「好き」なことをみんなに共有するような気持ちで、SNSをスタートさせてほしいですね。

――SNSが苦手……という人にもぜひアドバイスを!

まずはストーリーから上げていくのがいいかも。このアカウントが動いているかという認識も重要なので、ストーリーが頻繁に上がっていると認知されやすいです。

あと今は、インスタよりTikTokの方がバズりやすい傾向も。年齢層が若いというのと、そこまでキレイとかお洒落にこだわらなくてもいい感じなのがTikTokの特徴です。

お洒落系でリールを使って伸ばしていくならインスタ、ちょっとそれは苦手だなという人はTikTokから。一日1投稿など、自分で決めて継続していくことが大事です。

――続けることも大事ですね。

継続して分かっていくことが本当にたくさんあります。チャレンジや行動力も大切で、SNSからうまく就活につなげていくことだってできると思います。

憧れている美容師さん、バズっている美容師さんに会いにお店に行ったり、思い切ってDMを送ることだってできます。(きっと返事来ますよ!)

自分の中だけで思いとどまってしまう人が多いかもしれませんが、学生の頃から将来のために一歩踏み出してほしいです!

取材・文/青木麻理(tokiwa)


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AFLOAT Leino
Instagram@afloat_leino
住所:東京都中央区銀座8-9-7 HULIC&New GINZA8 10F
TEL:03-6281-4881

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