SNSとの距離感を考えるようになった結果「更新頻度よりもクオリティ」という結論に【THE C おおたかの森 滑川 都さん】#2
SNS発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを確認するサロンも増え、就職活動におけるSNSの影響力は年々高まっています。本企画では、就活に役立つSNS活用法を、現役美容師のリアルな経験から紐解きます。
今回は、『THE C おおたかの森』に勤務する滑川さんにインタビュー。滑川さんは、新卒で1サロン目に入社後から、継続的にインスタグラムでヘアスタイルなどを発信。わかりやすい「巻き動画」でフォロワーを着実に増やしてきました。そんな滑川さんですが、「最近はSNSとの距離感が変わってきた」と話します。「頻度よりもクオリティ」という考えに行き着いた現在の心境を伺いました。
お話を伺ったのは…
THE C おおたかの森
滑川 都さん
美容専門学校を卒業後、アフロートに入社。4年半勤めたあと、THE Cに転職。表参道店勤務を経て、おおたかの森店にオープンスタッフとして勤務。エレガントなくびれスタイルに定評があり、働く世代から子育て世代まで、幅広い層から支持を集めている。
過去に人気だった動画を編集・再投稿することも
――評価の高かった動画は再投稿していた、とも伺いました。
そうですね。バズった動画を日を空けて再び投稿することはよくありました。インスタのサムネイル画面って、スマホの画面に一度に表示される画面の枚数が9マス、もしくは12マスじゃないですか。そこに同じ投稿がかぶらないようにだけ注意して。

――まったく同じものを載せるのですか?
その場合もありますし、少し手を加えることもあります。それはあらためて確認したときに、「この部分いらないな」とか「長すぎるから短くしよう」と思ったものですね。経験値が増えていくと、だんだん「いらない部分」がわかってきて、編集したくなるんです。
――1本の動画が短いことは、見てもらううえで大切な要素ですか?
とても大事だと思います。特に、まだフォロワーが少なくこれから増やしていきたい、という段階なら、1本の動画は短い方がいいと思います。自分のことを知らない人に、一瞬で出てきた画面だけを見て興味を持ってもらわないといけないわけですから。とにかく短い画面をバンバン切り替えていく、という手法を使っていました。
――倍速になっている動画も多いですもんね。
倍速は私もよく使っていました。でも見ている人の中には「速すぎでついていけない」「動画を見ながら一緒にヘアアレンジをしたい」という声もあって。そんな人のために、あえて最初から最後まで等倍で全部見せる、という動画を作ることもありました。
――フォロワーさんからの意見は貴重ですね。
はい。フォロワーが増えていくと、「こういう動画も見たいです」というリクエストをくれることがあります。その意見はとても大事にしていました。多くのリクエストを募るために、インスタの「質問箱」で質問を集めることも定期的にやっていました。
「巻き髪」のHow to動画に特化してフォロワー2万人を達成
――インスタの投稿はどれくらいの頻度で更新していましたか?
3〜4年前が一番頑張っていた時期で、当時は1日に8投稿、ストーリーは5個、なんてこともありました。当時はとにかくバズりたかったし、フォロワーも増やしたかったんです。
――その更新頻度はすごいですね。
営業中も空いた時間があれば、全部インスタの編集にあてていましたし、営業前に朝早く出勤したり営業後に残業して撮影をしていました。休日も、インスタ用の写真を撮るために、おしゃれなカフェに行ったり。本当にずっとスマホを見ていましたね。大変でしたが、そこまでやったおかげで、目標だったフォロワー2万人を達成することができました。

今は更新頻度を落として「質の良いもの」を出すフェーズに来ている
――現在は、そこまで高頻度にインスタグラムの更新はされていません。理由はなんですか?
まずは、4年前にオープンしたサロンが軌道に乗ってきて、サロンワークが忙しくなってきたことですね。物理的に時間がなくなったというのもありますが、正直SNSをハイペースで更新するというのにも疲れてきたというのもあります(笑)。
あと内容にも変化が出てきました。「巻き髪」動画が減り、今はお客様のスタイルを多く載せるようになっています。それは自分のスキルに自信が出てきたから、というのが大きな理由です。
――若手の頃はあまり技術に自信がなかった?
そうですね。ヘアスタイルの写真を撮っても、まだ技術的に未熟だったので、「フィードに残すほどのクオリティじゃないしな」と思って載せるのをやめたり、ストーリーに載せたりしていました。それに当時は、「ヘアスタイルの写真だけを載せてもバズらない」という定説もあったので。
――これからはスタイルの提案をメインに発信していく予定ですか?
そのつもりです。サロンワークが充実するにつれて、「バズる」ことや、いいねやフォロワー数といった「数」にそれほど興味がなくなってきました。それよりも、今後は、自分がいいなと思ったヘアスタイルを定期的に載せていきたいなと思っています。そうやって自分が自信を持って載せた写真をお客様がサロンに持ってきて、「こういう感じにしてほしい」と言われるとすごくうれしいですよね。

――SNSと程よい距離感を保ちながらやっていくと。
更新頻度が落ちたことで、少しフォロワーは減りました。残念な気持ちもありますが、それでもあの頃のペースではもうできません(笑)。もちろんSNSは好きだし、更新を止めるわけではないので、これからは自分のペースで続けていこうと思っています。自分の心が動いたものを上げていきたいですね。
――美容師を目指している人にメッセージはありますか?
バズらせたいとかフォロワーを増やしたいという気持ちがあるなら、「SNSにどれくらい時間を費やせるか」を考える必要があります。研究、編集に時間をあてて、ハイクオリティなものを発信していくとなると、正直勤務時間内だけでは難しい。どれくらいプライベートの時間をSNSにさけるかが大事になってきます。
あとは、同僚などと一緒に頑張ることや、憧れの人や尊敬する人の近くで働くことも大事ですね。「こうなりたい」と思うことが、モチベーションにつながっていくと思います。
取材・文/皆川知子(tokiwa)
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THE C おおたかの森
住所:〒270-0138 千葉県流山市おおたかの森東1丁目5−2 大聖ビル 6F
TEL:04-7199-8518
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