お客様一人ひとりに合わせたプランニングでファンを増やし、売上トップの人気スタイリストに【CITY CHICAさん】#1
表参道駅から徒歩3分、セントグレース大聖堂の目の前のおしゃれな複合商業施設内に、2022年にオープンした「CITY(シティ)」。美のスペシャリストが揃うヘアサロンとして、トレンドに敏感なお客様に支持されています。
代表を務めるCHICAさんは、幅広いデザイン力と心地よい接客スタイルで指名率No.1を誇る美容師です。前編では、CITY誕生以前のCHICAさんの歩みにフォーカス。有名店でのアシスタント&スタイリスト時代に学んだこと、フリーランス期間の成長、2度目のサロン勤めでの活躍などをお聞きしました。
お話を伺ったのは…
CITY
代表・美容師 CHICAさん
2000年4月、表参道の美容室ANTI(アンティ)に入社。2005年スタイリストデビュー。2011年からフリーランスとして活動し、2013年にAllure(アリュウル)入社。連続売上トップや店長就任など経験を積み、2022年に独立してCITYをオープン。ニーズに合わせた丁寧な施術と接客に定評があり、レイヤーカットやツヤカラーのオーダー多数。プライベートでは一児のママとして子育て真っ最中。
CHICA’S PROFILE
お名前 |
CHICA |
|---|---|
出身地 |
新潟県 |
出身学校 |
新潟理容美容専門学校 |
プライベートの過ごし方 |
娘と一緒に英会話レッスン、美容クリニックに行く |
趣味・ハマっていること |
海外旅行 |
仕事道具へのこだわり |
手書きの接客ノート |
アシスタント時代に始めた「接客ノート」は今も継続中

――美容師になりたいと思ったきっかけは何ですか。
母は設計士なのですが、時代性もあり「どれだけ努力をしても、資格を持っても、男性のほうが評価される」みたいなことをポロッと私にこぼしたことがあるんです。それが頭の片隅にあって、努力がそのまま結果に出る世界を探していました。高校生の頃、それが美容師という仕事かもしれないと気づいたのがきっかけです。シンプルに、人をきれいにする仕事への憧れや興味もありましたね。
――就職活動の際、どのような基準でサロンを探しましたか。
東京で働きたいと思っていましたが、地方出身なので当時は雑誌に載っている有名サロンしか知りませんでした。実際に何社か受ける中で自分の思いも明確になっていき、「本気で成長できる環境」と「人間性が合う」ことが基準になりましたね。
――表参道の人気店であるANTIに入り、アシスタント時代に頑張っていたことは何ですか。
毎日の朝練・夜練はあたりまえの時代でした。ほかには練習や撮影のためのモデル探しも頑張り、300人近いモデルハント数はNo.1だったと思います。まだSNSがなかったので、街に出て声をかけたり、モデルさんに友達や知り合いを紹介してもらったりして。
営業中に関しては、アシスタントでもお客様に覚えていただけるように努力をしていました。
――お客様に覚えていただくためにしたことは?
「接客ノート」をつけて、まずは私がお客様のことを覚えるようにしました。直接ついている先輩だけでなく、ほかのスタイリストのお客様のこともです。そうすると徐々に顔や名前を覚えてもらったり、お声がけいただくようになったり。そこから店販にもつながりました。
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―― 店販を伸ばすのはなかなか大変ですよね。
商品を目の前でお見せしながら、「お客様の髪のためになる」ことを具体的にお伝えしました。その時にちゃんと話を聞いてくださるのも、納得して購入してくださるのも、「知っているアシスタントの子」というのが大きかったのではないかと思います。
お客様のリズムに合わせた接客とスピーディな技術が強みに

――スタイリストデビュー後、自分の得意ジャンルを発見したり、磨いたりした経験を教えてください。
人の話をよく聞くのはもともと得意なほうかなと思います。髪の悩み相談からプライベートなことまで、わりと話していただける気がしますね。
私なりに意識しているのは、一人ひとりのリズムに合わせることです。ゆっくりおしゃべりするお客様なら私もゆっくり、テンポの速い方だったら私もテンポよく。
――だからお客様も話しやすいんですね。技術面だとどういうところに力を入れましたか。
施術の速さですかね。そもそもANTIのボスがとても速いので、自然と努力するようになりました。ボスにはよく「隣でカットしなさい」と言われていたんです。ご自分もお客様を施術しながら私たちのこともしっかり見てくださっていて、いつもアドバイスをいただいていました。すごく勉強になる反面、隣にいるのはプレッシャーもありましたけど…。
おかげで今、ほかの方より少なくとも15分から30分は速く施術が終わり、時間を押してしまうことは基本的にありません。もちろん、単にスピーディなだけでなく「丁寧で速い」ことを大切にしています。それがプロの仕事だし、お客様にとってもメリットなのではないでしょうか。
――確かに、時間をかけすぎずにきれいにしてもらえたら嬉しいです!
速さに関しては、フリーランスとしてシェアサロンで働いた時代にさらに鍛えられました。受付からお会計まで全部自分できちんとやって、1日に何人も施術するには効率を上げてスピードアップするしかないので。
――フリーランスはだいぶ勝手が違いますよね。慣れるのにどれくらいかかりましたか。
半年くらいかかったんじゃないかな。やっぱりANTIに勤めていた時は、メーカーさんやディーラーさんとのお取引もたくさんあって、薬剤の種類も数も豊富でした。そういうことも含めて、いかに守られていたかということに気づかされましたね。
フリーランスになったことで、いろんな学びもありました。経営や薬剤管理、リクルートなど、後々のサロン開業に直結する知識や経験を得られたと実感しています。
――集客はどのようにしていたのですか。
それまでの顧客様やモデルハントで知り合った方が来てくださったので、ある程度のベースはできていたのですが、そこから広げるのはなかなか難しかったですね。サロンと違って広告を打つわけでもないですし、今のようなSNS集客もまだなかったですし。新規の方はほとんどお客様の紹介でした。
「通いやすい状態をつくる」工夫で、売上トップをキープ

――フリーランスのあと、Allureに所属されたんですよね。
やっぱりどこかに所属したほうが安心感があるし、集客の可能性も広がると感じて、もう一度サロン勤めをすることに。Allureには約9年間お世話になりました。
――そこで、連続売上トップを成し遂げたとか。何か秘訣があったのでしょうか。
2年目から売上的には3番手、2番手と上がっていき、そこからずっとトップでした。上を目指して追っている時よりも、維持するのは本当に大変でしたね。売上を上げる方法は教えてもらえても、トップを保つ方法を教えてくれる人っていないんです。
私がひたむきに取り組んだのは、お客様を増やすのではなく「ファンを増やす」こと。「この人にまかせておけば大丈夫」という状態をつくることです。技術的におまかせできるというだけでなく、来店周期や単価設計まで考えて、お客様が通いやすい状態にしてあげる。そこに力を入れました。
――なるほど。一人ひとりに合わせてプランニングするんですね。
例えば2週間に一度のペースで来店される方はその場で次の予約をお取りしますし、半年に一度の方ならそれに合わせた施術を提案します。
何曜日がお休みとか、お好きな時間帯とか、近くにお住まいだからキャンセルが出たらすぐ駆けつけてくれそうとか、そういうことも「接客ノート」で把握しているので、それに基づいてお声がけしているんです。
――お声がけ時に気をつけていることはありますか。
営業メールが苦手な方には、他愛のないご挨拶や前回いらした時の会話をフックにご連絡したりします。だからこそ、施術中の何気ないおしゃべりも大事にしていますね。
――在籍中に結婚や出産もご経験されています。CHICAさん流のワーク・ライフ・バランスの実現方法とは?
私にとっては、フリーランス期間がポイントだったと思います。自分次第でいろんなことを調整できるのがメリットのひとつでしたから、遅い時間まではやらないとか、平日日中の時間帯を好むお客様を増やしていくとか、そういうことができました。
あとはもう、長時間働くよりも密度を上げて、効率よく結果を出すしかないですよね。
――お子さんは何歳ですか。
5歳です。夫が仕事でニューヨークに行っているので、今は娘と一緒に英会話レッスンに通ってるんですよ。日本とアメリカを行ったり来たりの生活は大変ではありますが、娘の経験値が上がるかなとも思っています。
CHICAさんが仲間とともに立ち上げたサロン「CITY」については、後編で詳しくご紹介します。
撮影/長谷川梓
取材・文/井上菜々子
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CITY
住所:東京都港区北青山3-15-5 ポルトフィーノ B棟 B1F-04
TEL:03-6421-0800
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