今まで培ってきた技術と接客力が投稿に反映! 今後はDaBへの還元するための活用を【DaB MUUT 副店長 高橋香汰さん】#2
SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。
前回に引き続き、「DaB MUUT」副店長の高橋香汰さんにインタビュー。海外の方にフォーカスしてInstagramで注目を集めた高橋さん。その後は、国内の集客を目的とし、カウンセリング動画を投稿したところ、毎月500万円を超える売上を達成しています。
スタイリストデビュー後のSNS活用術と学生へのアドバイス、今後の方向性について詳しくお聞きします!
お話を伺ったのは…
「DaB MUUT」高橋香汰さん
スタイリストデビュー3年目にして、「DaB MUUT」の副店長を務める。ブリーチカラーの技術には定評があり、その施術件数は全店で1位になるほど。
普段通りの様子が自然な「見せ場」作りにつながった

――カウンセリング動画に切り替えてから、売上が伸びたとのことですが、動画作りで意識していたことを教えてください。
今まで培ってきたカウンセリング能力と技術がうまく見ている人に伝えられたことが要因だと捉えています。
例えば、ブロンドカラーの施術は3万円ほどかかるのですが、ブロンドカラー希望の方に「今日の予算は?」と聞いて、あえてお客様の口から予算を引き出します。その場面1つだけでも、キャッチーな冒頭の素材として使えるな、とか。お客様の希望に添えないケースもあって…そのときは、はっきりと難しいことをお伝えして他のスタイルを提案します。新しいスタイルをおすすめする方が素材として使いやすいですし、見た方にも安心感を与えられます。冒頭に「希望メニューができない!?」と煽りを入れるだけでも、十分興味がひけますよね。
お客様が希望される髪型だったり、それを引き出すためにどんな質問をすれば良いのかがわかるので、自然と「見せ場」作りができ、注目されやすい動画作りにつながっているのだと思います。
――動画の冒頭はキャッチーさを意識するのがポイントなのですね。
そうですね。動画全体を通して、いつも以上に声のトーンや顔の表情筋に意識を向けて、撮影に望んでいます。やっぱり一定期間残るものなので、なるべく悪い印象はないように気をつけていますね。
印象に残りやすいのは「ストーリー性のある」投稿
――今、学生だとしたらどんな活用をしますか?
今はどのツールも動画投稿が主流なので、投稿動画を1つ作ったら、YouTube shortsやTikTok、Instagramなど、考えられるすべてのプラットフォームに投稿すると思います。動画の作成に時間はかかるかもしれませんが、投稿するだけならすぐにできますし、たくさんあるツールの中で使用するものに悩んでいるなら、まずは全部使って試してみると良いと思います。
――テーマはどのように決めると良いですか?
自分が得意な分野があることは強みになると思いますね。僕にとってそれは「料理」でした。絶対に美容で始めないといけない理由はないので、自分が「これならSNSと向き合える」と思えるものを見つけて取り組んでみてください。
あとは、「学生」というブランドを利用すること。実際の学生がしていた投稿でとても印象に残っているのは、入学してから卒業するまでのカット・カラーを載せて紹介する方法です。他にも、学校内で行われるコンテストに向けて練習に打ち込んでいる様子を発信している人もいたり…ストーリー性を持った投稿の仕方は印象に残りやすいし、興味を持ってもらうには良い方法だと感じました。
――フォロワー数を獲得するために必要なことは何でしょうか?
将来のビジョンを持っておくことが必要だと思います。
フォロワー数は多ければ多いほど良いとされていますが、一概にそうとも言えなくて。増やした先でどうなりたいのかを考えておかないと売上につながりませんし、技術が伴っていなければ後戻りはできません。
まずは、目標を設定してからフォロワー数を伸ばしていくことに意識を向けた方が良いと思います。
これからはDaBに還元していくSNSの活用を検討

――最近になってYouTubeを始められたと伺いました。
登録者数や目的などを教えてください。
2年半前にスタートしました。ちょうど、YouTubeからTikTokくらいのショート動画がで始めた頃で、当時はすぐにはバズらなくて…投稿内容は、InstagramやTikTokにアップしている内容と同じもの。今、地道に続けてチャンネル登録者数は2万人を突破しました。
目的としては、収益化を目指しています。スタイリストとしての技術やテクニックを中心に、自分のプライベートな部分もvlogのようなイメージで投稿していきたいと考えています。
――他ツールの今後の活用方法についてもお聞かせください。
たくさんお世話になったDaBに、還元していきたいと考えています。
外部の仕事の依頼を通じてサロンの知名度を上げるなど、方法はいろいろあると思いますが、今、注目しているのは「リクルート」の部分。リクルートでは、SNSはかなり重要なツールです。今よりもDaBの人間として見られている自覚を持ち、DaBの良さを伝えることで、より良い人材の確保につながる使い方ができたら良いなと思っています。
個人的な目標としては、週休2日で1000万円の売上を達成すること。とても難しい挑戦だとわかっていますが、SNSの活用方法によっては叶えられないわけじゃないと考えています。今までで身につけた技術力とSNSの知識を総動員させて、目標を実現したいです。
美容学生がSNSを始めるときのポイントまとめ
1.1つと決めずに複数のツールで投稿してみる
2.テーマは学生の立場を利用してストーリー性のあるものを意識する
3.フォロワー数を獲得したあとの目標を設定しておく
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
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DaB MUUT
住所:東京都渋谷区代官山町14-17 ACN代官山スクエア2F
TEL:03-6712-7742





