入社後すぐに「料理動画」が大バズり! その経験から1年間で4万人のフォロワーを獲得できた【DaB MUUT 副店長 高橋香汰さん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、「DaB MUUT」副店長の高橋香汰さんにインタビュー。入社後すぐにSNSをスタートさせ、今ではInstagramやTikTok、YouTubeにて総フォロワー数は14万人を超えている高橋さんですが、最初にバズらせた投稿は「料理動画」なのだそう。料理動画でSNSをスタートさせた理由とは? また、アシスタントとしての最高売上は200万円という記録を収めるに至った経緯についても深掘り!

アシスタント時代のSNSの活用方法と売上につながった取り組みなどについて、詳しくお聞きします!

お話を伺ったのは…

「DaB MUUT」高橋香汰さん

スタイリストデビュー3年目にして、「DaB MUUT」の副店長を務める。ブリーチカラーの技術には定評があり、その施術件数は全店で1位になるほど。

インスタグラム:@kota_dab

入社後すぐにSNSを開始。最初にバズったのは「料理動画」!?

TikTokで大バズりした投稿「カリカリベーコンの包み焼き」は、再生回数は334万回を突破し、いいね数も12.2万を獲得しています。

――入社後すぐに始めたとのことですが、目的を教えてください。

当時は、今ほどSNSで集客する流れが浸透していませんでしたが、集客することを見越したときにSNSをやっていないのは不利だと感じたし、今後、SNSは確実に必須になるとわかっていたので、いち早く始めることにしたんです。

ただ、入社してすぐに始めたとして結果が得られないのであれば意味がありません。SNSの習慣化と、バズらせる投稿の感覚や経験を身につけておくという目的も含まれていました。

――「料理動画」をテーマにした経緯は?

入社してしばらくは、カリキュラムをこなす毎日で発信できる美容知識や技術を持ち合わせていなかったんです。そんな中、毎日の習慣である「料理」は、唯一発信できるテーマだと考えました。料理なら毎日投稿ができますし、さまざまな層から反応をもらえるので、SNSの経験を積むためにはうってつけのテーマだったんです。

投稿していたレシピは簡単に作れるジャンキーなものがメインで、特に若年層に受け入れられました。たまに、テレビやネットニュースに取り上げられたりも。

――SNSの習慣化とバズる経験は得られましたか?

そうですね。最終的にフォロワーは1万人まで伸ばすことができ、バズる投稿の感覚や傾向もわかるようになりました。

アシスタント2年目に「海外バズり」でフォロワー数4万人を突破!

投稿テーマは「人生初ブリーチ」。カラー剤を塗布する様子から仕上がりまでが見られます。この動画が流行中のブロンドスタイルの先駆けになったのだとか。

――いつ頃からInstagramを始めたのですか?

ようやくカラーモデルの施術ができるようになったアシスタント2年目のときです。

当時はいよいよSNSを使って集客を行う流れができあがった時期でしたが、DaB内でSNSを使って集客している人はまだいなかったんです。そんな状況下で、誰よりも早くフォロワーを集めたら一目置かれる存在になれるのではと思い、Instagramに取り組み始めました。

――Instagramに投稿していた内容を教えてください。

海外でバズっていた「ASMR」の要素を落とし込んだ動画をメインに投稿していました。ASMRは、Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)と言われていて、「聞いていて・見ていて心地よさを感じられる」ものを指します。

具体的には、ブリーチ剤を指で挟んで取るところや、シャンプー台で髪を洗い流している様子を投稿していました。美容業界ではまだ誰もASMRに注目した投稿がなかったので、目新しさもあったようで、一気にバズることができました。

バズると必然的にフォロワーも増え、多いときには1日で2000人ずつ増えていき、約1年の間に4万人のフォロワーを獲得しました。

――海外でバズったテーマを選んだ理由は?

バズらせるためには周りと違うことを打ち出す必要があると考えていましたし、国内と母数が圧倒的に多い国外とでは、注目される確率が違います。

また、国民性にも多少配慮したところもあります。日本は良いと思っても「あとでフォローしよう」と、その場でアクションを起こしてもらいにくいのですが、外国の方はちょっとでも良いと思えばすぐにフォローしたりリアクションをくださる。国内と比べると、柔軟性があるんですね。わざと海外でバズっているテーマを打ち出して先に海外の人にアプローチした方が、おすすめ欄に表示されるまでの最短ルートだと考えたのです。

ただデビュー後のことを考えたときに、国内の方の関心をひきつける必要がありました。そこでスタイリストデビュー前からカウンセリング動画にシフトし、予約してもらうための動線作りを始めたのです。

――それが集客につながったのですね。

海外バズりを経て70万円の売上を出すことができ、デビュー直前にはアシスタントとしての最高売上200万円を達成することができました。

――いっぽう、TikTokではどういった投稿を?

Instagramのように海外受けする投稿をしてみてもあまり思うような反応が得られなかったので、TikTokでは、実際のお客様のビフォーからアフターまでの仕上がりのプロセス動画を中心に投稿していました。

「この夏は●●カラーに挑戦!」など、カラーリングの内容を冒頭に持ってきて興味を持たせるように意識しながら、TikTokのアルゴリズムに則って新しい自動音声を取り入れたことがバズるきっかけになったのだと思います。

SNSへの取り組みが集客に直結! 役職就任までも実現

――SNSに取り組んでみて、感じたメリットをお聞かせください。

集客につながったのは大きいですね。その結果、副店長にも就任することができましたし、サロン内はもちろん、業界内からも注目されて依頼も増えました。

スタイリストデビューしてから3年目ですが、現在の売上は600万円を達成しています。これもSNSをやっていたからこそだと改めて思います。

アシスタント時代からSNSを活用するメリットまとめ

1.SNSの特徴やバズりを経験しておくことはデビュー後の活用に役立つ

2.アシスタントのうちから集客ができ、売上につながる

3.ツールごとの特性がわかり、それぞれで注目される投稿ができる

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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DaB MUUT
住所:東京都渋谷区代官山町14-17 ACN代官山スクエア2F
TEL:03-6712-7742

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