目指すのは美容を通してお客さまを応援するサロン【RiOen主宰 小室里奈さん】#2

ベストな選択をしても時が経てば環境が変わり、違和感を覚えることもあるでしょう。

前編に続き、違和感を取り除くべく2025年に独立した小室里奈さんのインタビューをお届けします。

前編では、念願だった人気ヘアサロンに就職が決まってセンスと技術を磨いたこと。順調にキャリアを重ねたものの上層部と後輩たちとの板挟みに悩んで退職を決意するまでのお話をお届けしました。

後編では転職先に求めたこと、サロンで働くことに限界を感じたこと、そして独立するにあたって心がけていることについてご紹介します。

役職はいっさい断り、プレーヤーとしてお客さまに寄り添う!

お休みがとれると車を走らせて気分転換をしているとか。

――転職先のサロンは、どうやって見つけたんですか

前のサロンに勤めているときから、お声がけいただいていました。

友人からも「オーナーはとても良い人」と聞いていたので、「それならば!」とお世話になることにしました。

――転職するにあたって、条件はあったんですか?

先方は役職を用意してくださいましたが、それはいっさいお断りしました。美容師としてお客さまに向き合いたかったんです。

――二つ目のサロンには何年くらい?

5年ですね。お客さまに集中させてくださって、すごく良い環境でした。

――前のサロンとは全く環境が違って、すぐに慣れましたか?

オーナーがすごく気にかけてくださったので、特に問題はありませんでした。

確かに前のサロンとはいろいろな意味で違うことがありましたけれど、新しい環境に合わせて自分を変えるべきだと思っていました。転職先のサロンでは、私は「一番下の新人なんだ」という気持ちでした。

――実績があるのに、考え方がすごく謙虚ですね。

前のサロンで、会社を経営していらっしゃる方から「人を見るときは謙虚であるかどうかが大事」と伺ったことがあるんです。謙虚でいることは難しいですけれど、気をつけています。

自分のやりたいことを我慢しないために独立を決意!

本を読むことも習慣化しているとか。学びの姿勢は止みません。

――転職なさってからは、何か目標にしたことはありますか?

本当に小さな約束事なんですけれど、プライベートなこと仕事に関することでも何でも目標を立てて、それをクリアしていってます。

――その習慣は前のサロンでも?

転職してから始めました。

売上の数字とか、SNSでお客さまを何人呼ぶとか、細かな目標を上半期と下半期の2期に分けて手帳に書き出しています。

――転職した先に、独立という目的はあったんですか?

いいえ全くありません。転職したときは、このサロンで美容師人生を全うするつもりでした。

――それなのに、なぜ独立を?

小さな目標を積み重ねていくなかで、「自分でやりたいことを自分で決めたい」と思うようになりました。

例えば、お客さまにはこの商材を使いたいとか、このメーカーのカラー剤を使いたいとか、いろいろ思うところはあっても、決定権は私にはありません。私の個人的な考えなので、わがままと言えばわがままですよね。

――商材を買い換えるのは大変なことかもしれません。

もちろんオーナーも私の意見を真剣に聞いてくれましたし、寄り添ってくれたんですが、決定するまでに時間がかかってしまう。組織にいると組織なりのルールがあるので、従わざるを得ません。それならば組織から離れて、自分のやりたいようにやった方がいいと考えるようになりました。

――大きな決断でしたね。

オーナーもいろいろと考えてくださいましたが、結局は独立することになりました。

辞めるまでに時間があったので、どういう形で、どの場所で働くのか調べることができました。

1日でも長く美容師であり続けるためには休むことも大事

気晴らしという意味の「Rire」と応援の「Oen」を組み合わせた「RiOen」。

――シェアサロンを利用する上で、不安はありませんでしたか?

シェアサロンを利用している後輩や友だちにいろいろ話を聞きましたし、実際に足を運んでどんな物件があるのかも調べました。

――RiOenというのはどんな意味ですか?

気晴らしという意味のRireと、美容でお客さまを応援(Oen)したいという想いをサロン名にしました。

フラッと立ち寄ったら元気に、キレイになれるサロンでありたいと思っています。

――独立するにあたって、こだわったことはありますか?

お客さまがいらっしゃりたいときに、いらっしゃれるようにしたい。それには、私ひとりでは時間がかかってしまうので、常に二人体制を取っています。

私が疲れてしまったらお客さまに集中できないので、私でなくてもできることは二人に任せています。

――しっかり考えていらっしゃる!

スタートが遅かったせいかもしれません。お客さまが喜んでくださるなら、少しでも長く美容師であり続けたいと思っています。

疲れが残っていると頭が回らないじゃないですか。ですからお休みもしっかり取るようになりました。

――これからの展望を教えてください。

まず、お客さまにとって必要な存在であり続けることですね。そのためにも新しい技術や知識を学び続けようと思っています。

どうしても週末に予約が立て込んでしまうので、平日から需要のあるお店づくりを目指しているところです。

小室さんの成功の秘訣

1.分からないことは、自分が納得できるまで妥協しない。

2.自分のやりたいことを自分の責任で決めること。

3.必要とされる存在であるために、常に学びの姿勢を忘れないこと。

撮影/森 浩司


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RiOen
住所:東京都渋谷区神宮前6-24-4 Wビルディング神宮前1F

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