着付けからジェロントロジーまで山野“ならでは”のカリキュラムが満載！ 山野美容専門学校 ＃1
創立から80年。美容業界のパイオニアとも言える『山野美容専門学校』。その魅力を、全６回に分けて、あますところなく徹底リポート！
特筆すべき授業内容や、後進たちのがんばる姿をお届けします。
AFLOATの宮村浩気さん、ZACCの高橋和義さん、U-REALMの高木裕介さん、KINGDOMの塩川昌英さん――美容業界に新風を巻き起こし、日本の美容技術を世界へ知らしめた数多くの先輩たちが通った母校「山野美容専門学校」。創立80年を超える伝統と実績を持つこの学校には、独自性の高いカリキュラムがあります。第１回目となる今回は、そうしたカリキュラムについてCHECKしていきましょう！
選択制のカリキュラムで、学生の「やりたい!!」をサポート
カットやシャンプーなど美容のプロとして将来活躍するために必要な必修授業のほかに、メイク、ヘアアレンジ、ネイル、カラー、エクステンション、ヘッドスパ、ブライダル……と、さまざまなカリキュラムを選択できるのが、山野美容専門学校の大きな特徴です。サロンスタイリストになりたいのか、ヘアメイクアップアーティストになりたいのか、ネイリストになりたいのか……学生が自身の将来像やニーズに合わせて必要なカリキュラムを選択できるので、常に興味のある事柄を学ぶことができます。
「『着付け』や『ブライダル』といった、人気のブライダル業界に進学するために必要な科目も用意しています。『ブライダル』では、学生同士で花嫁役を互いに行い、体型や印象に合わせたドレスを考えたり、本人の魅力を引き出すヘアメイクを考案。アテンド方法まで総合的に学ぶことができるので、お客さまに対して気を遣うコツや、気配りに必要なことを学ぶことができます」――そうお話をいただいたのは、山野美容専門学校でエクステンションコース長を務める小倉睦実先生。彼女自身が教えている『エクステンション』も、学生に人気のカリキュラムです。
「『カットスタイリスト』『メイクテクニカル』『ヘアアレンジスタイリスト』など、必修の授業より高度な技術を学ぶ選択カリキュラムが多いのも、本校の特徴ですね。ヘアサロンの空間を再現した実習室で、実際にお客さま、スタイリスト、アシスタントの役になってシミュレーションを行う『サロンワーク』というカリキュラムがあるのですが、こちらを選択すると、ヘアサロンというお店の中で、何が必要か、どんな動きをするべきか、実際に近い状況で学ぶことができます。現場で対応できる実力をつけることができるので、学生たちから『受けてよかった！』という声もいただいているんですよ」
“これから”を担う、新しいカリキュラムも用意
数あるカリキュラムの中に、日本国内では東京大学と山野美容専門学校のみで学べる、とても貴重な「ジェロントロジー」というカリキュラムがあります。個人と社会の加齢を生物学、看護学、医学的見地のみならず、社会学や心理学などさまざまな角度でとらえ、考え、高齢者が健康で充実した人生を送れるように実践していく学問です。
日本におけるこの学問の第一人者となるのが、山野美容専門学校の総長である山野正義さん。ヘアサロンをジェロントロジーの発信基地にし、コミュニティを形成。サロンに通うことで高齢者には認知症の予防や癒やしを与えられれば……そんな素晴らしい構想を元に、学生への教育を行っています。
「これから進んでいくであろう高齢化社会において、どのように美しく老いていくかは、我々現代人の大きな課題になっています。今、学んでいる学生がサロンで活躍する頃には、およそ３人にひとりが高齢者という世の中になりますから、高齢者を切り捨てるわけにはいかなくなります。高齢者とどのように向き合うか、自分自身の加齢とどのように向き合うか――ジェロントロジーを通じて、日本や世界が抱える課題を考えてもらえたらうれしいですね」と、小倉先生。
「今年度からは、iPadを使い、より学生が理解しやすいよう授業に工夫をこらしています。学校からの連絡はすべてiPadに行くので、学生たちはそこで受け取れ、感想文やレポート、作品撮りもiPadで行うようにしていく予定です。学生からの反応はまずまず。まだ改善すべき点がたくさんありますが、学生がより学びやすいシステムを作っていこうと思っています」
“今”だけではなく、“未来”を学ぶことができる。これが、山野美容専門学校の魅力なのです。
――次回は、山野美容専門学校のイベントや行事をCHECKします！
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