自分を追いつめないために、すること・しないこと【人間関係がラクになるヒント #3】

「仕事に行きたくない」「やる気がでない」など、仕事のモチベーションが下がっていたら、人間関係を見直してみませんか?
仕事の内容で悩んでいるように感じても、実は「職場の人間関係」が原因のことも多いものです。

More rejobで前回好評だった記事「人間関係に悩んだときの対処法」でお話をうかがった、心理カウンセラーでエッセイストの若松美穂さんに、再びご登場いただきます。若松さんのお母さまは美容院を経営されていたので、いわば先輩。今回もビューティ業界で働く人たちへのメッセージをいただきました。

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どうしてもうまくいかない人のことは、考えない

職場でどうしてもうまくいかない人がいるときは、思い切ってその人のことを考えないと決めてしまってもいいでしょう。自分が相手のことで思い悩んでも、その人自身は変わりません。

「嫌な人のことを考える時間がもったいないですよ。その時間は、好きなことをしたり、好きな人と過ごしましょう。どうしても気になるときは、その人に幕をかけてしまうのがおすすめ。幕には、ブルー、グリーン、ピンクなど心が落ち着く色を選択します。いないことにはできないので、いるけれど気にならない存在にしてしまうのです」と若松さん。

人間関係がラクになるヒント
「一番大切なのは自分の健康。健康に影響が出るまで自分を追いつめないで。気にしない、やり過ごす、流すなども、自分を守るために必要です」

相手のあら探しや仕返しは、自分がつらくなる

嫌いな相手のあら探しをしたり、仕返しをしたくなりますが、それをした自分を想像してみてください。実は、それほど楽しくないはずです。
「相手に対してマイナスなことをすると、自分の心の負担になります。表情や性格に出てしまうことがあるかもしれません。大変なときこそ、自分にとって楽しいと感じることをしたほうがいいですよ」

そんなときの若松さんの解消法はドライブ。
「1人で、音楽を流しながら、マスクをして愚痴を言うんです。高速道路を意味もなく走ることもあります。夜景がきれいな道路を選んだり、途中のサービスエリアでおいしいものを食べたり…。1人ドライブはスッキリするので、おすすめです。ただし、スピードは出しすぎないで!」
自分の中で、黒いモヤモヤした気持ちがわいてきたら、動いて解消するのがいいですね。ドライブでも、スポーツでも、ウォーキングでも、カラオケでも、悩みと関係ないことに没頭してみましょう。

人間関係がラクになるヒント
若松さんのお気に入り、雲の写真集。外に出て雲を眺めるのが楽しくなり、自然と上を向いて歩くことができます。

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落ち込んでいるときは、人のために何かをする

何もする気になれないほど落ち込んでいるときは、自分ではなく、人のために何かをすると、立ち直れることがあります。

「私自身、とても落ち込んで何もする気になれなかったことがありました。頭では、家事をしないと、仕事を進めないと……と思うのですが、やる気が全くおきませんでした。でも、『子ども達のためにご飯を作ろう、読んでくださる方がいるんだから書こう』と発想を変えたら、急にやる気が出てきたのです。自分のためにやろうと思ってできなくても、人のためならできることがある。自分が誰かの役に立っていると実感すると、救われることがあります」

若松さんの発想を転換させてくれたのは、ある1冊の中の言葉。

【他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。
毎日、誰かの顔に喜びの微笑みが浮かぶように善行を心がけよう】

「デール・カーネギー著の『道は開ける』という自己啓発本です。落ち込んだときに読むと、元気になれます。この本の中で、心に響いた部分を目立つようにピンクの蛍光ペンでラインを敷いています。全部読む直す時間がないときは、ラインを敷いた部分だけでも読むようにしています。十分に効果がありますよ」

人間関係がラクになるヒント
若松さんの最近の元気が出る本2冊。『道は開ける』(デール・カーネギー)、『流される美学』(曽野綾子)。

パワーアイテム&アクションを持っておく

これを身につければ元気になる、これをすれば元気になるなどの、パワーアイテムやパワーアクションを持っておくといいですね。

「私にとっては『靴』ですね。洋服はシンプルなものが好きですが、靴は華やかなものを選びます。例えば、元気がないときはお気に入りのヒールをはきます。背筋が伸びるような感じがして、元気がでるのです。近所のスーパーに行くときに、ヒールをはくこともありますよ(笑)。

色にもこだわっていて、心穏やかにいたいときはグリーン、冷静沈着でいたいときはブルー、やる気を出したいときはレッドなどと、その日の自分と相談して靴を選びます。季節ごとに必ず新しい靴を買いますし、かかとを修理するなど、丁寧に手入れをして大切にします」

人間関係がラクになるヒント
カラフルな靴が、若松さんのパワーアイテム。「私はサイズが大きいので、買う店も決めているんです。大きいサイズでもかわいい靴があるのでうれしい」

パワーアイテム例

  • バッグ
  • アクセサリー
  • 時計
  • ハンカチ

パワーアクション例

  • 睡眠を十分にとる
  • お肉をガッツリ食べる
  • 家中の掃除をする
  • 友達をしゃべりまくる

取材・文 大橋史子(ペンギン企画室)

Profile

若松美穂さん

若松美穂さん

心理カウンセラー、エッセイスト。生活情報誌「サンキュ!」や「ESSE」のカリスマ主婦として、家事、料理、節約などのアイデアを紹介して圧倒的な指示を集める。2011年心理カウンセラーの資格を取得し、現在は「心の整理術」をテーマに、講演、講座、雑誌、書籍などで活躍中。著書は「主婦が幸せになる60の方法」(双葉文庫)、「理想と違う自分を好きになる」(双葉社)など多数。

ブログ

暮らしHAPPY STYLE
テーブル日記
てのひらの幸せ

Information

理想と違う自分を好きになる

若松美穂さんの著書「理想と違う自分を好きになる」(¥1,296/双葉社)

「理想の家庭」「理想の子育て」など、自分でつくりだした「理想」にしばられて苦しんでいる女性たちに届けたい心の処方箋。今の自分のいいところを認めて、気持ちを楽にして生きていける道を、一緒に探ってみませんか? 40’s style magazineの連載ブログ「てのひらの幸せ」に大幅加筆を加えた一冊です。

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